「自分で自分をホメる」ことの意外な効能
誰でも、怒られるよりはほめられる方がうれしいはず。
人から褒められると、うれしいのはもちろん、もっとがんばろうという気持ちにもなります。しかし、たとえば職場の上司が厳しい人だったり、先輩が文句ばかりいう人だと、がんばったことをなかなか認めてもらえず、いつしかやる気が薄れて行ってしまったりということも…。
人間のやる気の源は「ドーパミン」などの脳内物質。これらが脳内で分泌されると、モチベーションが高まります。ドーパミンは人からほめられたりすると分泌されるのですが、『自分ホメ 毎日が100%輝く魔法の言葉』(集英社/刊)の著者である谷口さんは、自分で自分をほめてもドーパミンは分泌されるのではないかと考えます。
人からほめられなくても、自分で自分をほめるだけでやる気が出てくるなんてお手軽!
今回は、本書の中から、すぐにできる「自分ホメ」のコツを紹介します。
■自分年表を作る
自分をほめてあげようにも、誰かに誇れるような実績やエピソードを持つ人は少ないもの。“自分は何かすごいことを成し遂げたわけでもないし、特別何かをがんばってきたわけでもないから、自分のどこをほめればいいかわからない”という人もいるはずです。
そういう人は「自分年表」を作ってみましょう。
これまでの人生を振り返って、その時に起こったことや、自分がしたことを時系列順に書き出していくのです。そうすれば、過去に順調だった時期や、逆境だった時期など、自分の人生の流れが見え、今までどんなことをがんばってきたか、どんな努力をしてきたかがわかるはずです。
■自分と他人を徹底的に比較する
「他人は他人、自分は自分」と考えることも大事ですが、自分をほめることで自信を持とうとする場合は、逆に自分と他人を徹底的に比較してみるというやり方もあります。
特に仕事の場合、たとえば上司に怒られたりすると自分の欠点ばかりが気になってしまいますが、同業者や同僚と自分を比較して、「こういうスキルは、他の人にはない」「この点では自分は勝っている」というポイントを見つければ、自分をほめることができ、その長所を伸ばしていけるはず。
「自分は人と比べて何が違うのか」さらには「自分のどの要素をどうすれば、他人に貢献できるのか」と考えることは自分ホメのヒントを与えてくれるはずです。
■今までに言われた「ホメ言葉」を思い出してみる。
自分のどこをほめればいいかわからない場合は、これまで他人から言われた「ホメ言葉」を思い出してみるのも一つの手です。
誰でも人からほめられた経験は少なからずあるものです。そういった言葉を覚えておけば、自分ホメのバリエーションも広がります。
本書にはこのほかにも、日々を明るく生き、よりよい未来を作っていくために役立つ「自分ホメ」の方法がたくさん掲載されています。
自分に自信をもてるかどうかで、人生は大きく変わります。仕事もプライベートも自分らしく堂々と過すためにも、またささいなことで落ち込まず、安定した精神状態を保つためにも「自分ホメ」は必要なスキルなのかもしれません。
(新刊JP編集部)
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