大賞は「橋下徹研究」と「オリンパス事件の追及」 雑誌ジャーナリズム賞
毎年編集者有志によって選ばれる「雑誌ジャーナリズム賞」の第18回・受賞作が2012年3月23日に発表された。110人の編集者による投票で選ぶ大賞には、『新潮45 11月号』に掲載された「『最も危険な政治家』橋下徹研究 孤独なポピュリストの原点」(筆者・上原善広氏)と、『FACTA』に掲載された一連のオリンパス追及記事(筆者・山口義正氏)が選ばれた。
雑誌ジャーナリズム賞は「編集者が選び、編集者が贈る賞」で、雑誌を主な舞台としている書き手を顕彰し、雑誌界全体の発展に寄与したいとして生まれた賞。今回で18回目を迎える。大賞を受賞した上原氏の記事は、橋下徹・大阪市長氏の過去に焦点をあて、「死亡した実父は暴力団組員だった」ことなどを報じた。一方の山口氏の記事は、連載でオリンパス事件を追及、巨額の損失隠しに絡む不正を暴き出した。
また、今回は2011年に東日本大震災、それに伴う原発事故が起きたことを鑑み、「震災・原発報道特別賞」も創設され、『新潮45』に掲載された「ルポ 遺体安置所の人びと」(筆者・石井光太氏)が受賞した。授賞式は3月30日18時半から東京都新宿区の日本出版クラブ会館で行われ、この様子はニコニコ生放送で中継される。
第18回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の授賞式を実況生中継!
以下、受賞作品一覧。
【大賞】「最も危険な政治家」橋下徹研究 孤独なポピュリストの原点(『新潮45』11月号)筆者・上原善広氏
http://p.news.nimg.jp/pdf/b/nw220278_shincho45_p1.pdf
http://p.news.nimg.jp/pdf/b/nw220278_shincho45_p2.pdf
http://p.news.nimg.jp/pdf/b/nw220278_shincho45_p3.pdf
【大賞】一連のオリンパス追及記事(『FACTA』8月号~)筆者・山口義正氏
http://p.news.nimg.jp/pdf/g/nw220278_facta_08.pdf
http://p.news.nimg.jp/pdf/g/nw220278_facta_10.pdf
http://p.news.nimg.jp/pdf/g/nw220278_facta_11.pdf
http://p.news.nimg.jp/pdf/g/nw220278_facta_12.pdf
【スクープ賞】原発対応「スポークスマン」愛の日々 経産省「美人職員」を弄ぶ「西山審議官」(『週刊新潮』6月30日号)
http://p.news.nimg.jp/pdf/g/nw220278_shincho.pdf
【スクープ賞】<独占スクープ撮>石川遼 確執中の父と豪邸に泊める婚約者(『女性セブン』11月10日号)
http://zasshi-journalismsyo.jp/pdf/12_scoop_ishikawa.pdf
【話題賞】オセロ中島を壊した井上陽水との「ドロ沼不倫」&ナゾの「女霊能力者」(『週刊文春』7月14日号)
http://p.news.nimg.jp/pdf/g/nw220278_bunshun.pdf
【話題賞】島田紳助〝黒い携帯メール〝106通全文入手(『週刊朝日』9月9日号)
http://p.news.nimg.jp/pdf/g/nw220278_asahi.pdf
【作品賞】あんぽん 孫正義伝(『週刊ポスト』1月1・8日号~9月16・23日号)筆者・佐野眞一氏
【写真賞】激撮スクープ! 自民党代議士 後藤田正純「ハレンチすぎる不倫!」(『FRIDAY』6月17日号)
http://p.news.nimg.jp/pdf/e/nw220278_friday_p1.pdf
http://p.news.nimg.jp/pdf/e/nw220278_friday_p2.pdf
http://p.news.nimg.jp/pdf/e/nw220278_friday_p3.pdf
【震災・原発報道特別賞】ルポ 遺体安置所の人びと/遺体捜索(『新潮45』6月~7月号)筆者・石井光太氏
◇関連サイト
・第18回雑誌ジャーナリズム賞 – 公式サイト
http://zasshi-journalismsyo.jp/
・[ニコニコ生放送]第18回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」授賞式 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv86271369?po=news&ref=news
(湯浅拓)
【関連記事】
週刊誌でAKB48批判はタブー!? 「活字メディア対応は秋元(弟)」
“オリンパス問題”スクープ記者が激白「日本のメディアは取材力が弱っている」
橋下市長、「朝まで生テレビ!」で激論 ネットでは建設的な議論求める声も
「震災のおぞましさ遺体に集約されている」 母の遺体を子が眺める津波の現場
暴力団は「合法」なのか? 暴対法と暴排条例のあいだに横たわる「矛盾」
ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。