酔っ払ったらそのまま泊まれる居酒屋さんを見つけてしまった!愛知県大府市「Imura(イムラ)」

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唐突な話で申し訳ないが、年のせいか、すっかり酒が弱くなった。20代や30代の頃は、朝までガンガンに飲んでも翌日はシャキッと目覚めてバリバリ仕事をしていたが、アラフィフとなった今では、焼酎を2、3杯飲んだだけで酔ってしまう。

で、そのたびに思う。

家に帰るのが面倒くさい、と。

タクシーでサーッと帰るにしても、サウナやカプセルホテルにしても結構なお金がかかる。お店で酔っ払ったまま、その場で寝たいのだ。

一見「うまい居酒屋さん」だが

ある日、後輩から飲みに誘われて、JR東海道本線共和駅近くにある「Imura(イムラ)」という居酒屋さんへ行った。

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名古屋駅から快速に乗れば2駅、16分ほどで着くが、普段は名古屋駅や栄界隈で飲んでいるので、交通の便は良いとは言えない。しかし、後輩があまりにもすすめるので、正直、仕方がないと思ってお店へと向かったのだった。

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「Imura」は、井村稔さんと娘の真菜さんが切り盛りしている。

もともとは井村さんの母親が昭和53年に開店させた「炉端焼 いむら」がルーツだという。その後、平成9年に「ダイニング Imura」に業態をリニューアルし、昨年8月に再リニューアルしたという。

カウンター席に案内され、井村さんオススメのメニューをお任せで出してもらうことに。

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生ビールで乾杯した後、出てきたのが「Imuraざる豆腐」(650円)。

伊豆大島産のにがり100%使用した濃厚な味わい。クリーミーな食感もgood!

こりゃうまい!

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続いて、「カリモリの明太サラダ」(670円)。

奈良漬けに使う瓜の品種、カリモリを辛子明太子で和えたサラダ。辛子のピリッとした刺激がビールに合いまくり。

くぅ~っ、たまらん! ビールをほとんどイッキに飲み干して焼酎のロックへチェンジ!

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井村さんが市場で見つけて即買いした真鯛を使った、本日おすすめの魚料理「真鯛の煮付け」(950円)。

これ! これ! この甘辛い味付けが名古屋らしいんだよなぁ。

あっという間に焼酎グラスは空になり、おかわりをいただくことに。

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そして肉料理は「オージー牛のたたき」(1,080円)。

オージー牛とは思えないほどやわらかく、しっとりとした食感も絶妙だ。醤油ベースのタレの味も酒がすすむ。

ってことで、またまた焼酎をおかわり。

ホテル並の宿泊スペースが

う~ん、かなり酔ってきた。時計を見ると、まだ終電まで時間があるが、家に帰るのが面倒くさい。

帰りたくないなぁ。

このまま眠りたいなぁ。

そんなワガママを言っていつも後輩を困らせているのだが、この日の後輩はやけに素直だった。

「じゃ、このまま泊まっていきますかぁ!」と、後輩。井村さん父娘も微笑んでいる。

「とりあえず、2階へ行きましょう」と、井村さん。

ワケもわからず、ついて行くと……。

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なんと、2階には宿泊スペースが!

こちらはクイーンサイズベッドが完備の「SUMOU ROOM」と名付けられたダブルルーム。

ちなみに料金は1泊素泊まりで1人の場合4,500円。2人だと8,400円。

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一方、こちらは「SAMURAI ROOM」なるシングルベッドが3つ並ぶトリプルルーム。

1泊素泊まりで1人 3,700円。2人は7,000円で、3人は10,000円。

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さらに、こちら「BANNNYA ROOM」は、普段パブリックスペースとして使っているが、最大5名まで宿泊可能だとか。料金は4名で10,800円、5名で12,500円。

どれもホテル並みに快適な宿泊スペースだ。

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「1泊 3,000円のシングルルームもあるんですが、あいにく本日は埋まっていまして……」と、井村さん。

いやいや、意味わかんねぇし(笑)。

第一、ここは居酒屋さんでしょ? いったい、どうなってんの!?

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「実はウチ、“泊まれる居酒屋さん”なんです。先ほどもお話しした通り、炉端焼き店の後に和洋中の料理を出すダイニングにリニューアルした際に2階に(宴会用の)個室を作ったんです。ところが、年を追うごとに個室の利用が少なくなってきましてね。2年ほど前にこのアイデアが浮かんで、やってみようと」と、井村さん。その後、民泊業者としての許可も取得した。

実際は1階の居酒屋さんでお酒を飲んでそのまま泊まるという人は少なく、日本を旅している外国人がほとんどとか。しかし、値段が安いこともあって、日本人のリピーターもいるという。

冬場はまだいいとしても、夏場に気になるのはお風呂だ。汗を流して、さっぱりしてから眠りにつきたいところだ。

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「もちろん、お風呂はあります。しかも、ジャグジー付きですよ。まぁ、外国人のお客さんはシャワーしか使いませんけどね」(井村さん)

シングルルーム1泊素泊まりで3,000円なら、破格の安さ。しかし、井村さんによると、もっと安い部屋があるという。

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それがここ。1階の階段下の押し入れの下部だ。

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「NINJYA ROOM」と名付けられたここは1泊素泊まりで1,500円。

室内(?)は、大人がギリギリ足を伸ばして寝られるくらいのスペース。そもそもテレビやキッチン、冷蔵庫は共有なので、部屋は寝るだけ。ゆえに、意外と人気が高いという。

話を聞いているうちに、すっかり酔いがさめてきた。泊まるのは次回の楽しみにとっておくことに。次は大人数でドンチャン騒ぎしてそのまま泊まっていこうと思う。

お店情報

泊まれる居酒屋 Imura

住所:愛知県大府市東新町3-68

電話番号:0562-48-2670

営業時間:11:00~14:00(予約のみの営業)、17:30~22:00(店舗営業)

定休日:月曜日

ウェブサイト:Imura

www.hotpepper.jp

※この記事は2017年6月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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