[野菜の保存]里芋やごぼうなど、根菜の便利な冷凍保存法まとめ
冬はお煮しめや肉じゃがなど、味のしみ込んだ煮ものがおいしい季節。煮ものといえば根菜が定番の具材ですが、皮むきやあく抜きなど下ごしらえが面倒なのがやや難点です。そこで、前回記事の大型冬野菜の冷凍保存に続き、今回は覚えておくと便利な根菜の冷凍保存方法を紹介します。
下ごしらえしてから冷凍すれば、使うときにラク!
根菜は、冷凍すれば約1カ月保存できます。時間のあるときに、まとめて下ごしらえして冷凍しておけば、凍ったまま調理できて便利!冷凍で保存するときは、きれいに水洗いし、下ごしらえをして、水気をしっかり取るのが基本です。それぞれの野菜を使いやすい状態にしてから保存しましょう。
ごぼうの冷凍保存方法
使いやすい形(乱切り、斜め切りなど)に切って水にさらし、水気を取ってから冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。
水にさらしすぎるとうまみが逃げるので、30秒程度にとどめましょう。
にんじんの冷凍保存法
使いやすい形(細切り、半月切りなど)に切り、冷凍用保存袋に平らにならして入れ、冷凍庫へ。
煮もの用に乱切り・輪切りにする場合は、面取りをしておくと煮崩れを防げます。
れんこんの冷凍保存法
使いやすい形(乱切り、輪切りなど)に切る。酢水(水1カップに酢小さじ1/2)にさらしてあく抜きし、2~3分つけたら水気を取り、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。
酢水に長くつけると酢のにおいが移ってしまうので注意。
里芋の冷凍保存法
皮をむき、生のままボウルに入れて水にさらすか、1~2分茹でてから水でサッと洗ってぬめりを落とす。水気を取り、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。
大きいものは、輪切りや四つ割りなど使いやすい形に切ってから冷凍しても良いでしょう。
ぬめりがあると火も味も入りにくいため、水にさらすときは、上の写真のような濁り(ぬめり)がなくなるまで、2、3回程度、水を替えましょう。
山芋の冷凍保存法
皮をむいて酢水に10分ほどさらし、あく抜きしてから水気を取る。ラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。とろろを作るときは、凍ったまますりおろす。
酢水は、ボウルに山芋がかぶるくらいの水を用意し、酢を1、2滴混ぜたものを使用します。長時間さらし過ぎると、酢のにおいが山芋に移ってしまうので注意。
かぶの冷凍保存法
葉と根をそれぞれ使いやすい大きさに切り、水気を取って冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫へ。
かぶら蒸しやあえもの用などに、すりおろして保存する場合は、アルミカップで使いやすい量に小分けにして、冷凍用保存袋に入れる。
少しずつ余ったら「ミックス根菜」にして冷凍!
いろいろな根菜が少しずつ余ったときは、「ミックス根菜」にして冷凍するのもおすすめです。あらかじめ使いやすい量に小分けしておけば、取り出してすぐに使えるのでさらに便利。火や味を均一に入れるため、根菜の大きさをそろえておくのがポイントです。筑前煮、きんぴら、けんちん汁などに使えます。
最後に
根菜は比較的日持ちしますが、まとめ買いしたときには、一気に下ごしらえして冷凍保存を。都度の手間が減り、時短で調理ができます。
[れんこん]栄養を守る保存方法&料理の下ごしらえの基本
穴があって先を見通せることから「見通しがきく」という縁起物としても用いられるれんこん。蓮(はす)の地下茎が肥大したもので、漢字では「蓮根」と書きます。
きんぴらや酢ばすではシャキシャキ、煮物ではホクホクとした食感が楽しめます。加熱するメニューが多いようですが、本来は生食できる野菜。火を通す場合も栄養素を壊さないよう、加熱時間は短めにしましょう。
最終更新:2018.01.29
文:窪和子
写真:小林友美
監修:カゴメ
参考文献:
『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『内田悟のやさい塾 秋冬』内田悟著(メディアファクトリー)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
カゴメが運営する、野菜をもっと楽しんでもらえるように、もっと好きになってもらえるように、皆さんがずっと健康でいられるように、お役に立てる情報を提供するメディアです。
ウェブサイト: http://www.kagome.co.jp/vegeday/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。