華やかな歌声を一層引き立てる、ペンタトニックスのカースティンによるソロ・デビューEP『LOVE』(EP Review)

米テキサス出身の25歳。『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』(2014年)や、昨年11月にリリースした『ペンタトニックス・クリスマス』など、ホリデー・アルバムの大ヒットで知られるアカペラ・グループ、ペンタトニックスのメンバーとし活動していたカースティン・マルドナードが、満を持してのソロ・デビューを果たす。
2017年6月にリリースされたデビュー・シングル「ブレイク・ア・リトル」は、ペンタトニックスのイメージを一新した、トロピカル・ハウス調のダンス・ナンバーで、美しいハーモニーを奏でるペンタトニックスの作品とはまったく違う、グループとの明確な違いを表現した。
リリース同日に公開したミュージック・ビデオでは、オクラホマ大学で学んでいたミュージカル演劇の経験を活かした、見事な演技・表現力を発揮。ビデオのコンセプトや照明、小道具などの設定も、カースティン自身が提案したものだとか。
そのデビュー曲「ブレイク・ア・リトル」が1曲目に収録された、カースティンのデビューEP盤『LOVE』は、ハイトーンを活かしたパワフルな歌い回しのポップ・チューン「オール・ナイト」や、ミステリアスな雰囲気を醸すトラップ調の「サムシング・リアル」など、流行の音をしっかり取り入れつつも、彼女の華やかな歌声を一層引き立てた6曲で構成されている。
6曲の中でも、特にカースティンのボーカルが全面に出た「シー・イット」の圧は凄い。ファルセットを使い分けたスタンダートなメロウ・チューン「バッド・ウェザー」や、感情むき出しに歌う「ネイキッド」も、思わず聴き入ってしまう。
カースティンのソロ・デビューについては、ペンタトニックスのメンバーも祝福を送り、ペンタトニックスとしての活動も継続する意思を表明している。このソロ活動は、グループから離れて活動するための第一歩…ではないのでご安心を。
7月26日にリリースされる国内盤には、「ブレイク・ア・リトル」のマディソン・マーズによるリミックスと、DJ LASHによるリミックスが収録される。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
『LOVE』
カースティン
2017/7/14 RELEASE
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