全八王子市民が泣いた! さよなら”とん八”先生!! @『とん八ラーメン』八王子
八王子と言えば”八王子ラーメン”が有名で御座います。比較的あっさりした醤油味のラーメンにラードの膜が張り、ちょっと重そうだけれども”生の玉葱”を微塵切りにして加える事で、脂のしつこさを中和しています。
決して華やかなラーメンではありませんが、実に滋味深い味わいのあるラーメンは、まさにラーメンの基本とも呼べるオールドスタイルでして、今でも多くの人を虜にしています。
また、八王子ラーメンのレベルの高さも驚異ですが、今でも500円とか600円でラーメンが食べられるのも八王子の魅力で御座います。
しかし!
そんなラーメン激戦区である八王子で52年間も愛され続けている人気の店があるのです。今回はそんな歴史的な店を紹介してみましょう。
八王子駅の近くにある『とん八ラーメン』
八王子駅の周辺はラーメン激戦区になっています。例えば八王子ラーメンで言えば『タンタン』や『びんびん』もあり、さらに『らあめん大安』や『煮干鰮らーめん 圓』や『ちとせラーメン』も有ります。
他にも多くのラーメン屋さんがあり、徒歩圏内でも10軒を超えるラーメン屋さんがひしめいています。
そんな中でも根強いファンが多いのが『とん八ラーメン』で御座います。
ちなみに『とん八ラーメン』は昭和38年創業で、まさに八王子のラーメン文化を支えた名店と言っても過言ではありません。
『醤油ラーメンセット』(コッテリ)を食す!
そして!
『とん八ラーメン』と言えば『ラーメンセット』で決まりでしょう。醤油と味噌と塩で値段が違いますが、やはり筆者的には
『醤油ラーメンセット』(コッテリ)
こそ至高で御座います。
醤油ラーメンのコッテリ味にライスとキムチとナムルと餃子(3個)が付いて破格の600円となっていて、ラーメンが安い八王子でも激安価格と呼べる値段設定はリスペクトです。
ちなみにラーメンは豚骨醤油系で”サッパリ”も”コッテリ”もほぼほぼ同じ材料との情報もあります。つまり炊き方だけで濃度と言うか風味を変えているのですから驚きですね。
さらに魚介も出汁に加えているので、非常に強いスープに仕上がっています。
また最近の”コッテリ”と違い、あまり脂でギトギトと言う感じではなく、あくまでもスープの濃度を高めたコッテリなので、酒を飲んだ後でもスルっと入ります。
ちなみに”サッパリ”の方は、より八王子ラーメンらしい仕上がりとの事で、いつもコッテリばかり食べていたのが悔やまれます。
注目すべきは”あっさり味”ではなく”サッパリ味”となっている所でしょうか? 筆者的にはジワジワ来る案件かと存じます。
餃子も美味しい『とん八ラーメン』
半ライスに餃子3個と言うのは、ある意味良いバランスかもしれませんね。
特筆すべきは餃子の美味しさでしょうか?
シンプルながらも餃子としてのパンチがある味付けは、非常に御飯がススム君で御座います。
さらに御飯と醤油ラーメン(コッテリ)の相性は抜群で、このセットが他店のラーメン単品と同じ、もしくは安いくらいの600円で楽しめるのですから、人気があるのも当然です。
自家製のキムチも旨し!
さらにキムチの存在を忘れてはなりません。
白飯と餃子、白飯とキムチを数回繰り返し、最後はラーメンのスープと白飯でフィニッシュするのが『とん八ラーメン』の様式美なのです。
『とん八ラーメン』 総評
ここで悲しいお知らせで御座います……。
52年間続いた『とん八ラーメン』ですが、2016年3月20日で閉店となります……。
マジか!
八王子は古い店も多いのですが、あの『フランク』も今年の初め頃に閉店したりと寂しい限りで御座います。
もう、八王子で飲んだ後に『とん八ラーメン』の『醤油ラーメンセット』(コッテリ)を食べる事が出来ないなんて悲し過ぎる案件ではなかろうか?
しかし!
今まで美味しいラーメンを有り難うと、笑って見送りたい筆者です。本当にお疲れ様でした。
店は無くなってしまっても、あの『醤油ラーメンセット』の感動は、多くの人の心に残る事は間違いありません。
と、言う訳で『とん八ラーメン』が食べられるのも残り僅かです。思い残す事がないように、是非とも足を運んで美味しいラーメンを食べて下さい。
『とん八ラーメン』
住所:東京都八王子市中町2-8
営業時間 11:00~23:00
定休日:無休
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