トム・クルーズ主演で映画化も! 西川貴教主演『ロック・オブ・エイジズ』製作発表記者会見
10月28日から11月18日にかけて東京、大阪、福岡にて上演されるロックミュージカル『ロック・オブ・エイジズ』の製作発表記者会見が9月30日、六本木で開催された。出演するT.M. Revolutionの西川貴教、島谷ひとみ、山崎裕太、高橋由美子、misono、川平慈英が出席した。
『ロック・オブ・エイジズ』は2006年のロサンゼルスでの初演以来、全米中をロックの渦に巻き込んでいるロックミュージカルである。ボン・ジョヴィ、ジャーニー、REOスピードワゴンなど、80年代を代表するバンドのヒットナンバーの数々が劇中で歌われていく、これまでにないスタイルが大きな話題となった。トニー賞作品賞を含む5部門にノミネートされ、2012年にトム・クルーズ主演での映画化も決定している話題作だ。
日本初演となる今回、キーマンのドリュー役を演じるのは西川貴教。T.M. Revolutionでの活動以外にも、数多くの舞台で活躍しているミュージシャンだ。記者会見は、六本木のハードロックカフェ東京で行われ、西川貴教のほか、共演者の島谷ひとみ、山崎裕太、高橋由美子、misono 、川平慈英が登壇した。ロックサウンドが流れる中、ロックンロールな衣裳の出演者たちはお互いの発言にツッこんだりと、すでに息のあったかけ合いを見せ、笑いのたえない会見となった。
ロックシンガーを夢見て、あきらめずに生き抜く本作のキーマンであるドリュー役・西川貴教は、「ちょうど歌稽古が始まったところで、僕自身、一人のリスナーとして共演者のみなさんの歌を聴いてすごく楽しんでいます。この作品を日本で、このキャストで上演できること、その一員になれたことを本当にうれしく思っています。この作品の中に詰め込まれている楽曲は、僕自身もリアルタイムで聴いていましたし、当時中学生で、バンドを始めた頃で、Twisted Sisterのナンバーとか、最初にコピーした曲でもあるんです。ある意味、このミュージカルを通して、自分の音楽の原体験をもう一度追体験させてもらいつつ、「自分にとって音楽とは?」ということをあらためて考えさせてもらえる気がしています。リアルタイムで聴いていなくても、どれも「聴いたことがある!」と思っていただける楽曲ばかりです。ミュージカルというと、きちんと座って観劇する、というイメージがありますが、みんなで一緒に歌って盛り上がれるような、今までになかったミュージカルが作れたらいいなと思っています」と作品への熱意を語った。
女優を夢見て田舎からロサンゼルスへ行ったドリューと恋に落ちるヒロインのシェリー役・島谷ひとみは「今日の私たちの姿を見ての通り、派手に行きたいなと思っています。私自身、ロックなイメージが無いと思うんですけど、今回は私の中にあるロックな部分をお見せします。稽古はまだまだこれからですが、すでにみんなで盛り上がっていて、賑やかな空気が出来上がっています。ミュージカルを観に行くというよりも、ロックを聴きにくる気持ちで劇場にいて頂きたいですね。もう西川さんがすごいので、ぜひ見にいらしてください!」と西川を大絶賛していた。
ロックバンドのボーカル、ステイシー役・山崎裕太は自分の役について「クドく、飽きられるぐらいに濃い男を演じたいと思っています。今年30歳になり、いろいろな意味で節目だなとも感じています。そうした時期に演じるこの作品では、ロック、ミュージカル、芝居という3つの割合をしっかり保ちつつ、ロックできればと思っています。僕は本当に恵まれていて、みんながおそらく歌いたい曲を歌わしてもらっていると思います。だから楽しんで歌いたいです」と語った。
ライブクラブを飛び出したシェリーを雇うストリップクラブのママ、ジャスティス役・高橋由美子は「今回は歌も含めて、これまでにない迫力のある役なので、“分厚く”やっていけたらいいなと思います。迫力を出せるようにお稽古していきたいです。とにかく今は、自分の担当を一生懸命覚えている段階です。起きている時も寝ている時も、お酒を飲んでいる時も(笑)ずっと歌が流れている感じで……その状態から脱出して、楽しんで歌えるようになりたいです」と笑顔。
ロックの大ファンで、ロックを町から排除しようとする動きに立ち向かう市の職員ワギーナ役・misonoは「現在、アーティスト活動は休養中ですが、お芝居はやりたいと思っていましたし、こうして歌える機会を頂けたことに本当に感謝しています。私はもともとネガティブの魂から生まれる、ネガティブロックをやっていて。応援ソングとか書けなくて、なかなか共感してもらえなかったんですけど(笑)今回はお兄ちゃんとして、親しくさせて頂いている西川さんと共演できることもあり、とても楽しみです」とやる気を見せていた。
現代から物語の舞台となる1980年代のロサンゼルスへと観客を導くロニー役・川平慈英は「ロニーはこのミュージカルの水先案内人的な役割なんですが、ちょこちょこ出て来てよくしゃべります(笑)。なるべく濃く、クドくなり過ぎず、お客さんに飽きられないように役を全うしたいと思います。物語自体はマンガみたいなんですけど、1曲1曲がメガトンパンチのような、“キターッ!”と言いたくなるものばかりです。本当にアメリカの大学の週末のパーティーのような、“Let’s Rock’n Roll!”というミュージカルに久々に出会えて、本当にうれしく、参加させていただけることに心から感謝しています。劇場に来て頂いたお客様一人ひとりに、パワーと癒しすら与えられるミュージカル、これは絶対になります!」と作品に自身を見せた。
ロックミュージカル『ロック・オブ・エイジズ』は、2011年10月28日から11月6日まで東京国際フォーラム・ホールC、11月11日から11月13まで森ノ宮ピロティホール、11月19日アルモニーサンク北九州ソレイユホールにて上演される。この舞台を観て、80年代ロックンロールの熱いエネルギーを思い切り体感してみては如何だろうか。
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