「無料」を10円にして人が集まった理由は!? 「無償には抵抗ある」「自己肯定感が揺らぐ」

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ネットで画像や動画、マンガなどが無料で見れるようになって久しくなっており、「お金を払う」という行為を子どもにどう教えるのか、課題となっているのではないでしょうか。

徳島市で『ナガヤ図書館 おとなり3』を手がけている森哲平氏(@moriteppei)が、子ども向けのイベントで無料のところを10円にした効果をツイート。さまざまな反応が集まっていました。

子ども食堂、「無料」と言ってたのを「10円」としただけで、人がめちゃくちゃくるようになった。みんな真面目に「10円」払おうとする。それほど無料って「気持ち悪い」んだよね。10円でこんなことできるわけがない。それでも「払う」ことにとても意味がある。

「子どもは自分で払うのが楽しいという側面があるみたい」と続ける森氏の報告には、「無償には抵抗ある人が多い」「長く続けるなら有償がよい」という声が集まり、似たような事例が多数寄せられていました。

俺地元のボランティア団体に所属してるんですけど、そこが最近有償のボランティア始めたんです。有償のボランティアとはこれいかにって感じなんですけど
指導者の人曰く「有償の方が依頼しやすい」のだとか。

そん時はよく分かんなかったんですけど、こういうことなのかもしれませんね

スーパー玉出でサンプル商品を無料配布してたら客が「施し受けるほど落ちぶれてへんわ!」と激怒して、そこで生まれたのがあの1円セール。
という有名なお話。

無料だと「自尊心が傷つく」「自己肯定感が揺らぐ」と施しを受けることへ抵抗があるという指摘もあり、中には「スーパーや居酒屋で無料券をもらうのも嫌」といった声も見られました。少額でも対価を払うという意識を、子どものうちから養うことの大切さがこのエピソードにはあるのではないでしょうか。

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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