4月から始めたい! 夢や目標の達成へ導いてくれる「3分日記」
新年度がスタートしたのを機に、「何か新しいことを始めてみたい」「良い生活習慣を身に付けたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そんなあなたにご紹介したいのが、「日記を書く習慣」です。
「子どもの頃から何度かやったけど続いたためしがない」「忙しくて時間がない」「面倒くさい」「日記を書く意義やメリットがよくわからない」――そんな声が聞こえてきそうです。しかし、今回お勧めする日記は「1日3分」でOK。また、書く項目も決まっているので「何を書こうか」と悩んでしまうこともありません。
そんな日記のメソッドを教えてくださるのは、能力開発の手法として「習慣教育」「掃除道」を指導する今村暁氏。今村氏によると、日記を書く習慣をつけたことで、「店の売り上げがアップした」「学力がぐんぐん伸びた」といった成果を挙げた事例が多数あるそうです。
もちろん、日記による効果を得るためには、ただその日あったことを何となく書くだけではなく、「どんなことを書くか」が重要です。今村氏のアドバイスのポイントをまとめてみました。
所要時間は1日3分、書く項目は5つ
日記に書くことは次の5項目です。
【1】目標(長期目標+短期目標)
【2】やりたいこと
【3】今日の出来事と、そのときに感じたこと
【4】今日の感謝
【5】成功法則・学びの言葉
上記のうち、【1】と【2】は朝に1~2分で書き、【3】【4】【5】は夜に2~3分で書きます。いずれの項目も、1~3行程度でOK。例えば、次のような風に記します。
【1】(長期目標)
地元の○○県で著名経営者となり、メディア出演や講演にも招かれている。
(短期目標)
経営の知識を身につけ、30代のうちに起業する。
【2】(やりたいこと)
異業種の人脈を広げ、さまざまな業界の知見を広げる。
【3】(今日の出来事)
締め切り間近の仕事に追われる中、急な仕事を頼まれ、イライラした。しかし、それは自分の段取りの悪さのせいもある。段取り力を磨かなければ。
【4】(今日の感謝)
忙しくて手が回らないとき、山崎さんが手伝ってくれた。
【5】(成功法則・学びの言葉)
何でも自分で抱え込もうとせず、素直に助けを求めることも大切。部長から言われた「できない理由を探すより、できる方法を探せ」
*このうち【1】の「長期目標」については、毎日同じことを書き続けても構いませんし、修正しても構いません。
日記を書くことの「効能」とは
●本当に叶えたい目標や夢が明確になる
【1】の目標を書き、意識し続けることは、それを実現するための大きなエネルギーになります。人は、目の前の仕事をただこなすだけより、そこに「意味・目的」を見い出すことでモチベーションが上がり、思いがけないパワーを発揮できるものです。
また、目標や夢を繰り返し書くことで「思い」が強くなります。「思い」の力は、テクニックやノウハウ以上に、実現への推進力を高めてくれます。
目標や夢を常に意識していれば、世間にあふれている大量の情報の中で、自分に必要な情報がすばやく目に留まり、効率よく入手することも可能に。脳は、意識の焦点が合っているものに対し、とても敏感になるものですので、大切な情報やチャンスを見逃さずキャッチすることができるのです。
●自分のことを知る
その日の出来事や感じた事を振り返ることで、自分の今の力、気質、感情が動かされるツボなどがわかります。「自分」について知ることで、改善・向上させることができます。
「自分は意外とこんなことも得意なんだな」と気付き、「この力を意識して伸ばしてみよう」という目標を立てることができるようになるのです。
「感謝」は、ささいなことでも書き続けていると自分の「感謝の傾向」がわかり、そこから自分が大切にしている価値観が見えてきます。また、日記に書くための「感謝」を探すうちに、周囲に支えられていることに気付き、自然と感謝の気持ちもわいてくるでしょう。「感謝」の心を持つ人の周りには、多くの人も集まってくるものです。
●心を落ち着かせる
人は何かについて書くと、頭で考えているだけでは気付かない自分の本音・潜在意識に気付くことがあります。イヤなことがあったら、その原因や気持ちを考えるだけでなく書いてみると、思いがけず自分の心がそこに表れていることがあり、素直に反省もできたりします。
イヤなことや気まずかったことはその日のうちに反省するのが、翌日を気持ちよく迎える秘訣です。
●達成感、充実感を得られる
「今日は忙しかったなー」「あー、疲れた」で1日を終える人が多いと思います。しかし、その日1日、あなたはいろいろなことを成し遂げているはずなので、それを「疲れた」だけで流すのはもったいないこと。「今日はこれとこれをした」と1日を振り返れば、充実した達成感を得られます。小さな達成感を感じることは、明日へのモチベーションにもつながるでしょう。
●「成長」を感じ、「成功法則」を得られる
「成功法則」については、大げさなことを書く必要はありません。
「仕事を始めるとき、先にやることを書き出しておいたらはかどった」
「早足で歩いたら、気持ちが元気になった」
……そういったことで構わないのです。
「学びの言葉」は、誰かとの会話で出た言葉や、メディアで耳にした言葉など、感銘を受けた言葉、心に響いた言葉を記しておきます。
これらが溜まれば、自分だけの「人生攻略本」が出来上がります。行き詰ったときに見返してみるといいでしょう。
――今村氏によると、日記を書く効果は「心の平穏や達成感を得られる」という点でいえば、即日から現れるようになるそうです。また、続けていくと「2週間で考え方が変わり、3年で新しい自分に生まれ変われる」とのこと。まずは、「2週間継続」を目標に始めてみてはいかがでしょうか。
なお、今村氏は、「紙にペンで書く」ことを推奨しています。今村氏自身は大学ノートを使っているそうですが「自分が書きやすければ、ノートでも手帳でも何でもいい」とか。手を動かして書くことで思いが強くなるのだそうです。
とはいえ、「習慣づけ」が大切なので、自分がやりやすいスタイルで始めてみてはいかがでしょうか。スマホなどに入力する方法なら、満員の通勤電車内でも記録しやすいでしょう。「日記帳」として使えるアプリには「Evernote手帳」「Day One(iCloudやDropboxと連携)」「Grid Diary(質問に答える形で記録)」など、さまざまなものがありますので、自分が使いやすいものを活用してもいいでしょう。
今村 暁氏
アシスト株式会社代表取締役。一般財団法人日本そうじ協会理事長。北海道大学法学部卒業後、日本長期信用銀行を経て独立。「感性豊かで自立的で積極的な人材の育成」「夢、希望、感動、自信、勇気、誇りの持てる感性教育」「すべては良い習慣づくりの習慣教育から」をモットーに、数多くの企業のコンサルティングや人材育成を行う。著書に、『3分間日記』(角川文庫)『頭の雑音を掃除する「メモ化」』(廣済堂出版)『習慣力 1日1分7つのステップ』(角川書店)など。
EDIT&WRITING:青木典子
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