コルク栓の高級ワインを美味しく感じるのは「ポン!」という音によるプラシーボだった?

安っぽいプラスチックのフタのワインより、伝統的なコルク栓のワインの方が美味しくて当たり前と思っているあなた、実はそれ、単なる先入観のせいかもしれませんよ?

オックスフォード大学の心理学者らの研究によると、コルク栓のワインを開栓する時の「ポン!」という音が、ワインの風味をより良いものに感じさせているらしいことがわかりました。

彼らは140人の被験者に対し、2つの銘柄のワインの風味を評価してもらうことを予め告げ(実際には同一のワイン)、まずコルク栓を開栓する音を聞いてもらった後と、スクリューキャップを開栓する音を聞いてもらった後にそれぞれ試飲してもらいました。次に、被験者自身にコルクとスクリューキャップで栓のされた2種類のワイン(こちらは本当に2種類)を開栓してもらい、風味を評価するテストを行いました。

その結果、中身が同じワインなのにも関わらず、スクリューキャップよりもコルク栓のボトルから注いだワインの方が風味が良いと答えた人が15%多かったそうです。また、コルク栓のワインボトルの方がお祝いの席には好ましいと答えた人も20%多くいました。人間の味覚や嗅覚は、コルクを開栓する時の小気味良い音やボトルが醸し出す雰囲気に大きく左右されてしまっているというわけです。

ワインボトルのフタにコルク栓が使われるのには、“呼吸”のできるコルクがワインの程よい発酵を保つためだというような、もっともらしい理屈が古くから信じられてきました。しかし近年、“コルク汚染”の原因――コルク樹皮に含まれる保存・殺菌剤に光や微生物などが作用して発生する微量の化学物質によってワインの風味が損なわれる――が解明されるにつれ、金属やプラスチック製のスクリューキャップを採用する製造者が増えてきています。

ワインオープナーで仰々しく“開栓の儀”を楽しみたい人も多い? “プラシーボ”にあえて乗ってみる方が人生を楽しめるとも言えるかも。

画像とソース出典:
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-4926152/Why-wine-tastes-better-bottle-cork.html[リンク]
http://vectorclub.net/0122.html
http://maxpixel.freegreatpicture.com/Barbecue-Bbq-Alcohol-Aluminum-Bottle-Barbeque-1238646

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