モーツァルト没後225年記念200枚組ボックス・セットが2016年の意外な記録を達成

2016年に最も売れたCDのアーティストは歌わない。ギターも演奏しないし、ツアーもしない。それどころか、彼を実際に見た人はこの世に存在しない。
トリビア問題として今後人気になりそうなこの奇妙な謎の答えは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。今年最も売れたCDは、モーツァルト没後225年を記念してリリースされた巨大ボックス・セット、『モーツァルト新大全集/Mozart 225: The New Complete Edition』だった。
このコレクションは色々な意味で圧倒的で、世界を代表するソリスト600人と60のオーケストラによるモーツァルトの全作品、約240時間の演奏を収録したCD200枚に、解説やエッセイなどを収めたハードカバー本2冊などがセットになっている。
『モーツァルト新大全集』が2016年10月28日にリリースされてから5週間で125万枚のCDが動いているとユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)が発表しており、これはおよそ6,250セットが売れている計算になる。
同社はこのプロジェクトを2016年8月下旬に発表した。キュレーションとプランニングに18か月費やしたこのコレクションについて同社は「一人の作曲家の作品をフィーチャーしたボックス・セットとしては最も信頼でき、完全で、かつ学術的なものである」と断言している。
『モーツァルト新大全集』のディレクター、UMGのポール・モーズリー (Paul Moseley)は、「何年もの研究、プランニング、そしてキュレーションの賜物であるこのボックス・セットに対する反響を嬉しく思っている。モーツァルトの不朽の旋律はビートルズやABBA同様、何らかの形で私たちの生活の一部になっていて、それをパーフェクトな形で彼の没後225年に祝うことができたと思う」とコメントした。
◎Mozart 225: The New Complete Edition – Official Unboxing Video
https://youtu.be/x6m-X0XfOOg
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