「コメントで歌詞が飛んじゃいそう」 ニコファーレライブ直前”歌い手”Geroインタビュー

ソロライブツアーファイナルを迎えるGero

 ニコニコ動画に「歌ってみた」動画を投稿したことから人気に火がつき、現在ではCD発売やライブイベントに参加するなど、多方面で精力的に活動を続けている”歌い手”のGeroさん。そんな彼が今年7月に発売したオリジナルアルバム『Gourmet』を引っさげて全国18ヶ所を巡った、全国ソロライブツアー「Gero Gourmet Tour 2011 ~※ライブです~」のファイナル公演が2011年10月22日、六本木の次世代ライブハウス・ニコファーレで開催される。

 果たしてどんな公演になるのか。ライブ直前の意気込みと、全国ツアーを振り返っての現在の心境などを聞いてみた。

■ライブにコメントが流れたら「歌詞とか飛んじゃいそう」

――いよいよ全国ツアーが、ニコファーレでファイナルを迎えます。

 実はまだ行ったことないんですよ。ニコファーレができた7月ってちょうどツアーが始まったばかりでぜんぜん時間がなくて。ニコニコ動画の歌い手さんが出た「歌会360°LIVE」とか見たかったんですけど、その日僕もライブだったんですよね。でも『コクリコ坂から』の手嶌葵さんのライブと、JAM Projectさんのネット配信限定ライブは(生放送を)見ましたね。

――壁面がLEDモニターになっていたり、コメントが会場にも流れたりと、これまでのライブハウスとはまったく違う感覚だそうです。

 ライブって基本的には暗くて、お客さんの顔もステージからは逆光であまり見えないじゃないですか。でもニコファーレってLEDモニターもあって明るそうで、そういうのも新鮮な感覚ですね。

――お客さんの背面にもコメントが流れるから、ステージに立っていると常にコメントが目に入ってくるかもしれませんよ。

 え、そうなんですか!? つい読んじゃって歌詞とか飛んじゃいそうですね(笑)。でもそういうコメントでの反応を楽しめるのも、ニコファーレのライブならではだと思いますね。

――サイリウムコメントという特別なコメントがあって、それはさらに目立つと思いますよ。

 あのカラフルなコメントですよね? それすごく目に入ってくるだろうなあ(笑)。

――どんなライブになるか楽しみです。何か演出面などで考えていることはありますか?

 一応考えてはいるんですけど、どんなコメントが流れるか予想できないのでどうなるんだろうって。会場と一緒に視聴者の方を煽っていく感じになると思うので、コメントで弾幕とかどんどん作って盛り上がっていただけると嬉しいですね。歌や演奏を聴いてほしいので、LEDモニターでの映像演出に関してはそこまでごちゃごちゃした感じではなく、臨場感を出していくためのものにしたいなと考えています。

■「Gourmet(グルメ) Tour」の途中、マクドナルドで大失敗

歌い手Gero

――ファイナル公演を前に改めて今回の全国ツアーを振り返っていきたいのですが、何か印象に残っていることなどはありますか?

 いっぱいありますよ! まず失敗体験から話しますね。盛岡から仙台に移動する時の話なんですけど、朝一番にみんなで集まって新幹線に乗ることになっていたんですよ。それでまだ発車まで40分くらいあったから朝ご飯を食べることにして、僕がどうしてもマクドナルドが食べたいってワガママを言って(笑) みんなで構内のマクドナルドに入ったんです。で、お持ち帰りして新幹線の中で食べることにしたんですけど、すぐに頼んだら冷めちゃうじゃないですか。だから僕だけギリギリ待って注文したんですよ。そしたらぜんぜん出てこなくて、僕より後の人のが先に出てくるくらいで、そうこうしてたら発車まで残り4分とかになって。バンドメンバーに「何か変なもの頼んだ?」って聞かれて。いや、頼んだのは普通のハンバーガーだったんですけど……。

――ほうほう。

……ピクルス抜きにしてもらってました……。

――なんという自爆!

 ピクルス抜きにすると在庫がなくて最初から作らないといけないから時間がかかるんですよね。もうその後は焦ってホームまで急いで行ったんですけど、今度は逆方向のホームに上がっちゃって結局間に合わなくて。でもそうまでして食べたハンバーガーは、今までで一番おいしかったです!!!

