南海電鉄の新観光列車の名称は「GRAN 天空」！ロゴと外観を発表＆特設サイト公開予定

南海電気鉄道は、2025年度末に運行開始を予定している新観光列車の名称を、社内公募ならびに一般投票を行った結果「GRAN 天空(グラン テンクウ)」に決定。ロゴと詳細な外観デザインを公開した。

また、11月6日(木)10時に新観光列車「GRAN 天空」の特設サイトをオープンする。同サイトでは、「GRAN 天空」の運行に関する情報や、車両・サービスに関する情報などを順次案内する予定だ。

列車の旅を特別な体験にする新観光列車「GRAN 天空」

新観光列車「GRAN 天空」は、現在運行中の観光列車「天空」に代わり、新たに難波駅～極楽橋駅間を結び運行を開始する。

アテンダントによるきめ細やかな対応や、地元の食材を使用した食事を提供するなど、良質でホスピタリティあふれるサービスと四季折々に移ろう風景を通して、日常を離れた上質な空間で、列車の旅そのものが特別な体験となるよう計画している。

名称の決定に際し、6月の社内公募で857件が寄せられ、8月の一般投票で5,498件の投票があったそう。「GRAN 天空」という名称には、これまで「天空」を愛した人々の思いを引き継ぎながら、落ち着いた空間と心を込めたおもてなしで、誰もが心穏やかな時間を過ごすことができる旅を届けたいという思いが込められている。

ロゴ＆外観デザイン

「GRAN 天空」のロゴは、控えめで落ち着いた豪華さや時代を超えて共感される美しさで、地域の文化に触れながら、知る楽しさや新しい発見を味わえる列車旅の魅力を表現している。

外観デザインは深紅をベースにゴールドを基調とした装飾を施す。高野路の自然に調和し、緑豊かな風景に映える車体カラーを採用した。

各車両の側面デザインは、南海電鉄の社章(通称「羽車マーク」)から着想を得た優美に羽根を広げるデザインで、旅の可能性を広げて欲しいという願いを表現している。

また、高野山に咲くシャクナゲなど、沿線にゆかりのある植物をモチーフにした装飾を随所に施し、沿線地域とのつながり、沿線の魅力や文化への気づきを南海電鉄の列車旅で楽しんでもらえるようデザインしている。

3号車以外は、反対側の側面も同じデザインだ。

「GRAN 天空」専用ホームを工事中

難波駅1番線の降車専用ホームを、新観光列車専用「0(ゼロ)番のりば(仮称)」として美装化する。美装化工事は、8月1日(金)深夜から開始し、完成は2025年度末を予定している。

照明演出や曲線的なデザインでは、「難波の“波動”が沿線地域へと広がり、それぞれの地域の魅力と共鳴し合う」という想いを表現。地域とつながる「始発点」としてふさわしい、上質で心に残る空間の創出を目指している。

現在運行中の観光列車「天空」について

現在運行中の観光列車「天空」は、2009年7月3日に定期運行を開始し、橋本駅～極楽橋駅間で運行中。現在は、平日は1日2往復を3日間、土・休日は1日3往復している。

2200系2両編成で、指定座席数は2両合計76席。線路の北側・西側に広がる紀の川・不動谷川や険しい山間の風景を見渡すことができる「ワンビュー座席」や、4人掛けの「コンパートメント座席」、難波・橋本側の車両には森林の空気(外気)を取り入れる「展望デッキスペース」を備えている。

昨年度は約22,000人が乗車し、定期運行開始以降は合計約430,000人(8月末時点)が乗車したそう。

「天空」は、2026年3月20日(金・祝)に定期運行を終了。その後は、ツアー貸切りなど団体の専用列車として、当面の間、不定期での運行を予定している。

特別な列車旅を演出する「GRAN 天空」をチェックしてみては。

「GRAN 天空」特設サイト：https://www.nankai.co.jp/traffic/kankoutrain/grantenku
※11月6日(木)10:00サイトオープン

南海電気鉄道：https://www.nankai.co.jp/traffic/kankoutrain/grantenku

(Higuchi)

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