【超会議2016】おなじみ“痛街宣車”や仮面女子とのコラボも!? 各政党ブースを振り返る
2016年4月29日・30日に幕張メッセで開催された『ニコニコ超会議2016』。運営の発表によると会場総来場者数15万2561人、公式生放送の視聴者数554万8583人を数え、今回もビッグイベントといえる規模となりました。
そんな中、昨年は民主党のみの参加だった政党も、自由民主党・民進党・公明党・日本共産党・生活の党と山本太郎のなかまたちの5党が参戦。政治の場から離れた場で見えない火花を散らしていました。ここではその模様を振り返ります。
自由民主党
政権与党の自民党は、2年ぶりに“痛街宣車”と共に『超会議』復帰。安倍晋三内閣の目玉政策である「3本の矢」になぞらえて、ミニチュアの馬から矢を放ち、“アベノミクス”の成功を願うというアトラクションも用意されていました。
今回、来たる参議院選挙に向けて、インターネット上で誰でも候補者を選ぶことができるという『オープンエントリー』が本番さながらのポスターを張りアピール。候補者も連日街宣車の上で演説したり、自身の政策のチラシを配布するなど“模擬選挙戦”を展開していました。
このほか、安倍総理をモデルにした“あべぴょん”のゲームも用意。ただ、街宣車の裏の奥まったところに配置されていたために、参加者があまりいない印象でした。
30日には馳浩文科相も来場。登場するなりアントニオ猪木氏さながらに「元気ですか!?」と発言して微妙な空気がながれていましたが、その後に熊本地震への支援を訴え、真剣に聞き入る聴衆が目立ちました。
民進党
発足したばかりということで「まずは知名度を上げることに重点を置いた」(関係者)という民進党。ステージでは枝野幸男幹事長がアイドルグループ仮面女子とコラボして実際に振り付けを披露。これには多くの来場者が足を止め、握手会には長蛇の列ができていました。
もう一つ、懸案事項だった旧民主党のマスコットキャラクター民主くんの去就が29日に明らかに。「星になりました」ということで、実質的に引退ということになりました。さようなら、民主くん……。
民主くんの代わりに民進党を応援するため、紙にメッセージを書いて壁に貼り付け、『Twitter』にハッシュタグ「#民進党エール」をつけて投稿できるようになっていました。
星になった民主くんのスペースの先には、『本気ラーメンbyせたが屋』でラーメンを振る舞っていました。関係者によると「自民党といえばカレーなので、ならば民進党は枝野幹事長の好物のラーメンで」と決まったとのこと。枝野幹事長も「今回は立ち上げから関わった」と会見で語っており、『超会議』に並々ならぬ決意を持って臨んだようでした。
公明党
与党の一角、公明党は船をモチーフにしたステージで山口那津男代表が登場したトークがあったほか、鉄道好きの議員も交えた演目も。そのほか専用アプリを披露していました。
各議員が立ち代わりステージでアピールする姿が見られました。「まずは親しみやすさを全面に」(関係者)ということであちこちに登場していた青年部のキャラクター・コメ助については「だいぶ知名度も上がってきた」とのこと。
日本共産党
共産党も、自民党同様に街宣車を持ち込み、来場者が壇上に登れるようになっていました。ダーツが用意されてノベルティがプレゼントされるというアトラクション要素も。
青年部が中心となって企画したという今回のブースですが、2年前とほぼ同じ形という印象でした。
生活の党と山本太郎のなかまたち
「我々のような小さな政党ではできることが限られるし、出展するのに悩みました」(関係者)という生活の党。小沢一郎氏と山本太郎氏と直接サシで対話できる小部屋を作り上げていました。特に小沢氏は長時間の間、部屋の中で来場者と対話。ある意味で“ドブ板活動”を『超会議』で展開したといえるのではないでしょうか。
物販コーナーには、小沢氏のサインボールも。
どの党の関係者に聞いても「手応えはものすごくあった」と強調していたのが印象的だった今回の『超会議』の各政党ブース。参議院選挙の前哨戦というわけではありませんでしたが、18歳選挙権の解禁にともない、党の広報活動の一貫として捉えている党、『超会議』はお祭りだと割りきったブース作りをしていた党と、それぞれに趣向を凝らしたのが見て取れました。
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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