京都が持つコンテンツの魅力を発信 「KYOTO CMEX 2011」まもなく開催

 映画、ゲーム、マンガ、アニメなど京都が持つコンテンツの魅力を国内外に発信するとともに、コンテンツ産業の振興を支える人材を育成するイベント「KYOTO CMEX 2011(京都シーメックス2011)」が、2011年10月1日から11月27日までの約2ヶ月間、京都市内で開催される。開催期間中は、京都市内の各所で関連イベントが催される。

 今年で3回目の開催となるKYOTO CMEX。京都府、京都市、京都商工会議所などでつくる実行委員会が主催する。イベント会場は京都マンガミュージアムや東映京都撮影所など、”京都”を中心として開催される。昨年は8万8000人もの来場があった。主催者を組織する団体のひとつ、京都商工会議所の担当者は、

「コンテンツと言えば東京だと思われがちですが、京都には東映、松竹、任天堂などコンテンツを提供する企業がたくさんあります。そうした企業がつくりだす魅力あるコンテンツを京都から世界に発信をしていこうと思っています」

とKYOTO CMEX開催の狙いを話してくれた。

 開催初日となる10月1日は、国内最大規模のCGアニメ作品のコンテストである「CGアニメコンテスト」が京都コンピュータ学院で開かれる。また翌2日には、同コンテストから選抜された作品とフランスの映像フェスティバルから選抜された作品を交互に上映し、審査員と一般来場者の判定により勝敗を決める国際親善試合「CGアニカップ」を開催する。

 また、10月4日、11日、20日の3日間には、京都商工会議所でコンテンツビジネスセミナーが開かれる。同セミナーでは、コンテンツビジネスの可能性や未来像を探る。第3回(10月20日)の講師はドワンゴ取締役の夏野剛氏。「スマートフォン時代のケータイ産業とITの未来」について語る。

 担当者が「見所のひとつ」と語るのは、11月1日に開かれる「クロスメディアカンファレンス」。同カンファレンスでは、角川グループホールディングス会長の角川歴彦氏や元Google日本法人代表取締役社長の村上憲郎氏らが、これからのICT(情報通信技術)社会とコンテンツの潮流について講演するほか、今年12月10日公開予定の映画「源氏物語 千年の謎」の原作・脚本を手がけた高山由紀子氏や女性向け恋愛ゲーム開発に携わってきたコーエーテクモゲームスの塚口綾子氏らが、女性向けコンテンツの特徴と市場の可能性などについて語る。

◇関連サイト
・KYOTO CMEX 2011 – 公式ホームページ
http://www.kyoto-cmex.jp/

(三好尚紀)

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