“原子力安全庁のあり方”を検討する顧問会議が発足 委員に飯田哲也氏ら

原子力事故再発防止顧問会議委員

 内閣官房は2011年9月30日、原子力安全規制に関する組織のあり方と原子力安全規制強化のあり方について検討するため、「原子力事故再発防止顧問会議」を設置し、第1回を10月4日に開くと発表した。また、顧問会議の委員の名簿も公表。委員には、原発推進に批判的なNPO法人環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏らが入った。顧問会議は月1~2回程度で会合を開き、一般に公開する形で行うという。

 今回新たに内閣官房に設置された「原子力事故再発防止顧問会議」は、細野豪志原子力損害防止支援機構担当相の諮問会議。政府は来年4月、原発事故の再発防止などのため、環境省の外局として原子力安全庁の新設を目指しており、顧問会議は原子力安全庁にどのような役割を持たせるかを検討するという。

 顧問会議の委員には飯田氏のほか、中部電力の浜岡原発を抱える静岡県知事の川勝平太氏、弁護士の住田裕子氏らが起用されている。

 原子力事故再発防止顧問会議の委員名簿は以下のとおり(五十音順、敬称略)。

飯田哲也 NPO法人環境エネルギー政策研究所所長
飯塚悦功 東京大学大学院工学系研究科特任教授
井川陽次郎 読売新聞東京本社論説委員
川勝平太 静岡県知事
北村正晴 東北大学名誉教授
首藤由紀 株式会社社会安全研究所代表取締役所長
鈴木基之 東京大学名誉教授
住田裕子 エビス法律事務所弁護士
関村直人 東京大学大学院工学系研究科教授
高橋滋 一橋大学大学院法学研究科教授
松浦祥次郎 公益財団法人原子力安全研究協会評議員会長

(山下真史)

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