【Interview】ソニーグループのIoTプロダクトでおなじみ、Qrioの新製品に迫る
創業から4年。“IoTの力で世の中をより便利にしていく”をモットーとする同社が、また1つ、ハイクオリティな製品を生み出した。告知のために、半月以上前から、ティザーサイトを公開。製品にかけた熱い思いと、自信が伝わってくる。
取材当時は、ベールに包まれていた、プロダクトの全容。Lock事業部 事業部長兼マーケティング部 部長の高橋 諒(たかはし りょう)氏が、新製品を明らかにしてくれた。
・前モデルをより便利に使いやすく改善
Q1:新製品は、どんなものなのでしょうか?
スマートロックは、ご自宅のドアロックを、スマートフォンで操作できるようにするデバイスです。新製品「Qrio Lock(キュリオ ロック)」は、前モデル「Qrio Smart Lock」の課題を、徹底的に解決し、より便利に使いやすく、生まれ変わりました。アプリを操作してから、動作するまでの反応速度の改善に加え、外出先から自宅ドアに近づくだけで自動解錠してくれる “ハンズフリー機能”を搭載しました。さらに、ドアが閉まると自動で施錠する“オートロック機能”を実現することで、スマートフォンを操作しなくても、鍵をスマートロックに任せられるようになっています。
Q2:リリースまでに、あえてティザーサイトを公開した理由について、教えてください。
これまでいくつかの製品を提供する中で、Qrioの製品に対する期待が、少しずつ高まってきているのを感じておりました。まずは、Qrioをご存知の方に、ティザーサイトを通じて、少しでも早く情報をお伝えし、期待に応える。そして、そうした方々を通じて、これまでQrioの製品に、縁がなかった人々にも、便利な製品の情報をお届けしたい。そんな思いから、ティザーサイトを公開し、キャンペーンを実施致しました。
・人々の生活に寄り添い、必要とされるサービスを提供していきたい
Q3:これまでスマートタグやスマートロックなど、生活に役立つアイテムを、数多く考案されてきました。そんな御社にとって、IoTとはどういうものなのでしょうか。
利用者に対し、IoTであるかどうかが、製品の魅力であるとは考えていません。弊社は、世の中の課題や困りごとを解決し便利にするサービスを、提供する会社です。サービスの一部として製品があり、それをインターネットとつなぐことで、さらに便利で安心なサービスを提供できる、と考えております。あくまでも皆さまの生活に寄り添い、必要とされるサービスを、今後も提供していくつもりです。
Q4:正式リリース後の展開について、教えてください。
リリース後はとにかく、製品の改善に努めてまいります。「Qrio Lock」は全モデルの課題を徹底的に改善していますが、ユーザーの皆さまに実際に使っていただく中で、新たに出てきた課題を、いかにスピード感を持って進めていくかを、検討中です。
その先の展開としては、サービスや他機器との連携を、視野に入れています。例えば、スマートスピーカーや、ウェアラブルデバイスとの連携、不在時にも宅配物を受け取れるサービスの提供などです。(これらを通して)スマートロックが生活に不可欠なサービスとなるよう、さらに進化させていくつもりです。
取材直後、直販サイトの予約台数は、1000台を突破。アマゾン 家電&カメラ ウェアラブルデバイス部門の新着ランキングでは、1位。ほしい物ランキングでも、2位を獲得するほどの人気ぶりだ。大ヒットとなった前作を凌げるか。今後の動向に、期待したい。(取材・文 乾 雅美)
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。