コスパ上昇中! 3列シートの中古プリウスα(現行型)は、今こそファミリーにも検討してほしい1台
▲トヨタ プリウスの資質である「圧倒的な燃費・環境性能」や「新技術がもたらす先進性」を継承しつつ、様々なシーンで活躍できるゆとりの室内空間を備えたプリウスα(アルファ)。誕生から6年が経ち、中古車も買い得な状況になってきました
家族で乗るべき車とは
ファミリーカーというと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
「どんな車でも家族で乗ってしまえばファミリーカーだ!」ということはさておき、まずイメージしてしまうのは3列シートのミニバンだったり、荷室の広いステーションワゴンだったり、スライドドア付きの軽ハイトワゴンだったりするのではないでしょうか。
「乗車人数が多い」「チャイルドシート(あるいはベビーシート)を設置するスペースが必要」「大きな荷室が必須」「小さい子供(あるいは高齢者)のためにスライドドアが欲しい」。家族で利用する場合、このような条件を設ける人が多くなるため、先にあげた3カテゴリーの需要が多く、ゆえに、メーカーが「ファミリーカー」として打ち出すのはたいていこの手の車種となるわけです。
しかしこれはあくまで、日本で多数派とされる家族の要望であり、すべてがそうとは限りません。
例えば、こんな家族はいないでしょうか。
・子供はいるけど、中学・高校くらいの年齢で、大荷物を必要とする部活動もやっていない
・家族で使うといっても、たいてい前席だけで事足りる
・家族はそれなりに多いが、揃って乗車する機会は少ない
・快適性うんぬんより車両価格やら燃料費やらの経済性の方が重要
このような条件が1つ、ないしは2つほど当てはまる……というご家族がいましたら、ぜひ「ファミリーカー」としてオススメしたい車があります。
それが、トヨタ プリウスα(現行型)の中古車です。
▲記事冒頭の写真は、前期型(2014年10月まで生産)のプリウスα。こちらは、現在も新車で発売中の後期型
中古として熟成した今こそ、ファミリーカーとしてふさわしい?
プリウスαといえば、文字どおり、あの人気車種・トヨタ プリウスに「+α」したモデル。
全長4615mm×全幅1775mm×全高1575mmと、ノーマルのプリウスよりひとまわり大きなボディサイズで室内空間を拡大。荷室や後席もワゴン風で、3列シート設定も実現させています。燃費もプリウス血統だけあり超優秀で、31.0km/L(JC08モード燃費)。当時はクラストップでしたが、今でも引け目のない数値かと思います。
そもそも爆売れした3代目プリウスがベース車ですから、悪い車なわけがありません。
▲こちらが、大ヒットした3代目プリウス。多くの方がご存じのとおり、プリウスは全世界で愛されており、昨年までのシリーズ累計販売台数は370万台を超えています
「7人乗れるプリウス!? 燃費は良いし、性能にも不安ないし、そりゃファミリーカーとしてオススメなわけだわ、ガッテン!」
と、ここで終わるシンプルな話だと思われたかもしれませんが、実はこの7人乗りプリウスが、ファミリーカーとしても「超優秀」かといわれると、少々悩む点もあるわけです。
例えば、その3列目がすこぶる快適なつくりかといわれると……身体の大きな大人は、そうではないかもしれません。ベースがプリウスですから、ドアはスライドではありませんし、当然、天井も高いわけではありません。冒頭であげたミニバンなどの「定番ファミリーカー」と比べると少々非力なのです。
で、そんな7人乗り設定車の新車時価格は、廉価グレードの「S」以外、300万円オーバー(313~349万円)。……ハイト軽のように「定番ミニバンに比べちゃ非力だけど、まあ価格は手頃だし税金も安いし、アリだな」とはなりそうにないですよね。
▲身長170cmくらいの大人が乗車して、こんな感じです
もちろん、先進性能やらデザイン性やら乗り心地やらを踏まえると、このお値段だけの価値は十分にあるわけですが、「ファミリーカー」として世のご家族にオススメするかといわれると……正直なところ「ウウム。悪くはないと思うけども」という感じでした。
しかし、“中古の”プリウスα。そして“今”なら、状況は変わってきます。
や、むしろ今こそ、その魅力を最大限に発揮できるタイミングなのです。特に、先ほどの条件に当てはまるようなご家族なんかの適所では!
▲インテリアのデザインクオリティも高いですし、使いやすさも抜群。雰囲気も先進的で素晴らしい車であることに間違いはありません
▲お顔も馴染みのプリウス顔で、安心感(?)抜群です
理由は大きく二つ。
一つはシンプルに、買い値になったということです。
ノーマルのプリウスに続き、PHVもフルモデルチェンジが済んだ今、残された(?)プリウスαは、すっかり貫禄のある存在となりました。中古車の流通量も、かなり豊富。特に、ここ1ヵ月前後の増加数は著しく、気づけば2500台オーバーといった状況です。
ここまで球数が揃えば、満足に選ぶことがまず可能。現に3列シート車に限定しても、400台以上が全国に流通しています。
加えて、お値段もこなれており、具体的には、「G」グレードの3列シート車で修復歴ナシの物件を総額110万円から手に入れることが可能です。(2017年6月11日現在/カーセンサーnet調べ)
筆者のオススメは、「G」「G“ツーリングセレクション”」「S“ツーリングセレクション”」の3列シート車で修復歴ナシ、走行距離5万km以下の物件。このあたりの割と程度の良い物件でも、総額150万円台からゲットすることができます。もし200万円前後まで予算が許されるなら、高年式の後期型も夢ではありません。
新車時価格313万円~のグレードですから、上記のようなお値段はなかなかの買い値だと思うのですが、いかがでしょうか。
▲2列シート車を含めたグラフですが、緑が中古車の平均価格。黄色が流通している物件数。モデル全体の傾向としては今後も下降していくことが予想できます
もう一つの理由は、このお値段を踏まえたうえで初めて評価の上がる諸々の装備たちです。
例えば、300万円といわれると「う~ん、軽とかコンパクトでも生きていけないことはないし」となってしまう方も、150万円といわれるといかがでしょう?
「あったら便利だよね、3列シート」と思っている方。「ハイブリッドって憧れるし燃費も良いんだろうけど、乗り出し時にそんな投資できないし」と思っている方。……下手したら新車の軽より安いお値段で、叶うかもしれませんよ。
▲3列シートがあっても、常日頃フル乗車しない人がほとんどではないでしょうか。でも、3列「にもできる」というのがミソなのかも?
▲3列目の空間は荷室スペースにもなります。分割シートで使いやすさも◎
要するに、中古として熟成した今のプリウスαは、ある種の家族にとっては超お得で合理的なファミリーカーとなり得るのです。
もしこれを読んでいらっしゃるあなたが、定番ファミリーカーではなく合理的ファミリーカーをお探しなら……ぜひ一度チェックをオススメします。(ちなみに3列シートにこだわらなければさらにお安くなりますので、そちらもご興味あれば、もちろんドウゾ!)
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photo/篠原晃一、トヨタ
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