体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

手の届かぬ車のようでいて、実は割と届かないでもないBMW M4クーペ相場の妙

▲現行世代の超ハイパフォーマンス車というと「鬼のように高価」というイメージがあり、実際そのとおりでもあるのですが、BMW M4クーペだけは意外と現実的な相場だったりします

▲現行世代の超ハイパフォーマンス車というと「鬼のように高価」というイメージがあり、実際そのとおりでもあるのですが、BMW M4クーペだけは意外と現実的な相場だったりします

怒涛のクーペは気になる存在だが、とかく高価で希少なのが難点

メルセデスAMGの現行C63クーペやBMW M4クーペ、あるいはアウディ RS5という「怒涛のハイパフォーマンスクーペ」は、車を愛好する男子の多くが気になる存在でありましょう。ただし新車はどう考えても富裕層向けのプライス設定ですので、筆者のごとき一般人は必然的に「中古車」を狙うことになります。

が、中古でもまだ高い。

いや「高い」「安い」というのは主観によりますので、人によっては「全然お手頃じゃん?」とおっしゃるかもしれません。しかし客観的な指標で物事を考えるとすれば、例えばメルセデスAMGのC63クーペは新車価格1246万円であるのに対して中古車相場がおおむね1350万~1400万円ですので、少なくとも「高い安いはさておき、現時点では中古車ならではのお買い得感に欠ける」とは言えるはずです。

ていうかC63クーペは1月19日現在で全国に2台しか中古車がありませんので、そもそも「中古車を探す」という行為がまだ成り立ちづらい車種です。アウディ RS5もやや希少で、モデル全体では前述日現在9台が流通していますが、走行2万km以下の「おいしい個体」に限った場合は全国でわずか3台と、はなはだ心許ない数字になるのが現状です。

同じ「怒涛のハイパフォーマンスクーペ」でもやや古い世代のモデルで可とするならば、比較的手頃な中古車が比較的豊富に流通しています。が、「私はそういうのはあまり好かん。やはり最新に近い設計の怒涛系モデルが好ましい」とするのであれば、どうしたってお手頃予算でサクッと買うのは難しくなるのが現代資本主義社会というものです。

▲こちらはメルセデスAMGの現行C63クーペ(※写真はC63 S クーペ)。4LのV8 DOHCターボエンジンは最高出力476psを発生。BMW M4クーペのガチのライバルにあたります

▲こちらはメルセデスAMGの現行C63クーペ(※写真はC63 S クーペ)。4LのV8 DOHCターボエンジンは最高出力476psを発生。BMW M4クーペのガチのライバルにあたります

▲こちらは10年9月登場と、M4やC63と比べると若干古い世代ですが、まだ現行モデルとなるアウディ RS5。A5をベースに最高出力450psのV8 DOHCを組み込んだ怒涛系クーペです

▲こちらは10年9月登場と、M4やC63と比べると若干古い世代ですが、まだ現行モデルとなるアウディ RS5。A5をベースに最高出力450psのV8 DOHCを組み込んだ怒涛系クーペです

しかしM4クーペだけは高年式車もなぜか(比較的)お手頃

しかしながら、そんななかでも例外的にお値打ちなのがBMW M4クーペの中古車であります。

「お値打ち」といっても、その中古車は安めのものでも車両700万~800万円ぐらいするわけですが、M DCTドライブロジックの新車時価格が1126万円であったことを考えれば、しかもボロめの過走行車とかではなく、走行1万km台までの修復歴なし車でもその価格であることを考えれば、これはもう十分「お値打ち」と言えるのではないか。少なくとも、言ったところでバチは当たらないのではないかと、そう考える次第です。

しかも流通量がそれなりに豊富です。

もちろん車が車ですので、現行フォルクスワーゲン ゴルフみたいに803台とか大量に流通しているわけではありません。しかし1月19日現在、全国で67台のBMW M4クーペが流通しており、700万~800万円かつ走行2万km以下のお値打ち系に絞っても、15台が候補に挙がります。これはこの種の車、つまり最新世代の欧州怒涛系ハイパフォーマンスクーペとしては望外に探しやすい状況……と言っても何ら間違いではないはずです。

