コミュニケーションロボット『Xperia Hello!』レビュー 表情や仕草がスマートスピーカーより親しみやすさを感じるポイントに:動画あり

コミュニケーションロボット『Xperia Hello!』レビュー 表情や仕草がスマートスピーカーより親しみやすさを感じるポイントに:動画あり

ソニーモバイルが11月18日に発売したコミュニケーションロボット『Xperia Hello!』の試作機をお借りすることができたので、レビューをお届けします。

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『Xperia Hello!』は、スマートイヤホン『Xperia Ear』、スマートプロジェクター『Xperia Touch』に続く、ソニーモバイルのスマートプロダクト第3弾となる製品。センサーとロボティクス技術、センサーと連動して対話機能を実現する技術“ソニーエージェントテクノロジー”を組み合わせることで、能動的に周囲の状況を把握し、自ら動いたり話したりできる“家庭用のコミュニケーションロボット”という位置づけの製品です。

ロボットと言っても歩き回ったりはせず、テーブルの上に設置して、ユーザーとの会話やタッチパネル操作を通してコミュニケーションするロボット。では、スマートスピーカーやスマートフォンとは、具体的に何が異なるのでしょうか。セットアップ手順から、その特徴がだんだん見えてきます。

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初回起動時に、まずWi-Fiの設定を済ませると、続いてユーザーの呼び名を登録します。音声入力でうまく聞き取れなくても、タッチパネルのキーボードから手入力で修正すればOK。

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今回、「ガジェ通」という名前で登録してみたのですが、「がじぇつう」のどこにアクセントを置くか聞かれました。「ユーザーがどう呼ばれると自然に聞こえるか」を意識している点が、『Google Home』『Amazon Echo』などのスマートスピーカーと比べてユーザーとのコミュニケーションを重視している特徴を感じさせます。

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次に、ユーザーの顔を登録するのですが、ただ正面を向いた顔だけでなく、上下左右に向いた顔も登録されます。これは、日常生活の中でユーザーの顔を自然に認識するための工夫。本体には赤外線の人感センサーを搭載しているので、目の前を通り過ぎるだけでも、誰が通ったかを認識して見守り機能などに役立てることができます。

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「ハイ、Xperia」と話しかけると、音声操作が可能に。天気予報やニュースを聞いたり、『Wikipedia』で調べものをしてくれます。その際、ディスプレーで関連する情報を表示してくれるので、音声のみの場合と比べて豊かな表現を実現しています。ただし、スマートスピーカーのように音声だけですべての操作が完了するのではなく、ニュースの読み上げ時には終了するために画面のタップ操作が必要になります。

スマートスピーカーのようにユーザーが話しかけて、それに対する回答をするだけでなく、能動的に話しかけてくるのが大きな特徴。朝、ユーザーの顔を認識すると、その日の天気と占い、スケジュールを自分から話しかけてきます。

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そして、『Xperia Hello!』をスマートスピーカーと大きく差別化する特徴が、表情と仕草。顔の部分にはLEDの目があり、まばたきやウィンクをしたり、見上げたり首をかしげる動作で豊かな表情を見せてくれます。

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編集部の机の上においてしばらく使ってみたのですが、特に話しかけたりしなくても体を回転させたり、キョロキョロ見回していたり、話しかけると体と顔をこちらに向けてくれたりと、愛嬌たっぷり。無機質なたたずまいで、ユーザーが話しかけたときだけ反応するスマートスピーカーとは、やはり異なる存在のようです。

ほかにも、『Skype』と連携してビデオ通話ができたり、家族に伝言ビデオを残すとその家族の顔を認識して伝言ビデオを再生してくれたり、『LINE』と連携して外出しているユーザーとメッセージをやり取りするなどの機能が利用可能。

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最後に、あえてスマートスピーカーっぽく使う方法をご紹介しておきます。『Xperia Hello!』はAndroid OSを搭載していて、利用時には専用アプリが起動している状態。画面をスワイプしてホームボタンをタップすると、Android端末としてブラウザを使ったり、アプリをインストールして利用できます。ホーム画面を表示した状態で「OK Google」と話しかけると、音声アシスタント『Google アシスタント』が起動。「今日の天気は?」と話しかけると、音声で天気情報を『Google アシスタント』の声で読み上げてくれます。一粒で二度おいしい? ではないですが、こういう使い方もできるということでご参考に。

スマートスピーカーと比べて愛嬌があって親しみやすく、今後の機能アップデートでできることが増えるのも楽しみな『Xperia Hello!』。気になるところがあるとすれば、その価格でしょうか。『ソニーストア』での販売価格は14万9880円(税別)。『Google Home』や『Amazon Echo』といったスマートスピーカーの10倍近い価格は、手を出すのにちょっと勇気が要りそうです。とはいえ、先日発表された『aibo』が本体19万8000円(税別)に、さらに月額料金2980円(税別)がかかることを考えると、同じロボットでも「安い!」と言えるかもしれません。

コミュニケーションロボット『Xperia Hello!』とお話してみた(YouTube)
https://youtu.be/wzckmkmWriA

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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