とくP&MAIRIA(GARNiDELiA)の“はじめてのらいぶはうす” 潜入レポート
10月4日、夕方の下北沢。『ニコニコ動画』や二次創作ワークショップへの楽曲提供等で名を馳せるtoku氏とMARiA氏によるユニットGARNiDELiAが初のライブハウスイベントに出演する事を聞きつけ、下北沢のライブハウスMOSAICへ勝手に(?)潜入取材してみた。
ライブレポ編
会場のオープン時間を待たずして、既にお店の外に数十人の列ができていた。ライブハウスのラウンジでは既にこれから始まるライブに期待を募らせオーディエンスの声が徐々に声高らかになっていくのを記者は感じた。SEが鳴り始めフロアの観客の期待が頂点に達した時、GARNiDELiAの2人がステージに姿を現しライブがスタートする。
1曲目からVocalのMARiA氏はフロアにいる一人一人の目を見つめるように、詩を歌声に乗せて観客へ届ける。一方、toku氏はCoolな佇まいでGARNiDELiAの音世界を指を通して紡ぎ出す。
2曲目に演奏された『Color』は2011年1月からAT-X他で放送されたアニメ『フリージング』主題歌に抜擢された曲である。ここで観客達のいるフロアに目を向けると、最初は周りの反応を見つつ静観していた人達もバンドの演奏に身を委ねMARiA氏のコール&レスポンスに答え両手を掲げる姿が印象的だった。
短いMCトークをはさみ、前半2曲とは雰囲気を変えた幻想的な曲の演奏が鳴り響く。マイクスタンドに施されたLEDライトによる電飾とライティングによる演出が視覚と聴覚の両方を刺激して脳内のシナプスに訴えかけ、フロア全体が恍惚の表情を浮かべる。蛇足までにの時点で記者は会場の熱気に当てられ既に汗だくであった……。
曲が終わり静寂の中、最後の曲のアナウンスが流れると終わりを惜しむ声に包まれつつも、そこにいる観客全員がステージから発信される音を最後まで余す所なく受け止めようとする姿がそこにあった。ライブ終了と共に客電がついた会場では、GARNiDELiAの生のライブを見届けて満足げな観客の嬉々とした声が響く……。
-そしてステージが終わりまだ熱気が冷めやらない中、楽屋にお邪魔してGARNiDELiAの2人に突撃インタビューをしてみた。
インタビュー編
-お疲れ様でした、本日のライブを終えてどういった感触(感想)を持ったかをお聞かせください。
toku氏:あっと言う間に終わってしまった感があるのでもっとライブをやりたいなぁって感じですね。
MARiA氏:うん、そうですね。ライブの数をもっと増やしていきたいです♪
記者:できについてはどうですか?
両氏:もちろん楽しかったし良かったですよ!!
MARiA氏:そう♪楽しかった事もあってこれからはもっとライブ活動を増やしていって活発的に外に出て行きたいです(キリッ
一同:(笑)
-現在はインターネット上での楽曲発表をする方法や音源制作が主だと思いますが、ライブでの演奏を通して伝えたい事とは?
toku氏:ネットでアップされてる音源は聞く人のシチュエーションによっての楽しみ方があると思いますが、実際はライブハウスで演奏するこの音量感で聞いてもらえるのが理想のバランスだったりするので音に身を委ねて感じてもらえたら嬉しいです。
MARiA氏:私は全身で音楽を表現して伝えたいので、それはやっぱり生で見てもらえないと伝えきれない部分もあるから、全身で歌ってる姿をもっと沢山の人達に見てもらいたいなぁって思いますね。
-『ニコニコ動画』などでtokuさんとMARiAさんを知ったユーザーにGARNiDELiAのライブの良さをオススメするとしたら何!?
