HTT、ハイパーループの実物大試験トラックをフランスに建設へ

超高速旅客輸送システム、ハイパーループの開発を進める米ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ(HTT)は12日、実物大のチューブと車両を使って試験を行う施設をフランス・トゥールーズに建設すると発表した。

計2本のトラックの設置を予定し、1本目の総延長は320メートル。現在スペインで建設中の車両(28〜40人乗り)が今夏にも試験施設に届く見込みで、年内に走行試験を行う。

・直径4メートル

すでにチューブは現場に到着済みで、間もなくトラック建設に着手する。今回の実験に使うチューブは直径4メートルと、実際に客を乗せる車両や貨物コンテナが通るサイズだ。

1本目のトラックは320メートルで、地上に設ける。そして2本目は長さ1キロで、鉄塔を使い地面から5.8メートルのところに設置する。

・リアルデータを収集

ハイパーループをめぐっては、HTT以外にヴァージン・ハイパーループ・ワンが開発を進めている。こちらは、すでに米国ネバダ州でテスト走行を実施済みだ。

ただ、ヴァージンの方のチューブの直径は3.3メートルと一回り小さく、トラックの長さも500メートル。HTTの方が、より現実に近いデータを収集できそうだ。

両社ともにルートの選定なども進めているが、実物大での試験を行うことでハイパーループの“足音”が今後さらに大きくなりそうだ。

HTT Press Release

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