「ある日、強みが弱みに変わる…」だから“いま”動く!紙からデジタルへの参入、そして胸に秘めた熱き想い
株式会社YUIDEAは、もともと紙媒体の企画制作が軸の会社。そんな私たちが2016年秋にコンテンツマーケティングプラットフォーム「Willyet」をリリース。なぜ、デジタルに参入し、サービスを展開するのか。開発チームリーダーの大西とマーケティングディレクターの依田の胸に秘めた熱い想いに迫ります。
※本記事は、「PR Table」より転載・改編したものです。
デザイン性の高いオウンドメディアが、「あっ」という間に
▲2016年「第2回コンテンツマーケティングEXPO」にWillyetが初出展広告が効かなくなってきた現代において、オウンドメディアによるコンテンツマーケティングが熱い注目を浴びていることを、ご存知の方も多いでしょう。
オウンドメディアの利点は、自社の魅力やサービスをコンテンツ(記事)を通して紹介することで、顧客との接点を増やせること。コンテンツによって、既存顧客とのコミュニケーションはより活発になり、新たな顧客とのコミュニケーションはその起点になりえます。
とはいえ、コンテンツをつくるのは結構大変。ましてや、発信するためのハコもつくろうと思ったら、時間もお金もかかってしまいます。そのため、「自分たちもやりたい」という企業は多いけれど、いざはじめようとするとそのハードルが高く途方に暮れる……ということがよくあるパターンなのです。
そんなコンテンツマーケティングのハードルをグッと下げたのが、2016年に私たちYUIDEAがリリースした「Willyet」。これは、コンテンツマーケティングに必要な機能をすべて兼ね備えたオウンドメディアのプラットフォームです。手元のコンテンツを活用して簡単にデザイン性の高いオウンドメディアを持つことができ、WEBに詳しくない方でも難なく作成、配信できるのがポイント。
アクセス解析やプロファイル分析などのデータ分析は私たちがサポートするので、使えば使うほど、ユーザーに合わせたコンテンツを配信できるようにもなります。
Willyetの開発チームリーダーである大西は、このデータ分析こそがWillyetのカギだと語ります。
大西「サービスの一番コアな部分は、ユーザーの可視化です。どういう人が来て、どのコンテンツに興味を持ったかを分かりやすく解析し、次のコンテンツづくりに役立てるお手伝いをします。要望によっては、コンテンツづくり自体をお手伝いすることも。オウンドメディアをつくってあとは放置、ということは絶対しません」
WEB、紙、リアル――。すべてが繋がるコミュニケーションツールへ
▲もともとは、紙媒体の企画制作が主体の会社だった実は、私たちがもともと得意としてきたのは、カタログや会社案内、CSRレポートなどコンテンツ企画とデータベースを活用し大量の情報を正確に落とし込む制作技術。アウトプットのほとんどが紙媒体で、とりわけWEBに尖った企業ではありませんでした。
では、なぜデジタルマーケティングのフィールドで新たな事業展開をはじめたのか。
強みがある日、弱みに変わる……代表の宮﨑の頭の隅にあった「ゆでガエル化」への危機感が発端でした。「未来の競争力を磨くために、いま動こう」。
たしかに、デジタルマーケティングのサービスを提供する会社は星の数ほどありますが、紙とWEB、アナログとデジタルをコンテンツマーケティングでつなげる会社はほとんどありません。コンテンツを生み出し、多様なメディアにアウトプットする力は、デジタル化の進展においても“変わらない本質”。さらにコンテンツをアウトプットする器を連携させ運用する仕組みづくりは、私たちの得意領域です。
そこで立ち上がったのが、大西たちが所属する「デジタル×グローバル」という部署。ここで、WEB、紙、リアルを横断するような三位一体的なWEBサービスの第1号として、Willyetが誕生しました。
大西「ワンオフのオーダーに対応していくというのは、すでにWEBチームがやっているので必要ありません。そうではなく、どうしたらファンが増やせるのか、というプロセスと方向性をクライアントと一緒に考え、一緒に成長していけるようなサービスがつくりたかった。じゃあ何ができるのか?と考えた結果が Willyetだったんです」
つくって納品したら終わりというのではなく、コンテンツマーケティングという領域で事業展開そのものを支援していく、それがこのプロダクトとともに築き上げたい世界なのです。
分析データをもとに運用すると、結果、ブランディングにもつながる!?
