小泉進次郎氏ら、毎月11日に被災地訪問へ 「本当に必要なことは何なのか考えていく」
自民党の小泉進次郎青年局長は2011年2月10日の記者会見で、東日本大震災被災地の復興を後押しするため、「TEAM-11」(チーム・イレブン)を立ち上げることを発表した。「TEAM-11」では毎月11日に、小泉青年局長と青年局の国会議員、全国11ブロックの代表が被災地を訪問し、継続的な支援事業を行っていく。明日2月11日は、福島市で行われる除染現場作業を視察し、仮設住宅等を訪ねて被災者の声を直接聞く予定だ。
小泉青年局長はまた、除染について「これは除染ではなくて移染だ。右のセシウムを左に移しているだけだ」という被災者の声に触れつつ、一方で「目の前でできることは何かと考えたら、除染の必要性は否定できるものではない」とも語った。
東日本大震災が発生したのが3月11日だったことと、自民党青年局が全国11ブロックにあることから名付けられた「TEAM-11」。小泉青年局長は、2月11日に福島市内で行われる除染の視察にあたって、除染効果や除染作業者等との対話を通じて「今後、長期的な福島の再生という部分で本当に必要なことは何なのか考えていく」と述べた。
■小泉進次郎青年局長とニコニコ動画記者(七尾功)との一問一答
七尾記者: 除染について視察されるということですが、除染効果については、「除染ではなく『移染』だ」として効果に懐疑的な見方もございます。その莫大な費用があれば被災者の皆さんにお渡しして、新しい土地で生活を始めるための資金として活用するといった見方もありますが、除染に対してはどのような考えをお持ちでしょうか。
小泉進次郎衆院議員: その「移染」という言葉は、私も実は国会の委員会で使ったんですね。現場の福島の知り合いから電話をもらって「小泉さん、これはもう移染ですよ。除染じゃなくて、右のセシウムを左に移してる。そういった現状ですから途方もないですね」とこういった言葉を聞きました。ですから、本当にどこまで効果があるのか。費用対効果も財政の問題も含めて。そういった声は承知をしていますが、まず目の前で出来ることは何かと考えたら、除染の必要性は否定できるものではありません。
ですから、今なんとかそこで生活をしていて少しでも線量を下げたいとその努力をされている方々の現場を見て、その効果、やっている方の思いを直接聞いて、今後長期的な福島の再生という部分で、本当に必要なことは何なのかを考える上でも、除染の現場を見ることは大切なことだと思います。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 七尾記者の質問から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv80877563?po=news&ref=news#10:36
(七尾功)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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