既存の腕時計に付けられる電子マネー機能付きレザーバンド『wena wrist leather』発売
ソニーが電子マネー機能を搭載した腕時計用レザーバンド『wena wrist leather』の発売を2014年7月3日に発表しました。
『wena wrist』自体はもともと、「電子マネー」「スマートフォンの通知受け取り」「歩数などの活動ログ」の機能を内蔵した腕時計用のステンレスバンドとして開発されました。既に発表されている『wena wrist』は、時計のヘッド部分(文字盤)とバンドセットで販売されていましたが、スマートウォッチとしての機能はステンレスバンド部分に集約されているので、ヘッド部分の交換が可能な構造となっています。
今回、『wena wrist』から電子マネー機能のみを取り出した『wena wrist leather』の発売が発表され、同時に『wena wrist』ステンレスバンド単品販売も発表となりました。
『wena wrist leather』
『wena wrist leather』の特徴は、電子マネー(Edy)機能に特化することで、充電不要、生活防水対応を実現した点。ただし、革は本革なので濡れた後のお手入れは必須となります。
新開発の小型FeliCaモジュールは防滴・防湿。また、歪曲した状態でも通信方向に対してコイルの開口方向が一致する構造なので通信特性が変化しにくい(認識されやすい)という利点があります。
そして革部分はひとつひとつがなんと職人の手作業。モジュールの組み込みと、色別の“なめし”作業を行っています。
素材は本革の中でもしわが少なくきめが細かい、国内加工のカーフレザーを使用。前述の色別なめし加工により、使い込むほどに風合いが増すことが期待されます。
今回単体発売された『wena wrist』ステンレスバンドもそうですが、『wena wrist』シリーズは「先人たちが作った既存の時計とスマートウォッチの機能を融合させたい」という思いがコンセプトの根底にあったそうです。
『wena wrist leather』ではファッション性を高めたことにより、アンティークや代々受け継いできた大切な時計などにもスマートウォッチの機能をフィットさせることが可能となっています。
ただし、現在は『Edy』の電子マネー機能のみ。仕様上、FeliCaには3つほど電子マネー機能を同居させられることが可能なようですが、各社の関係などもあり今回は『Edy』のみとなっている模様です。また、他社電子マネー機能、そして『Suica』の搭載は未定とのことです。
『wena wrist leather』のメーカー希望小売価格は8,380円(税別)。2017年7月3日より予約開始し、12月下旬発売予定です。
対応ラグ幅とカラーは次の通りです。
18㎜:ブラック/ワインレッド/ホワイト
20㎜:ブラック/タウニーブラウン
22㎜:ブラック/タウニーブラウン
『wena wrist』ステンレスバンド
今回『wena wrist』ステンレスバンドの単品販売も発表となりました。2017年7月3日から予約販売受付開始し、発売予定日は7月11日となっています。
機能は「電子マネー」「スマートフォンの通知受け取り」「歩数などの活動ログ」など、既に発売されている『wena wrist』と同一です。
メーカー希望小売価格はSilverが33,880円(税別)、Blackが36,880円(税別)。別売りのエンドピースを取り付けることでラグ幅18㎜、20mmの腕時計にも対応します。別売りのエンドピースはSilverが3,080円(税別)、Blackが3,200円(税別)です。
バンドを付け替えるだけで、既存の時計がスマートウォッチになるというコンセプトの『wena wrist』。
『wena wrist leather』は今回、1社の電子マネー機能のみの搭載となっていますが、その発想は既存のモノづくりに敬意を払った先進性や合理性の高いアイデアだと感じました。今後の『wena wrist』にも、大いに期待です。
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