観葉植物が臭い! その原因と対策とは?

観葉植物が臭い! その原因と対策とは?

飾るだけで空間のアクセントにもなり、心を和ませてくれる観葉植物。しかし、そんな観葉植物から異臭が放たれている、なんてお悩みをネット上で相談しているケースも多々見受けられます。実際のところ、観葉植物が臭くなることはあるのでしょうか? 観葉植物、胡蝶蘭(こちょうらん)の通販サイト「HitoHana(ひとはな)」編集部に聞きました。

観葉植物から臭いが発生する原因は主に4つ

HitoHana編集部によると、「理由はさまざま考えられます」とのことですが、よくみられる原因として以下の4つが挙げられるそうです。

(1)根腐れによって悪臭が発生

「水のやり過ぎなどが原因で根腐れを起こしている場合、観葉植物自体が臭いの発生源になります。ドブ臭い腐敗臭がします」(HitoHana編集部、以下同)

(2)鉢底の受け皿に水がたまったままになっている

「水やりをした後、受け皿に水をためたまま放っておくと、水が腐って臭いの発生源になります。また、根腐れを引き起こしてしまうことで、さらなる臭いを発生させる原因にもつながります」

(3)肥料の臭いが充満する

「観葉植物の肥料が臭いの原因になる場合もあります。例えば、換気があまりできない室内で、有機肥料を使用すると臭いが広がってしまいます。とくに、土がカビてしまっていると、肥料の臭いがより強く感じられ、ひどくなると畑や畜舎で嗅ぐような、いわゆる堆肥(たいひ)の臭いを感じるようになる可能性もあります」

(4)土が古くなっている

「古い土は雑菌やカビなどの影響を受けやすくなります。仮に、植え替えをせず何年も同じ土を使い続け、カビが生えたり土の質が悪くなってしまったりすると、土自体がカビ臭を漂わせることになります」

これら4つだけではなく、実際はいくつかの要因が重なることで、臭いを発生させていることが多いようです。

観葉植物の臭い、放置するとどうなる?

では、臭いをそのまま放置していると、どのようなことが起きるのでしょうか?

「一番は、『観葉植物が回復困難になってしまう』ということです。異臭が発生している状況というのは、観葉植物が何らかの問題を抱えているサイン。そのため、臭いの原因を特定せずに放っておくと、植物が次第に弱り、最悪の場合には枯れてしまうこともあります。とくに植物は根腐れしてしまうと、回復させることが難しく、処分しなければならなくなることが多いです。臭いの予兆が少しでもあった場合は、速やかに状態を確認することが望ましいです。また、『虫の発生源になる』ということも考えておかなくてはいけません。腐敗臭や肥料の臭いはコバエやハエが好むため、発生・繁殖する原因にもなります」

さらに、われわれ人間にじわじわと悪影響が及ぶ可能性も否めないそう。

「本来、観葉植物は室内の空気をきれいにしてくれるものですが、臭いがひどくなったままで放置しておくことによって、汚れた空気を室内にためこむことになってしまいます。そのため、身体や心にも悪影響を与えることにもなるでしょう。癒やし効果があるはずの観葉植物が、心身の不調の原因になりかねないので注意が必要です」

室内の環境と観葉植物の健康、ひいては自分の心身の健康を保つためにも、異臭を無視しないことが肝心なようです。

臭いの発生、どうやって対処する?

それでは、もし観葉植物から異臭が漂ってきた場合、どのように対処するのが望ましいのでしょうか。

「臭いの発生源を特定して、早めに原因を断つことが大切です。臭いの種類や観葉植物の育成環境、状態をよく観察し、『水』『土』『肥料』『根』を中心に、何か思い当たる点がないかを確認しましょう。

もし肥料や土が原因の場合、植え替えをおすすめします。ほとんどの植物にとって、植え替えに適した時期は5月から9月の間なので、この期間に植え替えができれば、株が弱ったり枯れたりする可能性が低くなります。

また、鉢底にたまった水が原因、かつ根腐れしていないときは、アイビー、ユッカ、パキラなどの多少乾燥に強い植物であれば、鉢底を清潔な状態にして乾かすとともに、いったん水やりを中止し、土が乾くのを待ってから様子をみて水やりを再開してみましょう。もしその間、乾燥が気になるようであれば、霧吹きで葉水を与えると良いでしょう」

ちなみに、一番対処が難しいのは、水が原因となる根腐れのケースなのだとか。

「この場合、根についた土をほぐしてみて、変色したり腐ったりしている根をハサミで切り落とし、根の量に合わせて葉や茎を切りそろえてみることで植物を再生させられるかもしれません。カットした株を改めて新しい土に植え、明るい日陰で新しく芽や葉が伸びるか様子をみてみましょう。

もし新たに芽や葉が生えれば再生した証拠ですので、植物が好む環境に移動させそのまま管理します。植物が再生しない場合は、残念ですが諦めて植物自体を処分してください。

根腐れは予防が重要。まずは根腐れさせないことを念頭に、大切にお世話するようにしましょう」

生活に彩りを与えてくれる観葉植物と長く付き合っていくためにも、臭いのサインを見逃さずに、きちんとケアしてあげることが大切なようです。●取材協力

観葉植物、胡蝶蘭の通販サイトHitoHana(ひとはな)
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