【Interview】ソニーグループのIoTプロダクトでおなじみ、Qrioの新製品に迫る

世界最小のスマートキー(2015年当時)や、忘れ物防止スマートタグでおなじみのQrio。ソニーグループのIoT(Internet of Things)企業として、2014年に設立された、注目のスタートアップだ。

創業から4年。“IoTの力で世の中をより便利にしていく”をモットーとする同社が、また1つ、ハイクオリティな製品を生み出した。告知のために、半月以上前から、ティザーサイトを公開。製品にかけた熱い思いと、自信が伝わってくる。

取材当時は、ベールに包まれていた、プロダクトの全容。Lock事業部 事業部長兼マーケティング部 部長の高橋 諒(たかはし りょう)氏が、新製品を明らかにしてくれた。

・前モデルをより便利に使いやすく改善

Q1:新製品は、どんなものなのでしょうか?

スマートロックは、ご自宅のドアロックを、スマートフォンで操作できるようにするデバイスです。新製品「Qrio Lock(キュリオ ロック)」は、前モデル「Qrio Smart Lock」の課題を、徹底的に解決し、より便利に使いやすく、生まれ変わりました。

アプリを操作してから、動作するまでの反応速度の改善に加え、外出先から自宅ドアに近づくだけで自動解錠してくれる “ハンズフリー機能”を搭載しました。さらに、ドアが閉まると自動で施錠する“オートロック機能”を実現することで、スマートフォンを操作しなくても、鍵をスマートロックに任せられるようになっています。

Q2:リリースまでに、あえてティザーサイトを公開した理由について、教えてください。

これまでいくつかの製品を提供する中で、Qrioの製品に対する期待が、少しずつ高まってきているのを感じておりました。

まずは、Qrioをご存知の方に、ティザーサイトを通じて、少しでも早く情報をお伝えし、期待に応える。そして、そうした方々を通じて、これまでQrioの製品に、縁がなかった人々にも、便利な製品の情報をお届けしたい。そんな思いから、ティザーサイトを公開し、キャンペーンを実施致しました。

・人々の生活に寄り添い、必要とされるサービスを提供していきたい

Q3:これまでスマートタグやスマートロックなど、生活に役立つアイテムを、数多く考案されてきました。そんな御社にとって、IoTとはどういうものなのでしょうか。

利用者に対し、IoTであるかどうかが、製品の魅力であるとは考えていません。弊社は、世の中の課題や困りごとを解決し便利にするサービスを、提供する会社です。サービスの一部として製品があり、それをインターネットとつなぐことで、さらに便利で安心なサービスを提供できる、と考えております。あくまでも皆さまの生活に寄り添い、必要とされるサービスを、今後も提供していくつもりです。

Q4:正式リリース後の展開について、教えてください。

リリース後はとにかく、製品の改善に努めてまいります。

「Qrio Lock」は全モデルの課題を徹底的に改善していますが、ユーザーの皆さまに実際に使っていただく中で、新たに出てきた課題を、いかにスピード感を持って進めていくかを、検討中です。

その先の展開としては、サービスや他機器との連携を、視野に入れています。例えば、スマートスピーカーや、ウェアラブルデバイスとの連携、不在時にも宅配物を受け取れるサービスの提供などです。(これらを通して)スマートロックが生活に不可欠なサービスとなるよう、さらに進化させていくつもりです。

取材直後、直販サイトの予約台数は、1000台を突破。アマゾン 家電&カメラ ウェアラブルデバイス部門の新着ランキングでは、1位。ほしい物ランキングでも、2位を獲得するほどの人気ぶりだ。大ヒットとなった前作を凌げるか。今後の動向に、期待したい。(取材・文 乾 雅美)

Qrio Lock

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Techable

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