SUGIZO、脱原発世界会議に登壇「自然エネルギーで生活できる」

SUGIZOさん

 原子力エネルギーからの脱却をテーマに議論する「脱原発世界会議2012 YOKOHAMA」が2012年1月14日・15日の2日間、神奈川県横浜市で開催された。初日のトークライブイベントにはバンド「LUNA SEA」などで活動するミュージシャンのSUGIZOさんが登壇し、「自然エネルギーで僕らは生活可能」と脱原発を訴えた。

 「脱原発世界会議」は、日本の原子力からの脱却を世界に発信、また脱原発への行動計画作りの提言を行う目的で開催された会議。アメリカやドイツなど20ヵ国以上から専門家や活動家ら総勢90名以上が集い、トークセッションやシンポジウム、イベント等を通し、原子力エネルギーについて再考した。

 SUGIZOさんはトークライブイベントの冒頭で「今まで日本人の僕らは何となく生きてきましたが、やはり去年の震災以降大きく変わるべき」と主張。今回の災害を「逆にこれは素晴らしいチャンス」とした上で、「本当に沢山の方が去年犠牲になったが、俺たちが凄く大きな学びをできたことに感謝の気持ちを持って、素晴らしい未来を作っていく実践をしていかないと、亡くなった人達の魂が報われない」と震災を契機に、原発について考え直すことの必要性を訴えた。

 また、「電気がないとどうにもならないが、電気が今のやり方とはまったく違う生成の方法を実現できれば、電気を使うことに後ろめたい気持ちがなくなるだろう」とした上で、「今の僕らの技術やノウハウじゃ責任取れない原子力(発電)にお金を投入することを一切やめて、自然エネルギーにシフトをしていくべき」と、原子力エネルギーの代替となる自然エネルギーへの投資をより増やすべきだと主張、

「日本は洋上の風力を(発電に)使おうと思うとすごく恵まれているわけですし、地熱にも恵まれているわけです。日本の風土を最大限に利用して、ナチュラルな自然エネルギーで僕らは生活可能なんです。そこに僕らが意識をフォーカスすれば」

と述べた。さらに「『原発を止めようぜ』と言って、20%、30%の電力(供給)をカットされたとする。新しい技術がそこまで来ているんだから、その20%くらい我慢しません?」と脱原発によって不足する可能性のある電力について、自然エネルギーでの発電が普及するまで「我慢しては」との見方を示した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] SUGIZO「ナチュラルな自然エネルギーで生活可能」から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv77712418?po=news&ref=news#1:02:45

(中村真里江)

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