日産 セレナは安定感ある走りとプロパイロットでロングドライブに最適

▲新たに搭載された同一車線運転技術「プロパイロット」に注目が集まった新型セレナだが、一方で優れた走りを試乗で見せてくれた

▲新たに搭載された同一車線運転技術「プロパイロット」に注目が集まった新型セレナだが、一方で優れた走りを試乗で見せてくれた

ミニバンらしい穏やかな挙動と良好な乗り心地

今年8月、約6年ぶりにフルモデルチェンジされたセレナ。同一車線での自動運転を行う「プロパイロット」が話題だが、むしろその副産物にも注目したい。それは良好な乗り心地である。

プロパイロットによる運転支援を行うため、路面の凹凸など何かしらの刺激に足回りが敏感に反応しないようなセッティングにされているのだ。これが奏功し、高速道路を走行した際も、横風に対しても車の動きが乱れるようなことはなかった。

もちろんこうしたセッティングは、快適性が重要なミニバンということも影響している。コーナーでは大きくロールするセッティングだが、反面、乗り心地は良い。強いて言えばリアがわずかにふらつくものの、これは本来多くの人数が乗るミニバンならではのもの。

つまり、ある程度の重量がかかった場合に合わせたセッティングになっているのだ。1人乗車ではなく、多人数乗車であれば安定感ある走りを見せてくれるだろう。

プロパイロットについては、試乗当日が雨だったこともありうまく動作しなかった。というのも、ワイパー作動時は機能しないように設定されているからだ。ただし間欠ワイパーであればその限りではない。

率直に言えば晴れや曇りの日用というわけだが、ロングドライブが多いミニバン、それも大衆的な価格設定のセレナに導入されたことは歓迎すべきだろう。家族旅行など、ドライバーの疲労が心配される場面で疲労軽減につながるからだ。

自動運転のみならず、ミニバンならではの快適性、利便性にこだわったセレナは、すなわちミニバンとしての基本的な機能にこだわった車といえる。例えば3列目のシートも、背もたれや座面の薄い他のミニバンに比べ、しっかりと厚みのあるものを使用している。大家族でのロングドライブにうってつけのモデルと言えるだろう。

▲スライドドアは両側とも足を床下にかざすだけで開けられるハンズフリー仕様

▲スライドドアは両側とも足を床下にかざすだけで開けられるハンズフリー仕様

▲全車マイルドハイブリッド化され、JC08モードで17.2km/L(2WD車)の低燃費を実現

▲全車マイルドハイブリッド化され、JC08モードで17.2km/L(2WD車)の低燃費を実現

▲ドアの上半分のみが開き、狭いスペースでも開閉が可能なデュアルバックドアを採用

▲ドアの上半分のみが開き、狭いスペースでも開閉が可能なデュアルバックドアを採用

▲ミドルサイズミニバンでは初搭載となる同一車線運転技術「プロパイロット機能」。特別仕様車を除きメーカーオプション設定となる

▲ミドルサイズミニバンでは初搭載となる同一車線運転技術「プロパイロット機能」。特別仕様車を除きメーカーオプション設定となる

【SPECIFICATIONS】

■グレード:ハイウェイスター

■乗車定員:8名

■エンジン種類:直列4気筒 DOHC ■総排気量:1997cc

■最高出力(ネット):110(150)/6000 [ kW(ps)/rpm]

■最大トルク(ネット):200(20.4)/4400 [N・m(kgf・m)/rpm]

■駆動方式:FF ■トランスミッション:CVT

■モーター最高出力:1.9(2.6)[ kW(ps)]

■モーター最大トルク:48(4.9)[N・m(kgf・m)]

■全長×全幅×全高:4770×1740×1865(mm) ■ホイールベース:2860mm

■車両重量:1650kg

■車両価格:267.84万円(税込)

【関連リンク】

日産 セレナ(現行型)のカタログはこちらtext/松本英雄

photo/尾形和美

関連記事リンク(外部サイト)

今回使用した車をカーセンサーで調べる
「【電気自動車作ってみた】「EV化」ってそもそも何?」はこちら
「【電気自動車作ってみた】EV化はどのくらいの予算が必要?」はこちら

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 日産 セレナは安定感ある走りとプロパイロットでロングドライブに最適

日刊カーセンサー

日刊カーセンサーは、中古車だけでなく新型車やドライブ、カーグッズ、レース&イベントなど幅広いジャンルの情報・ニュースをお届けするエンタメ系自動車サイトです。面白くて役に立つネタを全力で配信しています。

ウェブサイト: http://www.carsensor.net/contents/

TwitterID: carsensor

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。