五味弘文プロデュースのホラー水族館・第三弾は『七人ミサキ』 不気味で可愛いコラボフードも登場[ホラー通信]
お化け屋敷プロデューサー五味弘文氏と池袋・サンシャイン水族館のコラボによるホラー水族館第三弾の開催が決定。閉館後のサンシャイン水族館で実施されるホラー水族館は、ヘッドフォンをつけて不気味なストーリーを聴きながら、暗い水族館内を探索するウォークスルーアトラクションです。
水族館初のホラーイベントとなった2016年の第一弾『呪いの水櫛』、2017年の『あやかしの人魚』に続いて、第三弾の今回は『七人ミサキ』。海辺や川辺に現れる七人組の霊がモチーフです。
七人ミサキは、一人憑り殺すと、一人が成仏し、殺された人間が加わって常に七人で現れるといいます。物語の主人公は、恨みを持って海に身を投げた女性・祥子。すでに六人を殺し、成仏まであと一人となった祥子が、あなたの来場を待ちわびているようです。さあ、あなたは無事に帰れるかな……?
さんざん怖がってお腹が空いたらホラーな限定フードで腹ごしらえをどうぞ。
サンシャイン水族館内のレストラン、カナロアカフェでは黒いミートソースの上に 4 本の指をあしらった『BLACK ミートソース ブラッドドリンク憑き』や、美味しいデザート『目玉ジュレ ブラッドドリンク』、竹炭のシュー生地にミントホイップ、さらに蜘蛛の目玉のような不気味さを表現した『BLACKシュークリーム ブラッドドリンク憑き』などの限定メニューが販売。
ショップ アクアポケットでは、おみやげにぴったりな中西怪奇菓子工房。の限定アイテム『七人ミサキ ドリップティー』や『七人モギクッキー』が販売されます。七人の霊(?)によるチューチュートレインっぽさがたまらない。
入場チケットは、日時指定のものが8/24より販売開始。毎年かなりの人気となっているイベントなので、チケットの確保はお早めに。
開催概要
ホラー水族館『七人ミサキ』
開催期間:9 月 27 日(木)~11 月 4 日(日)
営業時間:18:30~22:00
※水族館の通常営業は 18:00(最終入場 17:00)まで。
会 場:サンシャイン水族館(http://www.sunshinecity.co.jp/aquarium/)
8 月 24 日(金)よりセブン‐イレブン店舗内「セブンチケット」で日時指定のチケットを販売。
入場料金(音声ガイド使用料込):
・18:30~20:00 入場の回
大人 2,200 円
学生(大学・専門・高校) 1,800 円
こども(小・中学生) 1,200 円
幼児(4 歳以上) 700 円
ペア 3,500 円
・20:30~21:00 入場の回
大人 1,900 円
学生(大学・専門・高校) 1,500 円
こども(小・中学生) 1,000 円
幼児(4 歳以上) 600 円
ペア 3,000 円
ホラー水族館「七人ミサキ」 プロローグ
「七人ミサキ」とは、七人組の霊で、海辺や川辺などに現れると言われています。
七人ミサキに出会うと、高熱を発して死んでしまいます。
一人憑り殺すと、一人が成仏し、代わりに殺された者が加わります。
そのため、七人ミサキの人数は変わらず、その呪いは永遠に続いていくことになります。
ある海辺の街に「七人塚」という塚がありました。
その塚は、七人ミサキを封印した塚と言われていました。
七人塚は、七軒の家の女によって守られていました。
一軒の家が代々一つの塚を守り、七軒で七つの塚を守るのです。
どの家も決してその掟をおろそかにしてはいけないと言われていました。
なぜなら、一軒でもおろそかにしてしまうと、そこから七人塚が崩れてしまうからです。
そのうちの一軒の家に、祥子という女性がいました。
彼女は、七人塚を守る別の家の男と恋に落ち、子供を身ごもってしまいました。
しかし、それは許されるものではありませんでした。
二つの家が一緒になると、一軒が一塚、という鉄則が破られてしまうからです。
祥子は生まれた子供を取り上げられた挙げ句に、無理矢理男と別れさせられることになりました。
祥子は七日間泣き続けた末に、海に身を投げてしまいます。
しかし、彼女はその時に恐ろしいことをしてしまったのです。
自分の家が守っていた塚を崩し、その石を腹に抱いて身を投げたのです。
それはまるで、我が子の代わりに怨念を抱いたかのようです。
それからというもの、七人塚から七人ミサキが現れた、という話が聞かれるようになりました。
一人、また一人と、塚を守っていた家の女たちが変死を遂げていきます。
そのたびに、七人塚が一つずつ崩されていきます。
とうとう六軒の家の女たちが死んでしまいました。
その時、人々は気づきます。
祥子が成仏するためには、もう一人殺されなくてはならない。
けれど、もう残された人はいない……。
一体、誰が狙われるのか……?
最後の呪いは、誰に降りかかるのでしょう?
それは、あなたかもしれません……。
五味弘文氏(お化け屋敷プロデューサー)プロフィール
1992 年、後楽園ゆうえんち(現 東京ドームシティ アトラクションズ)において、『麿赤兒のパノラマ怪奇館』を開催し、大きな反響を呼ぶ。以降、お化け屋敷にオリジナルの「ストーリー」を持ち込み、お客様に「ミッション」「役割」を担わせることでそのストーリーに参加させるスタイルを確立する。その後も、赤ん坊を抱いて歩く『赤ん坊地獄』、手錠に繋がれて歩く『LOVE CHAIN~恐怖の鎖地獄』、本物の廃屋を移築してお化け屋敷にした『東京近郊A市~呪われた家』、靴を脱いで体験する『足刈りの家』、死者と指切りをする『ゆびきりの家』など、様々な設定のお化け屋敷を作り続けている。今春、東京ドームシティ アトラクションズに常設お化け屋敷「怨霊座敷」をオープン。著書に、『人はなぜ恐怖するのか?』(メディアファクトリー)、『お化け屋敷になぜ人は並ぶのか』(角川 one テーマ21)、小説『憑き歯~密七号の家』(幻冬舎文庫)がある。
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