【国会ファイトクラブ】野田毅議員「いや、別段尊敬していただかなくったってよいです(きっぱり)」

野田毅議員

「国会ファイトクラブ」とは、国会でおこなわれた審議の中から、質問者ごとに注目すべきやりとりを切り出し、最高のファイター(質問者)を称えるという企画です。ファイター(質問者)ごとに5名のレビュアーが点数をつけ、その合計点を競い合います。今回は「国会ファイトクラブ シーズン1」ということで11月8日、9日に行われた衆議院予算委員会のレビューをおこないます。注目すべきやりとりはすべて動画で切り出していますので、あなたも動画を観てコメント欄に感想を書いてみてください。
[これまでの「国会ファイトクラブ」に関する記事]

ファイター: 野田毅議員(自由民主党・無所属の会)

「国会ファイトクラブ」 シーズン1 ラウンド4

衆議院予算委員会2011年11月8日基本的質疑

【質問】野田毅議員
【答弁】安住財務大臣
【答弁】野田佳彦総理大臣

(便乗増税について)
野田議員:「客観情勢がちがう、あなたから今イタリアの話しを聞くとは思わなかった」


安住大臣:「先生の先見の明に大変尊敬を、私改めてさせて頂きました。
野田議員:「いや、別段尊敬していただかなくったってよいです。(きっぱり)」


野田議員:「シャウプ税制以来のことは、私の方があなたよりはるかに詳しい!」


安住大臣:「奇しくも我が方と考え方は一致して……」
野田議員:「あなた方が我々の考え方に近づいてきたんではないですか?」



※動画が閲覧できない方はガジェット通信サイトの記事でご覧ください。

ファイター(質問者):野田毅議員の評価

凡例)レビュアー氏名 技術点+芸術点=総合点 コメント

岸博幸 技1+芸2=計3点 「情緒論だけで質問展開して、ちょっとひどい」
大熊利昭 技3+芸3=計6点 「今ひとつ盛り上がらない」
キック柴田 技4+芸3=計7点 「堂々の横綱相撲。小兵大臣出る幕なし。追試の口頭質問で落第生を追い込む大学教授然」
元官僚X 技2+芸3=計5点 「叱られ続ける安住大臣がかわいそうになる、イジメキャラ炸裂。」
議員秘書P 技3+芸2=計5点 「完全に上から目線」

技術計13点+芸術計13点=総合計26点

野田毅議員議員の総合点は50点満点中26点でした。

国会ファイトクラブ~国会質疑クロスレビュー:ルール説明

採点方式
●技術点( 5点満点): 質問者の攻撃の有効性を評価
●芸術点( 5点満点): 質問者による攻撃の華麗さやエキサイティングさを評価
●総合点(10点満点): 技術点+芸術点

今回のレビュアー
◇岸博幸さん    慶應義塾大学大学院教授
◇大熊利昭さん   政策シンクタンク勤務、元国家公務員制度事務局企画官
◇キック柴田さん   国会批評家(初級)
◇元官僚Xさん    元経済官庁勤務
◇議員秘書Pさん  ベテラン国会議員秘書

国会審議の醍醐味について

国会では日々重要な審議がおこなわれていますが、通常これらすべてを観ることは不可能です。しかしテレビのニュースではほんの一部しか紹介されず、ちょっと物足りない。
そこで生まれたのがこの「国会ファイトクラブ」という企画です。この企画ではまず、国会審議の中から注目すべき部分を動画で切り出してご紹介しています。これを順番に観ていくだけでもある程度国会の「今」を知ることができます。さらに複数のレビュアーによる評価とコメントによりその質問や答弁が客観的に見てどのくらい価値があるものかということを知ることができます。

これらの審議は国の将来と私達の生活へダイレクトに繋がるものですから、その瀬戸際での激しいやりとりはそもそも非常に面白く、まさにリアルそのものです。場合によっては政府が激しい批判を浴びた末に政策転換される重大な瞬間に立ち会える可能性があります。

政治家は背後に支援組織などもあり、国会はまさに政治生命をかけた戦いの場でもあります。その真剣勝負は、本格的なディベート番組としても見応えがあります。さらに国会は演説やブログ、メルマガといった一方的な情報発信とは違い、相手のいるディベートの場ですから、政治家がどのくらい勉強してこの場に挑んでいるかがよくわかり、ディベート能力とあわせて政策に関する見識や問題意識までもはっきりと見えてきます。そして国会審議を通して素晴らしい政治家を見つけ出す、という楽しみもあります。国会審議は今最も面白く、活きたコンテンツだと言えます。この「国会ファイトクラブ」を通して国会審議に興味を持ち、楽しんでいただければと思います。

[協力: 東京プレスクラブ http://tokyopressclub.com/]

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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