6インチ18:9ディスプレイのモンスターマシン「OnePlus 5T(A5010)」のレビュー
海外のギークたちの間で今人気のスマートフォンメーカー OnePlus の最新モデル「OnePlus 5T(A5010 米国モデル)」を入手したのでレビューをお送りします。OnePlus 5T の詳細は製発表時に公開したこちらの記事で詳しくお伝えしていますが、OnePlus の過去の実績と前評判から大変満足できるものだろうと期待していました。実際に使ってみるとやはり予想通りという内容です。前置きしておきますと、OnePlus 5T は $479 / $559 という最上級のスペックからはまずあり得ないと価格が設定されています。あくまで他社のフラッグシップよりも 2 ~ 3 万安いものとして評価をお聞きください。OnePlus 5T の特徴としては、今流行りの 18:9 ディスプレイを搭載しており、6 インチと大画面なスマートフォンでありながらも、筐体サイズはスリムで持ちやすい点、最高クラスのスペックを備えている点、さらにポートレートモードも備えたデュアルカメラや高速充電「Dash Charge」に対応している点です。もちろん、OnePlus 5T は海外スマホなので、おサイフケータイやワンセグなどのガラケーでは定番の機能は持ち合わせていませんが、この部分は別機種を持つなどの解決策があるので、個人的にその点はさほど重要ではなく、私と同じような意識の方だと OnePlus 5T に満足すると思います。OnePlus は会社設立以来、自社のスマートフォンにブランドを持たせており、それはパッケージによく反映されています。製品 BOX はとても頑丈でしっかりとした作りで、OnePlus のコーポレートカラーである赤が多用されています。また付属品にも OnePlus カラーの USB Type-C ケーブルもあって綺麗にまとまっている印象を受けます。OnePlus 5T の筐体はとても薄く、人間工学的な手にフィットする形状のため、他社の 6 インチスマートフォンと比べても優れた持ちやすさを提供してくれます。大型モデルは持ちやすさが重要なので、個人的に OnePlus 5T は良い端末の基準は余裕でクリアしています。外装の材質には CNC 方式によって精密に削り出された高耐久のアルミニウム素材が使用しており、表面の質感はサラサラした感じ。若干滑るような気もしますが、グリップ性が高いので手から滑り落ちることはほとんどありません。筐体の左サイトには、OnePlus スマートフォンの象徴とも言えるアラートスライダーが搭載されています。これはマナーモード、サイレントモード、通常モードを三段階で切り替えるスイッチで、マナーモードを多用する方にとってはとても重宝するスイッチとなります。しかもモード内容は自分好みにカスタマイズできるのです。OnePlus 5T では従来の OnePlus スマートフォンとは異なり、ナビゲーションボタンをオンスクリーンボタンだけにしています。そのため画面占有率も向上しており前面はその大半がディスプレイという外観になっています。ディスプレイは 6 インチ 2,160 x 1,080 ピクセル(FHD+)のサイズで、表示パネルには屋外でも見やすい Optic AMOLED を採用しています。視認性は OnePlus 3 からほとんど変わっていないように見えますが、カラープロファイルで sRGB だけではなく、DCI-P3 もサポートしているので、写真や動画の鮮やかさは良くなっていると思います。OnePlus 5T はもちろん Android スマートフォンですが、ファームウェアは OnePlus によって開発された「OxygenOS」を採用しています。中身は Android 7.1.1 Nougat で Google Play にもしっかりと対応しています。ちなみに日本語化もほぼ完璧ですが、一部に変な翻訳も見受けられます。まあ特に気になるレベルではありません。OxygenOS を簡単に説明すると、Nexus や Pixel のような Android 標準の UI をベースに、OnePlus 独自の機能とアプリを多数盛り込み、さらに OnePlus による手厚い性能チューニングを施したという内容です。この記事で全ての機能を紹介することは厳しいのですが、その中でも注目すべき部分をいくつか紹介します。まず紹介したいのはポートレートモードにも対応したデュアルカメラです。カメラは基本的に OnePlus 5 で導入された「Dual Camera」システムを継続して使用しています。メインカメラには 1,600 万画素の Sony IMX398 + F1.7 レンズと、サブカメラには Sony IMX376K + F1.7 レンズを採用しています。カメラアプリはシンプルでとても使いやすいもので、静止画・動画・ポートレートモードをスワイプだけで切り替えられます。また 4K 動画の撮影、ワンタッチでのアスペクト比変更、タイムラプス撮影、スローモーション撮影、マニュアル撮影にも対応しています。おまけに、シャッターボタン付近の丸型ボタンで 2 倍ズームの切り替えモ可能になっています。写真や動画の画質は概ね満足できるレベルなのですが、Pixel 2 と画質を比較するとやはり負けています。OnePlus のポートレートモードは 0.3 ~ 2m の範囲で被写体の背景を自然にぼかす撮影モードです。OnePlus 5T には他社の機種ではあまり目にしない人物用のポートレートモードもあります。OnePlus 5T のホームアプリに備わっている「シェルフ」は Google フィードの変わりに、メモ入力欄窓、最近使用した連絡先やアプリ、毎日のデータ通信量やアプリキャッシュ容量といったパーソナル情報を表示します。意外と便利です。OxygenOS では、ナビゲーションボタンの配置やジェスチャー、非表示などをカスタマイズできるだけではなく、ダブルタップに別のアクションを登録できるなど、カスタマイズ性に優れています。指紋リーダーは背面に備わっており、単純に画面ロックを解除するだけではなく、カメラシャッターとしても使用可能。OnePlus 5T にはアプリの起動に認証をかける「アプリロッカー」にも指紋認証を利用できます。。詳しくはこちらの記事でも紹介していますが、OnePlus 5T には「顔認証(フェイスアンロック)」も備わっており、画面を見ている状態で電源ボタンを押すと認証設定済みのロック画面を解除します。指紋認証よりも高速に反応するので実用的です。OnePlus 5T の新機能にはパラレルアプリがあります。これは他社のスマートフォンでも見られるアプリの複製機能です。一つのアカウントしか登録できない SNS アプリやチャットアプリを複製すれば 2 つのアカウントで運用できます。今のところパラレルアプリに対応しているのは Facebook や Instagram、LINE などの一部です。OnePlus 5T の性能は凄すぎて目を見張るものがあります。元来 OnePlus スマートフォンの性能は他の機種よりも優れているのですが、それに輪をかけて OnePlus 5T は高速です。また何よりも性能の劣化が起きにくいのも OnePlus 5T で実現しています。今回入手したのは Snapdragon 845 プロセッサ、8GB RAM、128GB ROM の上位版なので、性能についてはこちらの記事でも紹介しています。OnePlus 5T のバッテリー容量は 3,300mAh と 6 インチスマートフォンの中では少なめですが、次の写真をご覧の通り、訳 13 時間使っても残り容量は 13% もあります。このテストで画面点灯時間は 4 時間 58 分でした。この日は展示会で朝から外出しており、Google マップのナビや写真撮影で頻繁に触れていました。それでも 13 時間持つのは上出来です。
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