Samsung が Galaxy S8 で新たに導入された音声アシスタントサービス「Bixby Voice」はまだ日本語をサポートしていませんが簡単な英語フレーズで動く機能もあるので、この際、必要なコマンドを覚えておくとある程度のハンズフリー操作が可能になります。Bixby とは、Samsung が開発した AI の機能やサービスの総称で、現在は Bixby Home、Bixby Voice、Bixby Vison、リマインダーと言った機能名で実装されています。本記事で紹介する Bixby Voice は Google アシスタントのように音声コマンドを使って様々な操作が行える Bixby の中心的な機能で、本体左側の Bixby キーや「Hi, Bixby」の音声コマンドでアクティベーションできます。
“音声コマンド” と聞くと、単純な操作しかできないと思われがちですが、Bixby Voice はそうではありません。アプリを起動したり、Wi-Fi 設定を切り替えるといった基本的な操作はもちろんのこと、画面のスクロールや「戻る」ボタンのタップ、アプリの特定のボタンをタップするようなナビゲーション操作、ギャラリーアプリで画像を検索して共有メニューでシェアなどのアプリ内での操作、スクリーンショットを撮影するなど、スマートフォンの大部分の操作機能を声で行えるようになります。他の AI アシスタントサービスとは一線を画す高機能ぶりです。もし Bixby Voice が日本語をサポートすると、Galaxy S8 や Galaxy Note 8 などの操作性が飛躍的に向上すると予想されます。Bixnby Voice のサポート言語は今のところ韓国語と英語のみ、ただ、英語コマンドの中には日常生活の中でよく発するようなものもあるので、簡単な英語フレーズで操作することができます。スマートフォンの中で一番よく使う操作機能と言えば、ナビゲーションボタンのタップや画面のスクロールでしょう。前の画面に戻るには「Go Back」と言い、ホーム画面に戻るには「Go Home」と言います。また、アプリ履歴画面を表示したい時には「Show recent apps」と言います。
Bixby の凄い部分は高度な端末操作も行える点です。例えば、通知パネルを開閉したり、通知を読み上げさせたり、YouTube アプリをマルチウィンドウモードで開いたり、前のアプリに画面を切り替えることも音声で行えます。
また、アプリの操作では単純にアプリを起動するだけではなく、アプリの中でそのアプリが持つ機能を操作することもできます。例えば、ギャラリーアプリで「Show pictures taken in Tokyo」と言えば東京で撮影した写真が表示され、「Send this photo with Instagram」と言えば今表示している写真が Instagram に投稿されます。写真を削除する時でも「delete this picture」と言えば良いのです。
Bixby Voice に対応したサードパーティ製アプリは全然多くありませんが、対応アプリの一つ「Twitter」では、「show recent tweets」と言うと Twitter のタイムラインが開き、「Search for XX」と言うと XX に入れた文字でツイートを検索できまうs.もちろん、先に紹介した前の画面に戻ったり、上下にスクロールすることも音声で行えます。
Bixby システムは画面の表示内容を認識し、そのコンテキストに応じた操作機能を提供します。例えば、「Facebook」とだけ言えば画面に表示されている「Facebook」の項目に入ります。
ここで紹介した機能は Bixby Voice の中でもほんのわずかです。他にも様々な音声コマンドが用意されているので、Bixby Home の「音声アプリとサービス」を見ると、出来ることを確認できます。ただ、現時点では日本語をサポートしていないので、日本語の音声には反応しないので、音声コマンドの中で日本語の部分はほぼ確実に誤認識されますのでご注意ください。
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