【ツウだね!】5大都市「旨すぎ店」がわかる神グルメ雑誌
「昼はしっかり働き、夜は美味しいものを食べる」というのが出張の楽しみのひとつではないでしょうか。でも、今まで行ったことがない土地で、「失敗しない店」や「通しか知りえない美味しい店」の情報を得るのは至難の業ですよね。
そこで今回は、3000人以上のVIPと交流し、知らない土地でも美味しい店で会食を重ねてきた広告代理店出身の後田良輔氏に「出張先で美味しい店の情報のGETする方法」をお聞きしました。
グルメな人は、いきなりインターネットを使わない
美味しい店を調べる際は、グルメサイトを検索するのが一般的かと思います。でも、「食に強いこだわりを持っている人」は、グルメサイトを検索する前に「あるひと手間」を加えています。
さて、「あるひと手間」とは何でしょうか?
――それは「グルメ雑誌」です。
彼らの多くはインターネットのグルメサイトを探す前に、「グルメ雑誌」もチェックしています。「今どきわざわざ雑誌?」と思うかもしれませんが、雑誌は取材に基づいた実名での記事編集を行っているため、情報の質が高い場合が多いのです。
例えば匿名の口コミサイトや掲示板群は、本音の話が出るところが面白いのですが、信用度という意味では悩ましい情報も多いものです。信用という観点では、個人名が書かれており、その人が責任を持って発言している情報の方が、より信頼性は増すのではないでしょうか。
また、雑誌には「プロの取材能力」という強みもあります。やはりプロのヒアリング力は素人には簡単に真似できないもの。これが雑誌にあてはまります。
雑誌はインターネットと異なり、読み手にお金で買ってもらう必要があります。また、広告主からも1ページ数十万から数百万の広告費を払ってもらうだけの媒体価値を維持しなければなりません。売り上げが悪ければ雑誌が出せないため、常に取材能力を磨きながら情報提供を行っているのです。
こうした事情を知っているのか、接待上手な営業マンは、行ったことのない土地のグルメ雑誌をインターネットで取り寄せてチェックしています。では、そんな“食のプロ”が編集しているおすすめの雑誌を、「大阪・名古屋・札幌・福岡・東京」別でご紹介しましょう。
大阪出張の際にチェックしたいグルメ雑誌『あまから手帖』
「大人の愉しい食マガジン」をコンセプトに、食に特にうるさい関西人を毎回うならせる情報を、関西一円に発信しているグルメ情報誌が『あまから手帖』です。
大阪の北新地やミナミはもちろん、京都や神戸、奈良など日本有数かつ歴史あるグルメスポットの「大衆店」から「とっておきの接待で使いたい店」まで幅広く特集されるのが最大の魅力です。
また、“食の都”関西で16年以上続く人気グルメ番組「魔法のレストラン」のプロデューサーで、『自分をバージョンアップする外食の教科書(CCCメディアハウス刊)』の著者でもある本郷義浩氏の「月刊麻婆豆腐」の連載記事が読めるのも、他の雑誌とは一線を画しています。食い倒れの街を支える情報は、ぜひ『あまから手帖』で調べて下さい。
名古屋出張の際にチェックしたいグルメ雑誌『大人の名古屋』
名古屋のグルメ情報は『大人の名古屋』がおすすめです。「上質な日常はすぐそこにある」をコンセプトにした雑誌『PEN』やファッション&ライフスタイル誌の『フィガロジャポン』を出版しているCCCメディアハウスが、なぜか名古屋に遠征して出版しているグルメ情報誌が『大人の名古屋』です。
ローカル情報誌とは一線を画したおしゃれな東京テイストかつ上質な情報が満載の雑誌で、「この1年間にオープンした店から選んだベストレストラン」なんて企画もあり、話題に事欠かない、使える雑誌となっています。
札幌出張の際にチェックしたいグルメ雑誌『別冊HO』
原野にぽつんと建つカフェ、利益度外視で営業している店など、インターネットに出てこないような「北海道民も知らない旬な情報」を紹介するのが、北海道の総合情報誌『HO』です。
そんな情報の目利きたちが、特に選りすぐりの情報を厳選して特集したのが『別冊HO』。中でも2016年11月号増刊の「秘密のススキノ」がおすすめです。「入りにくい店」「新おかみの店」「技ありの店」「なじみにしたい店」「あの看板料理を目指して」「行きつけにしたいBar」「誘いたい店 誘われたい店」など、使える情報が目白押しです。ススキノで間違いない店を探したいときには『別冊HO』をチェックしてください。
福岡出張の際にチェックしたいグルメ雑誌『ソワニエ』
福岡なら、なんといっても『ソワニエ』がおすすめです。『ソワニエ』は普通の会社が出版しているのではありません。地域の肌感覚の情報を最も集めているラジオ局「エフエム福岡」が発行している福岡のリアルグルメマガジンです。
地元に密着しているスタッフたちが、自分たちの目、耳、足に加え、胃袋と肝臓に鞭打って実際に店に足を運び、「どのページを開いてもハズレなし」を永遠の目標として編集しているのが『ソワニエ』です。「教えたくない隠れ家・穴場」「私、この店、大好きなんです」「魅惑のカウンター」など、ぱっと見ただけでもそそられる毎号の特集が魅力です。
また、食にこだわる編集長が実際に外食で食べた料理とその感想が読める「編集長のソトメシ日記」も貴重な情報源となります。ほか、ラジオ局の特性を活かし、ラジオパーソナリティが真面目に食べ歩いて福岡のうまい店を紹介する「ザ・メシュラン」など、使える情報はもちろん、読み応えたっぷりの福岡グルメ誌となっています。
東京出張の際にチェックしたいグルメ雑誌『おとなの週末』
地方の人が東京に出張する際に活用したいのが『おとなの週末』です。
「食を愛する、街を楽しむ、旅に恋する、酒に親しむ」の4本の柱をコンセプトに、読者の元気が出る食の情報誌を目指して発刊されている雑誌です。
なかでも私たちにとって特に重要なのは、すべて完全覆面調査で見つけた本当に旨い店だけを紹介しているところ。公式ホームページに掲載された編集長の門脇宏氏のコメントでは「一般のお客さんと同じように実際に食べて、心から納得した店以外は絶対に掲載しませんし、読者のみなさんに満足してもらうためにも、スタッフ全員の胃袋を酷使して店とのガチンコ勝負に挑み続けていきます」と書かれています。
また、本格的な接待であれば雑誌『ゲーテ』の見城徹氏、秋元康氏、小山薫堂氏が選ぶ「最旬レストランゲーティスト企画」も大変参考になるので、こちらもチェックしてください。
――グルメ情報はたしかにネットで簡単に調べられる時代です。でも、わざわざお金を出して雑誌って調べてみるのもいいものです。食の専門家や美食家が推薦する情報をチェックした上で、気になるお店をネットで細かく検索するのが「知らない土地でも美味しいものを食べる秘訣」。たかが一食、されど一食。どうせ食べるなら間違いのない美味しいものを味わってみませんか。
後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト
1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。
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