なんだかんだ「うまくいく人」が知っている3つの法則

コミュニケーション総合研究所代表理事の松橋良紀さん。そんな松橋さんに「コミュニケーションの極意」についてお話しいただくこのコーナー。第21回目は「最終的にはなんだかんうまくいく人が知っている“ビジネスのコツ”」についてです。f:id:fujimine:20170621141424j:plain

あなたの周りには、最終的には「なんだかんだうまくいく人」はいませんか?

・月末ギリギリでなんだかんだ大きな受注が入りきっちり目標を達成し続けている人。

・ずっと順風満帆というわけではないが、出世していく人。

などなど、最終的にうまくいっている人が、あなたの周りにもいるのではないでしょうか。彼らは、いったい何が違うのでしょう?どんなことをしているのでしょう?

このような人たちの共通点をご紹介しましょう。

最終的に「うまくいく人」は失敗を恐れない

なんだかんだうまくいく人は、実は人より多くのチャレンジをしています。

例えば、最終的に結果を残す営業担当者は電話や訪問の回数が他の人と比べて多かったりします。チャレンジが多いということは、それだけ失敗もしますが、成功の可能性も高くなりますよね。

私は仕事柄、このような相談を受けることがあります。

「営業が下手で才能がないみたいです。どうしたらいいですか?」

そんな相談を受けたときには、私は次の質問をします。

「今まであなたは、何人の人に商品説明やプレゼンをしましたか?」

すると、多くの方がこう答えるのです。「今まで商品説明をしたのは、5人です」と。

「300人にプレゼンして1件も売れなかったです」という人にはめったに出逢ったことがありません。

では、実際にどのくらい営業をすれば、コツがわかると思いますか?

私自身、ようやく営業のコツが少しわかったかなと思うのは、200人くらいにプレゼンをしてからです。

高級家電品の訪問販売をしていたときには、10年くらいの間で1万人にプレゼンをして、成約は2000人ほどでした。成約率は約20%ですから、業界ではまあまあ売れていた方です。

つまり、8,000人には断られるという失敗をしてきたということになります。

10人に断られて、才能がないというなら、私は800倍も才能がないことになります。

しかしその8,000回の失敗のおかげで、成約率は間違いなく上がったと思います。現在ではそういった時に得られたノウハウなどを営業講師としてレクチャーしたり、書籍を書いたりすることができています。

売れている営業担当者の多くは失敗を恐れず、果敢にチャレンジしていると私は感じています。

自分が物を売るのが苦手だとか、人に勧めることが下手だと悩んでいる方は、ほんの数人の断り文句にダメージを受けて、動けなくなっているだけなのです。

失敗を恐れず経験をたくさん積むことが、成功を引き寄せるコツの一つです。

最終的に「うまくいく人」はスランプとの付き合い方を知っている

「最近はスランプだ。何をやってもうまくいかない・・・」

そういう時期は誰にでもあります。

最終的にうまくいく人は、こんなときこそ我慢の時期だと知っています。

人が成長するためには、「何をやってもうまくいかない」というスランプの時期が必要です。

そういう苦しい時期こそ、失敗してもやり続けることで経験値を上げ、気が付いたときになんだかんだ実を結んでいるのです。

周りからは、「あの人はまたラッキーな電話が入ったおかげで契約が取れている!」と言われることもあるでしょう。しかし、それはスランプと上手に付き合いチャレンジし続けてきたからこその結果なのです。

最終的に「うまくいく人」 は周囲への感謝をよく口にする

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「なんだかんだうまくいく人」は、仕事の成功を、「自分の実力」だけで生み出せたとは考えず、周りに感謝しています。

「今回、MVPを獲れたのは、チームのおかげです。みなさんのフォローがあったからです」

「課長になれたのは、チームのみんなと、よく指導してくれた部長のおかげです」

このように、事あるごとに感謝の言葉を口にします。

周りの人は今後も気持ちよく協力してくれます。

良い情報があったらすかさず提供してくれます。

感謝の気持ちを示すことは、相手だけではなく自分にとってのプレゼントなのです。

これら3つの法則は、「なんだかんだうまくいっている」ための必須条件といえるでしょう。

思ったようにうまくいかないことは、すべて未来につながる経験です。

大きな成果ほど、たくさんの失敗や大きな失敗が必要です。

失敗を恐れず、スランプと上手に付き合い、周囲への感謝を忘れなければ、気が付いたときには最終的にはうまくいっているものです。

松橋良紀(まつはし・よしのり)

コミュニケーション総合研究所代表理事/一般社団法人日本聴き方協会代表理事/対人関係が激変するコミュニケーション改善の専門家/コミュニケーション本を約20冊の執筆家

1964年生青森市出身、青森東高校卒。ギタリストを目指して高校卒業後に上京して営業職に就くが、3年以上も売れずに借金まみれになりクビ寸前になる。30才で心理学を学ぶと、たった1ヶ月で全国430人中1位の成績に。営業16年間で、約1万件を超える対面営業と多くの社員研修を経験する。2007年にコミュニケーション総合研究所を設立。参加者が、すぐに成果が出るという口コミが広がり出版の機会を得る。NHKで特集されたり、雑誌の取材なども多く、マスコミでも多数紹介される。

約20冊で累計30万部を超えるベストセラー作家としても活躍。「コミュニケーションで悩む人をゼロにする!」を合言葉に奮闘中。

著書

「あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール」(明日香出版社)

「相手がべらべらしゃべりだす!『聞き方会話術』」(ダイヤモンド社)

「人見知りのための沈黙営業術」(KADOKAWA)

「何を話したらいいのかわからない人のための雑談のルール」(KAODOKAWA)

「話し方で成功する人と失敗する人の習慣」(明日香出版社)

公式サイト http://nlp-oneness.com

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