探偵風のカエルに戸惑いながら『僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人』を飲んでみた

軽井沢のヤッホーブルーイング×ローソンの共同開発で生まれたオリジナルクラフトビールシリーズ『僕ビール、君ビール。』。個性豊かなラインナップに今月24日、新たな顔が加わる。その名も『僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人』。これは要チェック案件だ!と極度のビール好きライター矢野(@beeressayist)、発売前に入手して飲ませていただいた。

ヤッホーのペースに巻き込まれるな。

これまでの『僕ビール、君ビール。』はどちらかというと、爽やかな印象だった。白か緑かといった感じで、昼に飲むのにもふさわしいような明るいデザインだった。
ところが、今回はイメージがガラッと変わって黒ベースである。

しかもトレンチコートまで着用済み。星人でありながらカエルである点にそもそもツッコミを入れたいが、それ以上になぜ星人が探偵風なのかが謎である。……ここまで書いて僕は気付く。もしこれでキャラクターがタコみたいな宇宙人だったらそれで終わり。この一億総ツッコミ時代にヤッホーはあの手この手でボケてきている。
ツッコミを入れたくなる時点で、既にヤッホーのペースに巻き込まれているのだ。

裏側には、いまいち設定がハッキリしていないのに妙に堂々と佇むカエルがおり、ほんのり腹立たしさを覚える。その上に、ビアスタイル「ホッピーアンバー」という文字が。ホッピーアンバー……一体どんな味なのだろうかと訝しげに思案しながら開栓。

鮮烈なホップ香をくぐり抜けて一口味わうと…

開栓してグラスに注ぐそばから、ホップのトロピカルな香りが漂う。グレープフルーツのようでもあるし、メロンのようなパッションフルーツのような甘いアロマも感じ取れる。色は「ミッドナイト星人」という言葉から勝手に想像していた色よりは若干明るい。さて、
 
ペースを取り戻さなければという淡い焦りと強烈なホップ香で心乱されながら……実飲!
 
……美味い。
 
苦さと甘み、アルコール度数(5.5%)のバランスがいい。苦みがすぐに消えるわけでも、後にじとーっと残るわけでもなく、いい頃合いで「もういいよね?」という感じでフェードアウトしてくれる。また苦みに負けないくらいモルティーでもあるので甘みも十分感じられる。それでいて重過ぎないし、スカスカ感があるわけでもない。

パッケージの世界観は心をアンバランスにさせるものの、中身はすごくいい感じでバランスが取れていた。これはもう某クルマ以上に「This is サイコーにちょうどいい」と表現したくなる。

燻製ドライフルーツと合わせると◎

それほどビール好きでもなく、偏っていない味覚を持つ妻に飲ませたところ、「苦い。かなり個性的だね」という率直なコメント。ホップ慣れしている者にはちょうどよくても、そうでない者には苦く感じるらしい。また、「これ、どんな料理と合わせればいいのか見当がつかない」とも。
 
色々話し合ったところ、「私には甘みが足りないから、ドライフルーツで甘さを足したらちょうどよくなるかも」という話になり、さっそく燻製ドライフルーツで試してみることに。

妻は一口合わせるや頷きながら夕飯作りへと舞い戻った。僕もいただいてみたが、なかなかに美味しかった。ドライフルーツの甘みとスモーク香がホップのキャラクターを一層引き立ててくれるように感じる。

おしまいに……

このアイテムは寒くなる季節にリリースされたところにも意味があると思う。
これが春や夏だと、「もうパッケージからして暑苦しいからいいよ」となる。
色も夏場に飲むには濃い。やっぱりなんだかんだ言って、夏は金色のラガーが飲みたい。
つまり、このタイミングはベスト。
黒ベースのパッケージとディープアンバーな色合いは、ビーフシチューやすき焼きみたいな料理を家で食べるときにはぴったり。
 
皆さんも、これからのすき焼きパーティーなんかのお供に、黒いアイツを捕獲してみては?

僕ビール、君ビール。ミッドナイト星人:2017年10月24日発売
http://yohobrewing.com/you-and-me_hoppyamber/[リンク]

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(執筆者: 矢野 竜広) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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