仕事のピンチを切り抜ける「笑い」の使い方
人を笑わせることができれば、コミュニケーションは円滑になります。それはビジネスもプライベートも同じですが、『笑いの凄ワザ』(殿村政明/著、大和出版/刊)によると、特にビジネスでは「笑いの力」を使うことで、相手との距離を縮めるだけでなく、難しい局面やピンチを突破することも可能なのだとか。
では「笑い」はビジネスシーンのどのようなピンチで、どのように使うことができるのでしょうか。
今回は、元お笑い芸人である著者ならではの「笑い」を使ったピンチの切り抜け方を紹介します。
■誰も発言しない会議はエンターテイナーの精神で切り抜ける
たとえばミーティングや会議の場面で誰も発言しない、あるいは意見が出尽くしているものの、結論が出ずに静まり返ってしまった、という場面。こんな時、特に議長の立場だとつらいものです。
しかし、沈黙したままでは話が前に進みません。誰かが“アホ”になってその場の空気を打開する必要があります。
たとえば「さあ!盛り上がってまいりました」「空気悪っ!」などというセリフを思い切って使えば、メンバーの気持ちが和み、再び活発な議論ができるようになるかもしれません。
勇気がいることですが、こういう発言のできる人は、リーダーシップを発揮できる人だと殿村さんは言います。
■謝罪の後の一発ボケも気配りのうち
取引先との打ち合わせに大遅刻してしまった、製品に欠陥があったなど、明らかにこちらが悪く、先方に平謝りしなければならない場面も、ビジネスにはあります。
当然そんな時は、まず誠心誠意謝罪し、こちらの非はどのようなところにあり、何が原因で起こったのかを説明しなければなりません。
ただ、謝られる方というのも決して気分のいいものではありません。まして、誠意がこもった謝罪を続けられると、怒り続けていることに気恥ずかしさを感じる人も多いのです。
そういうタイミング、つまり相手の怒りが頂点を越えて下り始めてきた頃合いで、自ら笑顔を作ってちょっとした笑い話を提供してあげると、気まずさが薄れ、その後もいい関係を続けられるはずです。
しかし、これは「怒られた後のボケが有効」というテクニックではなく、その日を気まずいままで終わらせないための気配りだと心得ておきましょう。
■「怖い上司」の心のつかみ方
直属の上司がとても厳しい人で、よく怒られたりしていると、どうしても苦手意識を持ってしまいがちです。しかし、上司である以上一緒に仕事をするわけですから、委縮してばかりはいられません。
そんな時は、仕事の話ばかりではなく、仕事以外の面白い情報を、他の人に対するのと同じように気軽に明るく投げかけてみましょう。
周りから怖い人、厳しい人と思われている人ほど、チャレンジングに懐に入ってくる相手をかわいいと感じるものだと殿村さんは本書の中で語っています。
ビジネスにちょっとした「笑い」を上手に取り入れることは、ギクシャクした人間関係や気まずい雰囲気が和ませるうえで大切です。
本書にはこの他にも、プレゼンや会議、商談などで使える「笑い」のノウハウが紹介されているので、営業職の人や接客に関わる人は参考にしてみてください。
(新刊JP編集部)
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