▲依田は思いついたアイデアはすぐに大西に相談。急遽ミーティングがスタートすることも。オウンドメディアは、リリースがゴールではありません。一番大事なのは、運用し続けること。とはいえ、ただ漠然と更新しても意味がないので、きちんとした分析データをもとに運用することが重要になります。
オウンドメディアは、すぐに効果が見えるものではないという弱点があります。そのため、ユーザーの反応を見ながら、改善し続ける必要があります。だからこそ私たちがサポートし、検証し続けなければいけないのです。
この運用をリードするのが、「歩く高速PDCA」と呼ばれるマーケティングディレクターの依田。常に改善できる環境を武器に、アイデアを思いついては大西と相談し、実装できるかを試験することで顧客事業の成長に寄与しています。
依田「たとえば、週に一度、分析データをもとに改善したら、年に52回の機会があります。年に一度の見直しよりも、ずっと早く正解に近づけるはずです。
運用を続けるうちに、企業の意識も変わってきます。初めは、分析データを見て『こうだったね』で終わっていたのが、『じゃあ、次はこうしよう』と考えるようになるし、何より課題を見つける視点が変わってきます」
オウンドメディアを立ち上げるメリットは、社外的なものだけではありません。オウンドメディアをはじめるには、一度社内の情報を収集する必要があります。ここで自社の魅力を棚卸しすることで、実際に働いている社員自身が自社への見識を高められるという効果もあるのです。
人は、自分のことが意外と分からないもの。同じように、自社のことを実はよく分かっていないという状況が往々にしてあるものです。自社の魅力に気付くことが、社員のモチベーションアップにつながるかもしれませんし、その魅力をオウンドメディアで発信することが、社内に対してもブランディングになります。
顧客に夢中になってもらうために、チームで追求、洗練し続ける
▲Willyetデモサイト。顧客にとって夢中になれる存在を目指しているちなみに、Willyetというサービス名には、「まだ(yet)見ぬサービスと、きっとこれから(Will)出会える」という意味が込められています。たまたま出会ったサービスやコンテンツが、その人の人生を変えるかもしれない、より豊かにするかもしれない。ならば、そのお手伝いがしたいという願いのもと、名付けました。
Willyetは、まだまだリリースされたばかりのコンテンツマーケティングプラットフォーム。時代に合わせ、これからどんどん進化していくサービスです。だからこそ、依田、そして大西は5年後、10年後に対して大きな夢を描きます。
依田「たとえば今後は音声検索の機能が求められると思います。クライアントが海外に広がれば、多言語対応も必要になります。一つひとつに対応していくことで、Willyetもどんどん変わっていくでしょう。日々世界は変わります、5年もあればきっともっと楽しい未来をつくりだせるはずです!」
大西「将来は、競合がAdobeと言えるようになっていたいですね。やろうとしていることは、コンテンツをアーカイブし、自社の資産として活用できる状態にしましょうということです。それからユーザーの行動データを貯めて分析し、自社の資産に対してどういったユーザーが興味を持っているのかを理解する。これが一番のコアです。
アナリティクスに関しても、いまAdobeがつくる側からやろうとしているので、情報を貯める側としてきちんとデータ分析して活用できるようにするという視点では、Adobeが競合なんです」
どんな未来が訪れるとしても、私たちの中できっとずっと変わらないのは、Willyetが顧客にとって夢中になれる存在であってほしいということ。どんなサービスもユーザーだけでなく運営側も楽しいという状況が一番です。
デジタルだからスピーディに改善できる、どんどんブラッシュアップしていきたくなる。更新ごとに新しい場面やアイテムが追加されるゲームのように、きっと夢中になれるはずです。
私たちは、「Willyetを使ったからこそ、コンテンツマーケティングをやってよかった」と言ってくれる企業が増えていくように、これからも顧客に寄り添いながらWillyetの改善に努めていきます。
会社説明会では語られない“ストーリー“が集まる場所「PR Table」
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