作家ロボットが執筆!人工知能を活用したフィクション創作プラットフォーム「Literai」

人工知能によるフィクション創作プラットフォーム「Literai」ヒトの創作の多くは、まったくの無からなし得るものではなく、膨大な既存の情報を“インプット”とし、知識やインスピレーションを得て生み出されるもの。

では、ヒトの知的作業を模倣する人工知能は、このようなヒトの創作プロセスをも真似ることができるのだろうか。

・人工知能がフィクション作家になる!

「Literai」は、人間の脳の神経回路の仕組みを模したニューラルネットワーク(神経回路網)によって、人工知能にフィクションを“執筆”させるオンラインプラットフォームだ。

シンプルで軽量な仮想環境として知られるアプリケーションやOSの開発・配備のための基盤ソフトウェア「Docker」を使い、予め設定されているコーディングシステムで仮想マシンを実行する仕組み。

Literaiの人工知能がフィクションを執筆する様子作家やジャンルごとに構成されたデータを入力すると、19世紀のリアリズム文学やポストモダン文学など、オリジナルの文学作品が人工知能によって生成される。

また、この“フィクション作家ロボット”は、カスタマイズも可能。

コーディングシステムを自作のコードでつくりなおしたり、既存のコードを書き換えたりすることで、各ユーザーは、自分だけの“フィクション作家ロボット”を創り出したり、自分の嗜好や関心に合わせて育てることができるという。

・人工知能の文学への応用が広がる

人工知能プログラムが自動生成する散文や詩を採り上げるデジタルメディア「CuratedAI」が2016年7月に創刊されるなど、人工知能を文学の領域に応用しようとする試みがみられるようになってきた。

「Literai」は、“フィクション作家ロボット”そのものをオンラインプラットフォーム上で開放し、人工知能によるフィクション創作をより多くの人々に体験させようという点で、先進的な試みといえるだろう。

Literai

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Techable

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