ネット流行語大賞2011(本家版)結果発表!金賞「ぽぽぽぽ~ん」銀賞「ただちに影響はない」銅賞「セシウムさん」

ネット流行語大賞2011

ネット流行語大賞2011(本家版) 【ガジェット通信主催】結果発表

ネットユーザーへのアンケートで決める「ネット流行語大賞」の発表です。まずはガジェット通信が主催する「ネット流行語大賞2011(本家版)」の結果を発表します。

■ネット流行語大賞2011(本家版) 【ガジェット通信主催】
金賞 ぽぽぽぽ~ん
銀賞 ただちに影響はない
銅賞 セシウムさん

4位 わけがわからないよ
5位 オワコン
6位 なでしこ
7位 こだまでしょうか
8位 嫌なら見るな
9位 マミる
10位 風評被害

今回のネット流行語大賞の結果は東日本大震災の影響が色濃く残るものとなっており、金賞、銀賞、銅賞すべてが震災と関係のある言葉となりました。

ぽぽぽぽ~ん「AC公共広告あいさつの魔法。より引用」

金賞の「ぽぽぽぽ~ん」は、と東日本大震災後民放で繰り返し放映されたACの公共広告「あいさつの魔法。」の歌詞の一節。民放のコマーシャルが毎日朝から晩までAC広告のループとなり、このCMもその状況の中繰り返し流され、強く印象づけられました。ネットではこのCMのMAD作品が数多く作られていました。

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ただちに影響はない

銀賞の「ただちに影響はない」は、枝野官房長官(当時)の言葉。国民が固唾を飲んで見守った震災直後の官房長官会見で使われたものです。福島第1原発から放出された放射性物質がただちに健康に影響を及ぼすものではない、という発表が複数回おこなわれました。3月23日に東京都の水道水から乳児向け飲用基準を超えた放射性物質が検出された際、石原東京都知事も「ただちに健康に影響はなく、生活用水として問題はない」との発言をしています。

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セシウムさん「ぴーかんテレビより引用」

銅賞の「セシウムさん」はフジテレビ系列の東海テレビ放送の不祥事がきっかけの言葉です。
8月4日『ぴーかんテレビ』という番組で、岩手県産米プレゼントの当選者の名前を「怪しいお米 セシウムさん」「汚染されたお米 セシウムさん」等と表記して発表したとう問題が起きました。これはデザイン担当者がリハーサル用につくった電子フリップのデータがそのまま放送されたのが理由だと言われています。この問題を受け岩手県知事は東海テレビに対し抗議文を送りました。さらにこの問題に関する抗議の電話・メールは1万5千件を超えたとされます。その結果『ぴーかんテレビ』は放送打ち切りとなりました。

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ネット流行語大賞2011(共同版)の結果

続いて、産経新聞さんにとりまとめをやっていただいている共同版の「ネット流行語大賞2011」の結果発表です。実行委員会に参加するネットサービス会社9社による合同アンケートにより結果を決定しています。実行委員会参加サイト「BIGLOBE、goo、Ameba、Mobage、ニコニコ動画、@peps!&Chip!!、ガジェット通信、JustGiving、人力検索はてな 」

■ネット流行語大賞2011(共同版) 【実行委員会参加ネットサービス9社合同】
金賞 ポポポポ~ン
銀賞 なでしこJAPAN
銅賞 僕と契約して、○○になってよ!

4位 マル・マル・モリ・モリ
5位 ヤシマ作戦
6位 いいね!
7位 #edano_nero(枝野、寝ろ)
8位 ダァシエリイェス!!
9位 ブヒる
10位 アナロ熊
10位 スカスカおせち
10位 まんべくん

金賞は本家版と同様の「ポポポポ~ン」となりました。

銀賞の「なでしこJAPAN」はサッカー日本女子大表の愛称です。ワールドカップベルリン大会で初優勝し、大きな話題となりました。

銅賞の「僕と契約して、○○になってよ!」はアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のセリフより。本来のセリフは「僕と契約して、魔法少女になってよ!」です。

本家版も共同版も金賞は「ぽぽぽぽ~ん」

というわけで、ガジェット通信がおこなった「ネット流行語大賞2011(本家版)」と、複数社で集計を実施し産経新聞さんでとりまとめをやっていただいている共同版の結果を発表させていただきました。どちらも金賞はAC公共広告の「ぽぽぽぽ~ん」となりました。今回本家版と共同版を別々に発表したのは、昨年あたりから共同版のノミネート語選定方法がブラックボックス化していて、選定方法がよくわからなくなってしまい、ノミネートされた言葉にも違和感を覚えはじめたためです。そもそもこの「ネット流行語大賞」は、もともと毎年おこなわれていた「ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語や入賞した流行語がしっくりこないため始めたものです。「ユーキャン新語・流行語大賞」の最終的な選考は「審査委員会」の方々が行われており、どのような過程でそれが大賞となったのかはブラックボックスです。そこで、審査員方式ではなくネットで独自にアンケートを使って流行語の選考をおこなえば、もっと実感に近い言葉がノミネートされるんじゃないかと考え、アンケートを軸にノミネート語を決定する方式としました。しかしながら、「ネット流行語大賞」共同版の選考過程も徐々にブラックボックス化しており、どのような審査過程でノミネートや大賞が決定されているのか、よくわからなくなってきています。それはなんか本末転倒な感じがしたので、ガジェット通信では今回、従来のやり方でネット流行語大賞の結果を出してみました。というわけで「ネット流行語大賞2011」は本家版と共同版、2つの結果を別々に発表してみましたが、みなさんがしっくりきたのはどちらだったでしょうか。

来年のネット流行語大賞は、どのような形で開催するのがよいか、皆さんのご意見お待ちしております。

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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