――失敗体験っていうからライブのエピソードかと思ったらハンバーガーの話でしたね(笑)

 そこは「Gero Gourmet(グルメ) Tour」ですからね(笑)。他にも香川の公演では、いつもはライブの入り時間ギリギリまでホテルで寝てるんですが、そのときは早起きしてうどんを食べに行きましたね。あ、でもちゃんと喉に気を遣って七味は入れませんでしたよ(笑)。

――ご当地の美味しいものを楽しめるのも全国ツアーならではですよね。

 そうなんですよ。あとは新潟には「イタリアン」っていうB級グルメの店があったり、デミカツ丼っていうのがめちゃくちゃおいしかったり、でも食で一番だったのは香川か、あとは福岡かな。ラーメンとかもつ鍋とか……。

――本当に心の底からツアーを楽しまれたことが伝わってきます(笑)。今までソロライブで全国を回ったことはなかったんですか?

 いやもう、それがぜんぜんないんです。今までソロでライブしたのも1回しかないんですよ。その1回も[Mint](ニコニコ動画「演奏してみた」カテゴリでも活動するバンド)さんのアコースティックライブにご一緒させていただいたもので。

――そうなんですね! それは何だか意外です。

 ニコニコ動画系のライブって4組とか5組とかの出演者が集まって、持ち時間30分とかそういうのが多いんですよ。だから最初の名古屋公演ではめっちゃ緊張しましたね。

■「今まで来られなかったファンのためのライブに」

Geroのライブの模様

――かなり短いスパンでの公演が続きましたから、ご自身としてもかなり成長している手応えがあったのでは?

 そうですね、やってみてわかることが多くて。中だるみしちゃったりとか、「こういうときにこういう発声をしたら喉が締まっちゃってダメなんだな」とか、もっとこうすればっていう部分があって、その経験を次の公演に生かしていくっていう。本当にソロのライブって良い経験になりますね、歌にしてもトークにしても。お赤飯とかピコくんとか(2人ともニコニコ動画「歌ってみた」カテゴリでも活動する歌い手)、みんなもこうやって悩みながらやってるんだろうなって実感しました。

――ライブにも各地方ごとの特色があったりするんですか?

 やっぱり地方の色ってありますよ。大阪だったらめっちゃテンション高かったりとか。同じネタを喋っても地方によってウケたりウケなかったりとか(笑)。そういえば大阪公演には家族が初めて僕のライブを見に来てくれたんです。やっているときはなるべく考えないようにしていましたけど……(笑)。

――本当に濃い3ヶ月のツアーだったんですね。その集大成が今回のニコファーレ公演ということですが、何でもネット視聴者の方にはGeroさんからスペシャルなプレゼントがあるとか。

 そうなんです。ネット視聴者限定で僕の着ボイスをプレゼントさせていただきます。もともと「こんな感じでお願いします」ってドワンゴさんからお話をいただいたんですが、求められてもないのに何パターンもノリで収録してお送りしたので、どれが使われているか僕もまだわからないんですよ(笑)。ぜひ楽しみにしていてください。

――Geroさんの関西人魂が炸裂した着ボイスを期待しています(笑)。最後にライブをご覧になる視聴者の方にメッセージをいただけますか?

 今回のニコファーレ公演って、今まで僕のライブに色んな事情で来られなかった方のためのライブだと思っているんです。名古屋から始まって各会場の熱を持ってこのファイナルに臨むので、ぜひそれを体感してほしいですね。ツアー自体は追加公演も決まったのですが、どこにいても高画質・高音質でライブが見られるのはネットで視聴できるニコファーレならでは。しかもDVDみたいに編集されたものでもなく、生だからコメントで参加もできる。それってすばらしいことですよね。絶対に楽しんでもらえるライブにするので、ぜひこの機にご覧いただけたらなと思います。

Gero Gourmet Tour 2011 ファイナル

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] Gero Gourmet Tour 2011 ファイナル – 有料チケット購入が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv63105488?po=news&ref=news
・Gero Gourmet Tour 2011 ファイナル - 開催概要など
http://nicofarre.jp/event.php?id=34
・Gero Official Website – 公式サイト
http://www.gero2525.jp/

(山田井ユウキ)

【関連記事】
歌い手・赤飯の「金曜ニコラジ」が最終回 母親が出演し我が子をねぎらう
雑誌「SWITCH」にニコ動のクリエイターたちが登場
ボカロ楽曲にLUNA SEAの真矢さんも参加「新しい時代が来た」
「この人たちが時代を変える」 SOPHIA松岡、ニコニコ大会議出演メンバーを絶賛
最後の「ニコニコ大会議」は初海外・台湾で開催 熱狂の中、幕を閉じる アンコールでは新たな発表も

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 「コメントで歌詞が飛んじゃいそう」 ニコファーレライブ直前”歌い手”Geroインタビュー
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。