自然とテクノロジーが調和する世界を表現。仏人作家ミシェル・ブラジーが日本初の個展を開催
ミシェル・ブラジー『Pull Over Time (detail)』 2016 Photo: Le Portique / Simon Desloges Courtesy of the artist and ART : CONCEPT, Paris
ミシェル・ブラジーの個展『リビングルームII』が、9月16日から銀座・メゾンエルメス フォーラムにて開催。
1966年、モナコ生まれのフランス人作家、ミシェル・ブラジーは、1990年代から一貫して、植物、野菜、果物、昆虫、微生物などを取り込みながら、身の回りの自然に息づく美と醜、生命のサイクルに注目し、型落ちした家電製品に植物を寄生させるシリーズなど、自然とテクノロジー、有機物と人工物といった相反するものを調和させる世界観を表現してきた。
フランスの主要な美術館での個展をはじめ、これまで各国で数多くの展覧会に参加してきたが、日本では今回が初の個展となる。
本展のタイトルとなった「リビングルーム」は、住居におけるくつろぎの場を表すとともに、生命が絶え間なく変化する空間を喚起する言葉として掲げられている。寒天のひび割れと剥離によって描かれる生きた壁画や、積み上げられたオレンジの皮が数ヶ月の間に朽ちていく様子を見せる作品などからは、見慣れたものに息づいている時間の流れと予期しない色彩やフォルムを感じられる。
ミシェル・ブラジー展
『リビングルームII』
2016年9月16日(金)~11月27日(日)
会場:東京都 銀座 メゾンエルメス フォーラム
時間:11:00~20:00(日曜は19:00まで、入場は閉場の30分前まで)
休館日:不定休
料金:無料
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