【Chart insight of insight】生き残るアイドルはラジオに強い? 欅坂46と乃木坂46が上位にいる理由。
今週もチャートは波乱気味。2位のPerfumeは4週連続ベスト5入りで虎視眈々と首位を狙っているし、ツイッターのつぶやき数だけで一気に6位まで上昇したRADWIMPSなんていうダークホースまで現れた。
そんななか、1位を獲得したのは欅坂46の「サイレントマジョリティー」だ(【表1】)。昨年8月に結成されたばかりのプロジェクトで、本作がデビュー曲となる。4種類の形態でリリースされたということもあり、複数枚購入者が多いことは想像つくが、それでも初週だけで25万枚超えというのは驚異的。もちろん、売上に比例して、ツイッターの指数(水色のグラフ)や、YouTubeなどの再生数(赤いグラフ)も軒並み上位。そして、注目すべきはラジオでのオンエア回数だ(緑のグラフ)。アイドルものはラジオが弱いことも多いが、先々週が89位、先週が28位、そして今週が7位と、しっかり上位へと上っている。これは、彼女たちへの期待度の高さが、ラジオ・プロモーションにつながったといえるだろう。
その欅坂46の先輩格である乃木坂46。彼女たちの新曲「ハルジオンが咲く頃」は発売週だった先々週に首位を獲得したが、今週も先週と変わらず4位にとどまっている(【表2】)。こちらは動画の再生数は圏外になってしまったが(赤いグラフ)、ツイッターの指数は横ばいで12位をキープ(水色のグラフ)。そして、ここでもラジオのオンエア回数はそれほど落ちずに27位と健闘している(緑のグラフ)。彼女たちもラジオでの応援があるから、上位にい続けられるといっていいだろう。そのためには楽曲のクオリティも大切だということがよく分かる。アイドルでも、しっかりと楽曲がラジオでプレイされることを念頭に置かないと、チャート上位をキープするのは簡単ではないのだ。text by 栗本斉
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