ビジネスマンが英語を身につけるメリットとは?

 「今さら英語なんて無理…。だけど、会社がやれって言うし、グローバル化って言われてるし」なんて思っている社会人は多いはず。でも、英会話に通う時間はなかなか取れないし、そもそも英会話に通ったところで上手く話せるようになるか分からない。それに自分で勉強をしても全然上達しない。

 そんな人でも、英語をやり直し上達できるようになる一冊が『社会人のためのやり直し英語バイブル』(あさ出版/刊)だ。著者の鹿野晴夫さんは、社会人たちの多くが英語学習について失敗する理由を「『学生時代と同じように勉強しようとするから』だ」と指摘する。

 では、具体的にどうすればいいのだろうか? 鹿野さんへのインタビュー前編では、社会人の英語学習の方法論についてお聞きしたが、後編は英語の楽しさを中心にお話をうかがった
(新刊JP編集部)

 ◇    ◇    ◇

―学生時代、鹿野さんは英語が大の苦手だったそうですが、今、英語の楽しさをどのようなところに感じていますか?

「通勤電車の中では、洋書を楽しんでいます。週末は、洋画を楽しんでいます。仕事以外でも、駅などで外国人を見つけると、とりあえずDo you need some help?(何かお手伝いしましょうか?)と声をかけ、会話を楽しんでいます。英語を特別なこととして考えると、時間を作り出すのが辛く感じてしまいますが、英語でも楽しめることを見つけて続けていると、だんだんと実力もついてきて、本当に楽しくなります。楽しさが増加していくのが、英語の楽しさです」

―今後、英語が使えることになることで、ビジネスパーソンとしてどのようなメリットがあると思いますか?

「一番のメリットは、英語に対する苦手意識や、仕事で英語を使うことに対する恐怖心が軽減されることです。日本語でなら簡単にできる仕事、例えば「資料を読む」「メールの返事を書く」「会議に参加する」「出張する」といったことが、英語だというだけで、準備に何倍も時間がかかり、もの凄く緊張する。こうした苦痛から開放されて、英語でも仕事が出来ると思えるようになる。それが自信になる。だから、元気になる。そして、人生が楽しくなる」

―本書は社会人の方が英語勉強をやり直すタイミングで読む本として書かれていますが、次回本を執筆するとしたらどのような本を執筆しますか?

「本を書く際は、それまでのノウハウを全部出し切るつもりで書いています。だから、今は新しいものは、残っていない(笑)。でも、いったん全部出し切ってしまうと、不思議なことに、次のアイデアが沸いてくるのです。そのアイデアを講演やセミナーで試してみる。すると、受講生の皆さんから反応が返ってくる。反応があることで、アイデアが深まる。こうやって、12年間、トレーニングの方法が進化してきました。ですから、次回作では、さらに進化した方法がご紹介できると思います」

―鹿野さんにとって「英語」とは何ですか?

「“日本語”みたいなものでしょうか。英語は、「聞いているだけで」とか、「とにかく話せば」という広告がありますが、日本人は、小中高で 12年間も国語(日本語)を学んでいます。もちろん、アメリカ人だって、同程度の期間、英語を学んでいます。ブロークンで良いというならともかく、仕事で使えるレベルの英語が、学習しないで身につくはずがない。でも、日本語を学習するときに、英語ほどの苦痛は無かったはずです。言葉を学ぶのが苦痛だとしたら、方法が間違っている。日本語を学んだのと同じように接するのが、私にとっての“英語”です」

―このインタビューの読者の皆様にメッセージをお願いします。

「私は、嘘が嫌いです。本書には、自分自身が試して成果があったことと、受講生の皆さんに実践していただいて、成果があったことしか書いていません。プロになって12年。これまでに、200社10万人の方に、トレーニング法のセミナーを受講いただきました。「今まで、何をやってもダメだった」という方にこそ、この本を手にとっていただきたいと思います」

(了)


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