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「人工言語」から「ドストエフスキーBL」まで!? 多彩な出店者揃い踏みの『第二十二回文学フリマ東京』でお話を伺ってきました!

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2016年5月1日(日)、東京流通センター第一展示場で行われた『第二十二回文学フリマ東京』にお邪魔してきました。第二展示場で行われていた従来よりもひとまわり大きな会場です。それもそのはず、今回の出店者数は約730(ブース数770)で過去最高の数字。
2014年12月に『文学フリマ百都市構想』が打ち立てられてから、文学フリマは福岡や京都、大阪など全国にその開催地を広げてきました。2016年9月4日(日)には『文学フリマ岩手』が開催予定で、ついに東北へも進出します。主催者側では開催が全国区に広まることで東京での参加者は微減になり数年後に再び増加するだろうと予想されていた模様。しかし申し込み件数は微減どころか増加の一途。全国開催による東京参加への還流が速い流れで促進されているようなのです。全国に確実に広まりつつある文学フリマの魅力とは? 
今回のイベントへの出店者14組からお話を伺い、魅力を体感してきました。

ちなみにイベント前の筆者の文フリマの印象は……

・webカタログが便利だな。無期限無課金でwebカタログ提供ってちょっとすごいな
・カレーうまそう
・客層は20代後半~30代前半くらい 男性が大めかな?
・文フリに興味はあったけど地味な印象だなあー

という感じでした。

凝った本

『おはなしの喫茶室 かくらこう』様

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愛らしい豆本を提供されていたのは『おはなしの喫茶室』さん。
紙の本が好きなら一度はふれたい豆本がまるで小さな絵本屋のようにディスプレイされていました。
ただ小さいだけでなく左右から縦横にそれぞれ見開きになっていたり、紐でくるくると巻けるようになっていたり…お話も絵も作成もすべて行い、同じ白い紙でも三種類の紙を本の裡に用いていたり、紙好きにはたまりません。
お話させていただくとかなりの紙フェチで京都にお気に入りのお店があるようです。
それにしてもすべてお手製で大変では? と伺うと、まず製版前から時間がかかるとのお話。確かにこれだけ緻密な本を仕上げるまではお話や絵だけでなく、頁の配置や構造をしっかり計算する必要もありそうです。もはや、銀河の深遠を感じます。

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こちらの「ミドリコ、」というタイトルの本は海辺の町が舞台。道具による裁断ではない千切れた風合いがたまらなく愛おしいです。

codomopaper様

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切り絵の本だけでなく、さまざまな物語を基盤とした切り絵をグッズにされていたのは、 『codomopaper』さん。ポストカードや缶バッヂなど、小さな子も手に入れやすそうなグッズがたくさん置いてありました。
かなり繊細な切り絵です。童話の一場面ひとつとっても時間がかかりそう。お伺いすると、まずは大きな切り絵を作成してから活用するとのこと。物語が好きなので、との言葉に胸が熱くなりました。

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人工言語

『人工言語友の会』様

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「人工言語カタログ」を販売されていたのは『人工言語友の会』さん。そもそも人工言語とは? というところから興味深いジャンルですが、人工言語で一番代表的なのはエスペラント語。記者も勉強不足なので辞書から引用すると「個人や団体などによって語彙や文法が人為的に作られた言語の総称」ということになるようです。
文法から発音まで言語を人工で作る、そういったものが存在するとは衝撃ですよね。人工言語の発生の歴史は古く、秘密を保持するため、交流のため、創作のためなどさまざまな意図から生まれたものです。
この人工言語を制作(!)したり、使用される方々がさまざまな人工言語を紹介したり語り合っているのがこちらの本です。また机上には人工言語で翻訳された『不思議の国のアリス』など貴重な資料が拝見できるようになっていました。座談会でも語られていますがみなさんが人工言語にはまったきっかけは様々。本の構成としても非常に見やすく、入門書としても重宝したい一冊です。

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活版印刷

薬莢の落ちる音。様

活版印刷のポストカード集。活版印刷というと宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にも登場する、あの小さな小さな文字を拾う作業が想起されますが…現代ではデジタルからフィルムにうつして製版することが可能だそう。活版印刷の風合いを生かしたポストカード集は幻想的な作風に統一され、複数名の作家さんの文章で構成されそれそのものがアンソロジーになっていました。
片やイラストと企画、片や文章を担当されているという女性二人に伺うと中高時代からの仲とのこと。卒業したらそれっきり、というわけではなくまさに卒業後も文学フリマがあるから小さな同窓会のように友情ともども創作が続いているというお話。息があっているだけでなく、イラストのセンスや文章の雰囲気も質が高く安心して手にとれます。とても素敵なお二人でした。

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