『レディ・プレイヤー1』キャストインタビューで判明!「実際にこの映画をテーマにしたゲームが発売予定だよ」

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映画界の神スティーブン・スピルバーグ監督が、アーネスト・クラインによる小説「ゲームウォーズ」を映画化した『レディ・プレイヤー1』が現在公開中。すでに映画を観た人々の「面白すぎて泣ける」「ネタバレになるから多くは語れないけど、何時間でも語れる!」などなど、アツいコメントがネット上にたくさん投稿されています。

【ストーリー】貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。それ以降、世界中の人々が謎解きに躍起になり、17歳の孤独な青年ウェイドもそれに参加していた。そしてある時、謎めいた美女アルテミスと出会ったウェイドは、1つ目の謎を解き明かすことに成功。一躍オアシスの有名人となるが、ハリデーの遺産を狙う巨大企業IOI社の魔の手が迫り……。

レディ・プレイヤー1

「OASIS」内で活躍するキャラクターを演じたのが、タイ・シェリダン、オリビア・クック、森崎ウィンの3人。映画好き、ゲーム好きなら最高にワクワクするこの世界観の中で、若者の繊細の気持ちをどう表現したのか? スピルバーグ監督の印象は? 色々とお話を聞いてきました!

レディ・プレイヤー1

――映画大変楽しく拝見しました! 本作はVRの世界観を描いていますが、現実でもVRゲームが普及しはじめていて、面白いタイミングだなと思いました。皆さんはVRゲームをやったことがありますか?

タイ:僕はVRゲームにもとから非常に興味があって、映画に関わる前にもVRのゲームはやっていました。あと撮影現場でよく遊んでいたよ。

――撮影現場にゲーム機があったんですか?

タイ:「ヴァーチャル・テント」呼ばれるテントがあって、皆は「Vテント」と呼んでいたんだ。そこは撮影した映像をアニメーターがレンダリングして監督がチェックするために用意されたテントなんだけど、監督が作業をしていない時は、僕たちがゲームで遊んでいたよ。

森崎:サッカーゲームとかね。

オリヴィア:私はあまりやったことが無いの。だってVRゲームってすごく高いんだもの!

タイ:VRテントの中は無料だったから、やればよかったのに(笑)。

森崎:僕もVテントでゲームはちょいちょいやってて。後は、映画のレースのシーンが一部VRゲーム化されていて、それがすごかったです。簡易的なCGではあるんですが、アニメーターの人達が興奮気味にゲームを説明してくれて。「これはこうで!こうなるんだ!!!」みたいな(笑)。

――あのレースのシーンがVRゲームに?! それは市販化されないんですよね?

タイ:僕たちがやったそのゲームはね。でも、実際に「HTC」から『レディ・プレイヤー1』のゲームが出る予定なんだよ。このアニメーターが関わったわけではないけど、この映画をテーマにしたゲームなんだ。

森崎:へ〜! そうなんだ!

オリヴィア:私ももし、貰うことが出来たらやってみようかな(笑)。

【動画】大迫力のレースシーンを含む冒頭3分間
https://www.youtube.com/watch?v=WS9kzLyGmk8 [リンク]

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――映画を観た時に「監督が一番この映画を楽しんだのだろうな」って思ったんです。少年心を忘れていない所がスピルバーグ監督の魅力だと思うのですが、間近で仕事ぶりをご覧になっていかがでしたか?

タイ:セットのなかでは一番の子供心を持っていましたよ! 本作に限らず『E.T.』など監督の映画を観れば皆さんもそう感じると思うのですが、私たちも実際にそれを毎日感じながらセットにいた日々でした。

オリヴィア:監督は演出中に、私たちのすぐ近くにいて「ああ、そうそうもっと見つめて」「すごくいい感じ」「いいね」ってやってくれるんです(笑)。

タイ:モーション・キャプチャーの時ね! モーション・キャプチャーの時は、そもそもカメラがないので近くにいても大丈夫だから、監督がすごく近くまで来るんだ。

オリヴィア:近くで声がするから、まるでナレーションみたい(笑)。

森崎:「イエーイ!ザッツライト!」って前のめりでくるんですよ。そして撮影が終わったらバーって走って去っていく(笑)。監督は映画を作ってること、現場にいることをすごく楽しんでて、それ見てると僕らまで「よし!やりましょう!」ってやる気が出てくるんです。

タイ:監督が持っているエネルギー、子どものような情熱が周りにいる人たちすべてに伝わってきて、それが出演している人たちの絆にもなっているし、そういうのは観客のみなさんもすごく感じていただけると思います。そんな宝石のようなものが『レディ・プレイヤー1』の中につまっています。

――本当にそうですね、楽しい!すごい!かっこいい!アツい!色々な気持ちが詰まっている映画だと思います。映像のクオリティに感動する声も多いです。

タイ:ここ10年で色んな視覚効果に慣れてしまっているので、テクニカルな部分やアートデザインが良くないと映画に白けてしまうと思うんですけど、この『レディ・プレイヤー1』のオアシスの世界は息を呑むほど美しい。その世界に自然に入り込んでしまうような。そして、美しいんだけれども、これは偽物の世界。そこが興味深いところだと思います。

俳優というのものは長い時間撮影に関わるので、作品が完成した時に自分とパーソナルな繋がりが赤裸々に出てて、客観的に映画を観ることが出来ないんです。でも、この『レディ・プレイヤー1』は俳優としてではなく、一人の観客として映画を楽しめました。これは僕にとって初めての経験です。

レディ・プレイヤー1

――最後に、皆さんはオンラインを通じた出会いの経験ってあるのですか?

タイ:もう7回くらい恋に落ちてますよ。最終的には振られるけど(笑)。Tinderみたいな恋人探しのアプリをダウンロードして皆さんも使ってると思うし、日本にもそういうアプリってありますよね? そして異性とのデートだけではなく、ゲームをやっている時も相手のプレイヤーとリアルで友達になったりするので、僕にとってオンラインの出会いは普通かな。

映画について言うと、僕の演じたウェイドは、会ってもいない彼女のことを素晴らしいと思ってる一方、彼女は「会ったこともないに何がわかるの」って否定しますよね。そこも面白いと思う。つまり、「会ったこともない人と恋に落ちる」という考え自体に恋をしているんだと思う。

オリヴィア:そうね、ネットで知り合うからといって関係が深くなるのかは別問題。そういう意味では『レディ・プレイヤー1』はある種の警告にはなっているとは思います。肉体として触れ合うことが大切なのは今も昔も変わっていないと思うわ。

森崎:実は、僕の弟の一番最初の彼女が「ツイキャス」で出会った人なんです。それを聞いたときは「時代って変わったんだな!」って驚きました。しかもそれを聞いたのが『レディ・プレイヤー1』の撮影直後だったので、弟には「この作品、絶対観て!」って勧めて。この映画は未来の話ですけど、遠い未来では無いので、そういった部分も楽しんでいただけたらと思います。

――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

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映画『レディ・プレイヤー1』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/readyplayerone/

(c)2018WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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