「損害賠償すべきとの苦情もあった」 東証のシステム障害で記者会見
株や金融商品を取り引きする東京証券取引所は2012年2月2日、システム障害により同日午前の株式や投資信託など計241銘柄の売買を停止した。これに関連し同所は2日夕方、記者会見を開いた。会見で東証の深山浩永常務は、同日コールセンターに約150件の苦情や問い合わせがあり、なかには「東証は損害賠償すべき」との厳しい声があったと述べた。
■サイバーテロの可能性は「感じられない」
東証の説明によれば、システム障害は2日未明、株式相場の情報を取引参加者などに送信する「情報配信システム」で起こった。本来であれば、障害が発生した場合、自動的に他のサーバーが機能を担うことになっているが、今回はその切り替え処理が正常になされなかったという。原因については「究明中」とのことだが、サイバーテロの可能性については、「その感じはまったくない」という。
記者から関係者の処分について問われると、東証の鈴木義伯専務は「今は原因究明が先」と述べるに留めた。その一方で深山浩永常務は、今回の売買停止にともない同所のコールセンターには約150件の苦情や問い合わせがあったとし、「なかには損害賠償をすべきとの声もあった」と、東証の責任を問う声があったことを明らかにした。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 【録画放送】東証システム障害についての記者会見 – 会員登録が必要
http://watch.live.nicovideo.jp/watch/lv79997145?po=news&ref=news
(土井大輔)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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