UCバークレーの研究者が遭遇したことのないモノに「想像力」で対処するロボットを開発
![](https://getnews.jp/extimage.php?d3b06380e7051738a537f2da5c92e35b/https%3A%2F%2Ftechable.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F12%2Fvisualforesight-3-300x225.png)
こうしたなか、UCバークレーの研究者は、子供がおもちゃを動かす、つかむなどして遊びながら、自分たちの世界について学ぶのと同じように、自律的なやりとりを通じて、環境にどう働きかけるかを学ぶ技術を開発した。
自律的に得た情報から未来を想像するロボット技術について見ていこう。
・完全に独自で機械学習を完結
![](https://getnews.jp/extimage.php?b6407da63ad1580f7383b8147c19484c/https%3A%2F%2Ftechable.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F12%2Fvisualforesight-1-300x225.png)
UCバークレーが開発した技術は、近年急速に改良が進むDNA(Dynamic Neural Advection)と呼ばれる計算方法がもとになっている。DNAを用いたモデルでは、カメラの画像とロボットアームの動作から未来の画像が予測できる。
今回開発された技術が斬新なのは、機械学習に人の手が必要なく、完全にロボット独自で視覚オブジェクトの操作を学ぶことができることだ。
・自律的な探索を通してオブジェクトの操作を学習
![](https://getnews.jp/extimage.php?165448d8b8c1f8c03becfdaa4819e4af/https%3A%2F%2Ftechable.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F12%2Fvisualforesight-2-300x225.png)
それはまるで、人間が環境内のオブジェクトをどのように動かすか想像するようなものだ。
自律的に収集された大量データから適用範囲の広い操作方法を学ぶ新技術を活用することで、現実世界の複雑な状況下において障害物を避けたり動かしたりしてモノを移動させるなどの、高度で柔軟なアクション計画を立てることができる。
ただし、ロボットの想像力は、今のところまだ初歩的なもので、数秒先の未来までしか予測できないようだ。
この技術がさらに発展すれば、自走運転での道路上のイベント予測技術や、よりインテリジェントな倉庫内のピッキングロボットおよびパーソナルアシスタントロボットの開発など、幅広い分野で役立てられるものになるだろう。
![Techable](https://px1img.getnews.jp/img/archives/2019/08/origin_Techable.jpg)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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