toku氏:GARNiDELiAは二人編成だけど、今日みたいにバンドで演奏する事もあるし、クラブイベントであれば二人だけで演奏する場合もあるんですが、その時折のライブアレンジがあるし常に同じ演奏をするって事はないから生の現場にその瞬間、瞬間を体験しに来て欲しいって言うのはありますね。
MARiA氏:tokuさんがさっき言っていたその時にしか存在しないライブアレンジと、私のフィーリングを歌声に乗せる事で合わさる科学変化が生の現場では起きているので、1人で歌っている時とは違う良さが出てると思います。
toku氏:あと録音されたものを何度も聞くよりも、生演奏を聞いてもらう事で新しい発見があるんじゃないかと思いますよ。
-2011年はTVアニメ『フリージング』の主題歌抜擢やtokuさんの『あの花(※1)』の主題歌への編曲参加。MARiAさんの外部楽曲へのVocal参加等の目まぐるしい活躍でしたが、現在進行形の新しいProjectはあるのでしょうか?(言える範囲で、もしくは伏字でも構いません)
両氏:全く言えないですけど、ありますね(笑)。
記者:ですよね(笑)。
toku氏:基本は今まで通り同人(※2)をベースとした活動をレギュラーワークとしつつ、お声が掛かれば参加したいってスタンスではありますね。
MARiA氏:あとイベントとかは、いくつか決まってるものはあったりしますよ。
-では続いて、9/11にGARNiDELiAを結成して丸1年経った訳ですが、活動2年目に向けての抱負をお願いします。
MARiA氏:そっか!そうだっ!?(笑)。
記者:そうですよ(笑)
toku氏:最初の質問に重なっちゃうけど、やっぱりライブやツアーとかをってみたいですね
MARiA氏:うんうん。
toku氏:まぁ一年目は『ニコニコ動画』やその中のカテゴリーの『歌ってみた』をベースにしたネットだけの活動をしていた所もあるんですけど……。結局ライブもやりたくなったり、表に出て演奏したい欲求が溜まってきたのもあるので。あと、『ニコニコ生放送』で配信したりしても30分の枠で終わってしまうのは切ない気持ちになる事もあって(笑)。
記者:ええ。
toku氏:だから2年目はライブをする機会を増やして、僕達の曲を聞いてくれたり求めてくれる人達に向けて顔の見える所でのリアルな活動をしていきたいですね。
MARiA氏:です!!
記者:上手くtokuさんの話に乗っかりましたね(笑)。
-では最後にガジェット通信を見ている人達へ一言!!
toku氏:どうも。パソコンの画面から出てきました。GARNiDELiAです(笑)。貴方達のガジェットの中にも僕等の曲を入れて聞いてみてください。
MARiA氏:おぉ!!tokuさんかっこよくまとめましたね(笑)。えっと~~そうだなぁ。とにかくライブに来てください!! きっとこの記事をみて初めて私達を知る人も多いと思うので、気になったら曲を聞いてみたり私が出演するイベントなんかにも是非遊びに来て、私達に歩み寄ってきてくれると嬉しいですね。仲良くなりましょう!
-ありがとうございました!!
記者自身もバンドでの音楽活動をしているのだが、同じ曲であってもCDをリスニングして楽しむ在り方、ライブを体感する楽しみ方。この二つのどちらに真実があるのか? どちらも正解ではあるが、決してイコールになるものではないと思っている。
今回のインタビューを通してGARNiDELiAの2人が語っていた今後の活動だが、その進化の過程がリアルに反映されるであろうライブを現場で是非触れてみて欲しい。琴線に触れたその時、GARNiDELiAの音楽が貴方にとって大切なものになると記者自身は確信しているのであった。
photo by SInpu Tokyo
GARNiDELiA 公式サイト
http://garnidelia.headphone-tokyo.com
GARNiDELiA 次回Liveスケジュール
11月10日 六本木morph
(※1) フジテレビ・ノイタミナ等で2011年4月から放映されたアニメ。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の略。
(※2) コミックマーケットなどの同人誌即売会や同人誌取り扱いショップ等でのCD展開の意。
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