次期ヴィッツのデザイン、まもなく決定か
▲ボンネットフード先端が、低めに設定されてアグレッシブな印象が醸し出される、次期ヴィッツ。お馴染みのキーンルックが踏襲されて、大開口のバンパー内エアインテークが与えられる
前下がりノーズに、大開口インテークを採用
1999年に登場した初代以来、ヴィッツは約5年ごとに世代交代を果たしてきたが、2010年にデビューした現行3代目はすでに平均モデルライフを超えて6年目に突入している。そろそろ次期型の様子が見えてきそうだが。
次期ヴィッツの現状を紹介すると、2016年夏にデザインがほぼ確定し、あとは役員承認を待つだけとなっている。わがスクープ班でそのデザイン案をとらえてイラスト化した。
4代目にあたる次期ヴィッツには、キーンルックの代表的な要素である大型バンパー内エアインテークが継承され、迫力ある表情が作り出される。同時に見逃せないのがノーズを低く見せるための工夫で、ボンネットフードは前下がりに設計されて、先端にCIエンブレム(国内ではネッツマーク)が装着される。そのエンブレムを発端にして、ランプからフェンダーへと続く造形は、視線を左右に導き、ワイド感を感じさせるだろう。
ボディ側面では、後席からの見晴らしを損なわない範囲でサイドウインドウ上端が後ろ下がりにデザインされ、スポーティで前進感のあるルックスを創出。ドアを斜めに駆け上がるプレスラインも併せて見ておきたい。なお、コンビランプは横長にデザインされる模様で、フェンダーへと大きく回り込む。
▲現行型ヴィッツは、2010年にデビュー。モデルライフ6年目に突入している
Bセグメント用の新世代シャシーを初めて実用化
前述のように外観ではヴィッツらしさを保ちながら、走りの質も向上される。TNGA思想に基づいて一新されるBセグメント用シャシーが次期ヴィッツから採用される。
数年前に検討段階の試作モデルを使って新世代シャシーの役員試乗会が行われたときには、「直進安定性が向上している」、「ステアリングフィールがいい」、「旋回性能がよく、安心して乗れる」といった高評価が多かったという。
その半面、「ステアリングが重い」、「ゴツゴツ感があって乗り心地がイマイチ」、「まだVW ポロのレベルには達していない」との指摘も出たため、おそらく数年かけて改善されてきたことだろう。
▲編集部が予想した次期ヴィッツの開発スケジュール。現在はデザイン確定から、デザイン承認の間といったところか
上記表にまとめたとおり、今回スクープしたデザインは、2016年内に承認される見通しだ。2017年に入ると、図面の作成が始まり、続いて先行試作を使ってのテストと評価に時間が費やされる。
量産が立ち上がるのは、2019年5月の予定で、これを機に生産委託先が、豊田自動織機からトヨタ自動車東日本に変わるとの情報もある。なお、欧州と北米向けの組み立てを担っている、フランス工場での生産は同年9月に始まる予定だ。
※2016年10月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2019年5月
■全長×全幅×全高:3880×1695×1495(mm)
■搭載エンジン:1.3L 直4 他text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部
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