ジャーナリスト津田氏 2012年のTVは「視聴率だけでなくツイッターでの盛り上がりが指標となる」

番組直前にはニコニコ生放送で『新・週刊フジテレビ批評』批​評が放送された

 フジテレビの自己検証番組「新・週刊フジテレビ批評」では2011年12月24日、2012年のメディアのあり方について議論された。メディアジャーナリストの津田大介氏はこのなかで2012年を「リアルタイム報道飛躍の年」と位置づけ、テレビでは一般的な視聴率のほかにツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアで「番組に対しどのくらい盛り上がったかが新たな指標となる」と語った。

 番組では「2012年 日本とメディアはどう変わるのか」を予想する議論があった。津田氏はこれに「リアルタイム報道が飛躍の年に」と答え、テレビや新聞での報道は「速度感についていけていない」と語る。その一方で、パソコンを使うインターネットユーザーの3人から2人に1人がツイッターのユーザーでもあるとし、

「『今こんな面白い番組があるよ』というのでテレビをつけたり、『こんな映画をやっている』というきっかけになったりしている。今後はテレビを知るきっかけがツイッター、フェイスブックとなっていくとき、そうした数字は視聴率に反映されない」

とし、

「今この番組に対し、どれくらい盛り上がりがあったか(どれだけの)コメントがあったかがある程度指標になって、広告主や製作側の参考となる」

との見方を示した。これについては、テレビなどを見ながらコメントを投稿できる「ニコニコ実況」では、「それ指標にしたらラピュタすげえことになるww」と映画『天空の城ラピュタ』テレビ放映時のツイッターでの盛り上がりを心配するコメントがあった。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] テレビ放送直前に放送された「『新・週刊フジテレビ批評』批​評 #5」を視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv75046882?po=news&ref=news#0:00:32
・[ニコニコ実況] 「新・週刊フジテレビ批評」の特集「『はやぶさ2』報道に見るテレビの問題点」から視聴 – 会員登録が必要
http://jk.nicovideo.jp/log/jk8/201112240550-201112240620
・新・週刊フジテレビ批評 – 公式サイト
http://www.fujitv.co.jp/newhihyo/index.html

(土井大輔)

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