野田秀樹、天海祐希、日本一の展望台で公開収録。「あまり男役を(意識して)作ってない」 舞台『贋作 桜の森の満開の下』について語る

野田秀樹、天海祐希、日本一の展望台で公開収録。「あまり男役を(意識して)作ってない」 舞台『贋作 桜の森の満開の下』について語る

 劇作家・演出家・役者の野田秀樹と、女優の天海祐希(以下、「野田」「天海」と称する)が2018年7月20日【NODA・MAP 第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』大阪公演 記念FM COCOLO 公開収録 in ハルカス 300(展望台)】にゲストとして登壇した。

イベント写真(全2枚)

 大阪の街を一望できる会場での今回の公開収録。当初天海は言葉も表情も固かったが「私、高い所が大嫌いなんです!」と真相を打ち明け、野田が「本当はこんなに感じ悪い人じゃないです」と笑顔でフォローすると、会場の空気はすぐに打ち解けた。

 話題の中心は、NODA・MAP の舞台『贋作(にせさく)・桜の森の満開の下』。天海はこの作品で、舞台では宝塚歌劇団退団以来、初の男役を演じる。野田が天海のキャスティングについて「天海さんは、やっぱり品がある。今回の王子役は、最初は当然男性から選ぼうとしたけど、突然天海祐希の名前を思いついた時に“これだ!”と思った」とその天啓を語れば、天海も「マネージャーが“NODA・MAP が……”と言った瞬間“やります!”と言いました(笑)」と即決だったことなど、今回の舞台の裏話もいろいろ飛び出す。また野田の話が脱線したり、失言ギリギリの発言が出るたびに、天海が「何言ってるんですか!」と鋭いツッコミ を入れたり、的確なフォローをする。パキッと痛快に会話を仕切る姿は、まさに「理想の上司」のイメージそのものだ。

 天海が野田の舞台に出るのは、1999年の『パンドラの鐘』以来 19年ぶり。その時のことを振り返り「稽古でみんなバンバン動いてるのに、私はこんなこともできない。宝塚で何やってたんだろう?」とショックを受けたことを告白。しかし今回は「この間ワークショップがあって、そこで野田さんが子どもみたいに一番楽しんでらっしゃる姿を見て“うわー、頑張ろう”と思いました」と、早くもこの舞台を楽しんでいることがうかがわれた。

 また天海が、男役を演じるに当たり「あまり男役を(意識して)作ってない」と答えると、野田が「僕もよく女役をやるけど、あまり意識して作らない。もともとおばさん体質だから」と発言。それを受けて天海も「それで言うと、私はおじさん体質。人間には、おじさんとおばさんがいるんです。(野田とは)おばさんおじさんコンビだからね!」と宣言し、観客から大きな笑いが。この息の合ったやり取りと、充実したムードから、きっと素晴らしい舞台が生まれるに違いないと、全観客に確信させるような公開収録だった。

◎イベント情報
【NODA・MAP 第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』大阪公演 記念FM COCOLO 公開収録 in ハルカス 300(展望台)】
大阪・ハルカス300(展望台)
2018年7月20日(金)
DJ:池田なみ子(FM COCOLO『FRIDAY/SATURDAY AMUSIC MORNING』DJ)
ゲスト:野田秀樹、天海祐希

◎オンエア情報
FM COCOLO『FRIDAY AMUSIC MORNING』(金曜日 6:00-10:00)内
2018年8月3日(金)
DJ:池田なみ子

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