福澤アナ、「ジャストミート」禁止令の過去 名台詞「ファイヤー」生んだ哀しい物語
フリーアナウンサー福澤朗さんを迎えてのニコニコ生放送「実況スペシャル!」が2011年10月21日の夜に生放送された。これはJ-WAVE(81.3FM)で放送中のラジオ番組「HELLO WORLD」との同時配信で、ラジオの番組では流されない番組もまるごと見られるもの。今回は福澤朗さんがDJ Sascha(サッシャ)さんに、プロレスの実況中継から、「ジャストミート!」「ファイヤー!」の名台詞が生まれた秘話を披露した。
■「虹が見えた」スタン・ハンセンのラリアット
深夜枠になったのテレビでのプロレス中継実況でブレイクしたイメージが強い福澤さん。しかし、実況を任される以前は、一度もプロレスを観たことがなかったという。やがてプロレスに魅了された福澤さんは、プロレスのネガティブなイメージを自分が変えられないかと思うに至った。
「当時、外国人ナンバーワンレスラーだったスタン・ハンセンが、ウエスタンラリアットという、丸太ん棒のよう左腕で相手の首根っこをバーンと打ちかます技を繰り出したとき、リングサイドの見上げると両選手の汗が、ミストになってテレビ用の照明に映し出され、そこに虹がかかったんです。レインボー!これはかっこいい!これをなんとか表現したいということで、試行錯誤して、最終的に行き着いた言葉が『ジャストミート』だったんです」
そのフレーズはブームとなり、名物番組『アメリカ縦断ウルトラクイズ」の司会でも、「ジャストミート!」と叫んで番組を盛り上げていた。
■突然の「ジャストミート!」禁止令
さらにDJ Saschaさんが、「ファイヤー!」の誕生について福澤さんにたずねると、福澤さんは少し声を落として、「これは民間放送局の悲しい裏話になるんですけど」と話し始めた。『高校生クイズ』の司会に抜擢された福澤さんだったが、上司から「ジャストミート禁止令」が下ったという。その理由は、同番組がライオンの一社提供で、そのライオンのライバル会社である花王が「ジャスト」という名前の洗剤を発売したため、「ジャストミート!」が使えなくなったのだ。
そこで、福澤さんは「ジャストミート!」代わる言葉はないかということで考え抜いたあげく、先代司会者の福留功男アナが「燃えてるか!」というフレーズを使っていたことから、その進化形として「ファイヤー!」を生み出したという。以降、それをプロレス実況にも取り入れ、打撃系なら「ジャストミート!」、絞め技や関節技が決まると「ファイヤー!」と叫ぶようになったそうだ。
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]福沢アナの「ファイヤー!」誕生秘話から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67094482?po=news&ref=news#0:18:02
・[ニコニコチャンネル] J-WAVE HELLO WORLD
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch2525071
(増田剛己)
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ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
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