「復興」への願いが結集して誕生した桜の精が現代を満喫? 福島県白河市ご当地キャラ「小峰シロ」が崩れた城を救う!?
ここ最近、地方各地でご当地キャラクターが増えています。
有名なところでは「平城遷都1300年祭」マスコットキャラクターの「せんとくん」や、北海道長万部町の「まんべくん」が話題になりました。
株式会社TINAMIが運営する『ご当地キャラカタログ』には1640ものキャラクターが登録されております。それだけ各地にいろいろなキャラがいること自体が驚きですよね!
ご当地キャラカタログ
http://localchara.jp/
そんなご当地キャラの中でも、筆者が応援したいのが「小峰シロ」。福島県白河市にある、日本100名城の一つで寛政の改革で有名な松平定信も居城にした小峰城にある「おとめ桜」から誕生したキャラクターです。
2011年3月11日の東日本大震災によって、小峰城は石垣・曲輪が崩壊したり、積み重ねがゆるんだりする被害を受け、現在も本丸への立ち入りは禁止されています。2011年秋より修復工事がはじまりましたが、完全な復旧には5年程かかる見込みです。
幸いにも、三重櫓や城内に植えられていた桜は無事でした。しかし、中に入って見ることは出来ない-。そんな中でも、町の人々の復興の気持ちは、城に集まってきている!
その気持ちによって誕生したのが、「小峰シロ」なのです。
普段は明るく人懐っこい性格の彼女ですが、震災や災害によって沈んだ空気を糧に生まれくる「もののけ」に遭遇すると、”古城に舞う桜の剣士”「桜花」に変身! 「もののけ」を振り払い、人々の心を守るのです。
ところが、この「桜花」、好奇心旺盛で現代のカルチャーにも興味津々。ふと立ち寄ったネットカフェでインターネットにハマり、今ではカラオケやコスプレ、メイドさんが大好きだとか…。
そんなこともあり、白河市を飛び出して、東京に登場することもあるようです。年末に開催された「秋葉原電気外祭り2011冬 in 平和島」や、とらのあな秋葉原店のコミケグッズ物産展などでは、ポストカードやステッカーなどのキャラクターグッズが販売されました。グッズの収益の一部は、小峰城修復のために寄付されるとのことです。
震災を期に誕生した「小峰シロ」。
彼女のストーリーや活躍、今後の予定などは、公式サイトやtwitterで随時公開されています。
ボランティアや寄付ももちろんですが、現地への観光に行くのも、地震で被害に遭った地域の復興の手助けになります。
「小峰シロ」や「桜花」に遭って、歴史的にもゆかりのある白河の街を楽しむために、筆者も時間を見つけて足を伸ばしてみようと考えています。
小峰シロとおとめの情報局
http://komine-shiro.com/
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
ウェブサイト: https://note.com/parsleymood
TwitterID: ryofujii_gn
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