さらに言いますと、このあたりの中古車は(もちろん全物件ではありませんが)新車時27万8000~30万8000円のオプションだった19インチのMライト・アロイ・ホイールが装着済みだったりもしますので、そういった意味でもお値打ちなのではないかと思う次第です。

▲前身であるM3クーペから「M4クーペ」へと車名を変更して14年2月に登場。ボディやサスペンションの大部分に炭素繊維強化プラスチックが採用されるなど、徹底的に軽量化。エンジンは最高出力431psを発生する3L直6直噴ターボです

▲前身であるM3クーペから「M4クーペ」へと車名を変更して14年2月に登場。ボディやサスペンションの大部分に炭素繊維強化プラスチックが採用されるなど、徹底的に軽量化。エンジンは最高出力431psを発生する3L直6直噴ターボです

▲ホディ側面に設けられたエア・ブリーザーとM サイド・ギルが空気抵抗の最適化に貢献。トランクリッドと一体化したスポイラーは揚力を低減させ、車両の安定性を向上させています

▲ホディ側面に設けられたエア・ブリーザーとM サイド・ギルが空気抵抗の最適化に貢献。トランクリッドと一体化したスポイラーは揚力を低減させ、車両の安定性を向上させています

▲トランスミッションはツインクラッチの7速M DCTと6MTを用意。ちなみに1月19日現在、流通している中古車の約85%が7速M DCTとなっています

▲トランスミッションはツインクラッチの7速M DCTと6MTを用意。ちなみに1月19日現在、流通している中古車の約85%が7速M DCTとなっています

唯一のネックは「14年式はそろそろ車検」ということか

さて、以上のようにBMW M4クーペは(ある意味)お手頃価格であり、流通量もこの種の車としては豊富なため探しやすい、選びやすいということがおわかりいただけたと思います。

あとは「M4クーペってそもそも買うべき良き車なのか?」という疑問が残るわけですが、これについては言わずもがなでしょう。

M4クーペの直列6気筒3L直噴ターボエンジンは、先代にあたる旧型M3クーペのV8 4Lから大幅なダウンサイジングを実施したにも関わらず、先代V8を11ps上回る431psという怒涛の最高出力を獲得。そしてCFRP(炭素繊維強化樹脂)を効果的に配置することなどにより旧型比約80kgの軽量化にも成功。

そういったファクトをベースに、市街地ではアダプティブMサスペンションを「コンフォート」に設定しておけば十分以上に「普通の車」としても機能します(もちろん硬いは硬いですが……)。そして高速道路などでひとたびアクセルを踏み込めば、あるいは「スポーツ」「スポーツ・プラス」を選べば、まったくもって「普通じゃない車」として、異次元というほかないブチ切れた走りを披露します。最高です。

中古車的な問題として挙げるなら、700万~800万円のゾーンに多い14年式は「車検が近い」ということでしょうか。

もちろん個体によりけりですが、14年式M4クーペは今年の6月から12月にかけて順次初回車検を迎えます。車検整備となれば少々のお金はかかりますし、3年間のメーカー保証も基本的には切れますので、できれば15年式を狙った方がいいのかもしれません。15年式も車両700万~800万円のゾーンでそれなりに流通しています。もしくは、割とすぐに車検時期が来ることを織り込み済みで14年式を狙うか。それもまた一つの男道ではありましょう。

いずれにせよBMW M4クーペの中古車は、この種のモデルとしては例外的に「安い」です。あくまでカギカッコ付きの「安い」ではありますが、車関係のご予算に比較的余裕がある趣味人各位は、自営・お勤めのいかんを問わずご注目いただけたら幸いです。

【関連リンク】

車両価格800万円以下、走行2万km以下のBMW M4クーペをチェックしてみるtext/伊達軍曹

photo/BMW、ダイムラー、アウディ

関連記事リンク(外部サイト)

車両価格800万円以下、走行2万km以下のBMW M4クーペをチェックしてみる

日刊カーセンサーの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。